車を降りた勢いのまま、公園内へと続く階段を上った私たちを出迎えたのは、息を飲むほど壮大で美しい景色だった。
車で走っていたときに見えたのは鮮やかなピンク色の芝桜だけだったのに、公園の敷地内に入ってみると、マゼンタ色から桃色へ、桃色から白、そして紫とまるで波打つようにグラデーションになってどこまでも続いている。
その素晴らしい景色を噛みしめながら大きく息を吸い込むと、新鮮な空気が身体に沁み渡り、甘い香りが鼻孔をくすぐる。
「芝桜って甘い香りがするのね。知らなかった」
「うん、私も初めて知ったよ!ね、あそこの丘まで行ってみない?ぜひともこの美しい景色を一望したい」
咲き乱れる芝桜の絨毯を縫うように整備されている遊歩道は中央の高台へと続いていて、目的地へ向かってスキップ交じりに歩き出した瞬間、呼び止められる。
「連れて来てくれてありがとう。せっかくのデート邪魔してごめんね」
「そん**************************
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