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舘様、ここのところ体調不良続きだから大丈夫だといいな!続き楽しみにしてます!
mydt side
また体調を崩してしまってから1週間が経った。元から体が弱かったことが災いしてしまい、未だに完全に治ってはいない。熱は下がったが。今日は流石に出席日数が心配なので学校に行くことにした。だけどそんなこと言ったらあの3人は止めるに違いない。なので3人が仕事に行くタイミングを見計らって、家を出た。
教室に入るって自分の席につく。前あった落書きや花瓶はなくなっていて、ついでにあいつらもいなくなっていた。いつの間にか緊張と恐怖で強ばっていた体の力を抜いた。そういえばみんなに会わなかったな…ってか頭痛い… 授業が始まるまで寝とこうと思い、机に突っ伏した。
「…て、みや…宮舘!」
「っ…ぁ…」
いつの間にか二時間目まで授業が終わっていたようで、亀梨先生に呼ばれる声でぼーっとしていた意識が戻ってきた。教室には誰もいない。
「大丈夫か?次体育だけど…」
「あ…すみません。ぼーっとしてて…」
「…保健室行くか?体育の先生には伝えておくけど。」
「…はい。お願いしてもいいですか…?」
「おう、無理そうだったら帰るんだぞ。」
そう言って亀梨先生は手をひらひらさせて教室を出て行った。俺はゆっくりと立ち上がり、少しふらふらしながら保健室へ向かった。
「…失礼します…」
「あれ?舘さん、来てたんだ。」
「…照…」
保健室には先生はおらず、照が椅子に座っていた。どうやら照以外は誰もいないようだ。
「照は何でいるの…?」
「体育でヘマしちゃって。先生いなかったから待ってたとこ。舘さんは?何か顔色悪いけど…」
「…頭、痛くて…少し休もうかなって思って…」
「あらら…じゃあ横になろ。おいで。」
照は俺の手を引いて一番奥のベッドに行った。
「…勝手にいいのかな…?」
「事情が事情だし大丈夫でしょ。ちょっと待ってて。」
そう言って照は体温計を持ってきた。
「はい、一応熱はかろ?」
「う、ん。」
照から体温計を受け取り脇にはさむ。待っている間照はベッドに座った状態の俺の背中をさすってくれた。
「…しんどいね、舘さん。」
「…うん…」
「…あ、鳴ったね。何度だった?」
「…37.5」
「あー…熱あるねぇ…どうする?帰る?」
「…少し休んでから考える…」
「分かった。俺ここにいるから。」
照は近くに置いてあった雑誌を読み始めた。俺はそんな照を見つめながら眠りに落ちた。
ふと目を覚ました。見慣れない天井に一瞬動揺したが、ここが保健室だったことを思い出す。
「あ、舘さん。起きた?」
「…ひか、る?」
ずっとここにいたんだと少し嬉しくなる。怪我していた部分の処置も済んだみたいでそこをじっと見つめていると照はふふっと笑った。
「さっき言ってたやつ。あれから先生戻ってきたから処置してもらって舘さんのことも言ったよ。」
「…先生は?」
「用事があるからって俺のが終わったらすぐに出て行ったよ。暫くは戻らないって。」
「そう…」
「とりあえずもう一回熱はかろ。」
さっきより顔赤い気がするしと言って照は俺に体温計を渡した。それを大人しく受け取り熱をはかる。
「…何度だった?」
「…37.9」
「…あがっちゃったね。」
「…」
「流石に帰ろうか。俺荷物持ってくるから、待ってて。」
そう言って照は保健室から出て行った。時間を確認すると、昼休みくらいだった。これだったら家帰っても3人に学校に行ったことはばれないはず。そんなことを考えていると照が戻ってきた。
「はい。担任の先生にも言っといたよ。…大丈夫?一人で帰れる?」
「大丈夫…色々ありがとね照。」
「…うん、気を付けてね。」
照の心配そうな顔を背に、俺は帰路についた。