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第21話 テロリスト1/2
前回までのあらすじ
美里さんが音ゲーガチ勢だった。以上。
「きゃー!」
ん?悲鳴?
悲鳴のした方を見ると、そこには覆面姿の男達がいた。おそらく10人くらいだろう。
「うるせぇ!騒ぐな!ここにいるヤツら全員!両手を上げながら俺らの方に来い!テメェらは今から人質だ!」
やれやれ、めんどくさい事になったな。美里さんは大丈夫かな?
チラッ
美里さんやば。完全に殺すときの目をしてるぞ。
「ラキ君。あなたも『固有力』とやらの所持者なんですよね?」
「うん。そうだけど」
「その能力の名前はなんですか?」
「な、名前?『時を無くす』」
「相性バッチリですね。ラキ君、私が新しい時間軸を創るので、あの人たちを取り押さえてください」
「わ、わかったけど、大丈夫?」
そもそも美里さんの能力はなんだ?
「大丈夫です。私に任せてください」
「わかった」
……
「おい!そこのヤツら!何コソコソ喋ってんだよ!早くこっちに来い!」
「はぁ!」
目の前の奴らをサイコキネシスで地面に取り押さえた。10人以上に、それに広い範囲で能力を使ったのは初めてだから少し目眩がした。
「よし。ラキ君。あなた最高よ」
美里さんの髪の毛が黒からピンクに変わる。それと同時に、目の前のヤツらが別の時間軸に飛ばされた。
「私の『固有力』は『時を創る』です」
「ね、ねぇ美里さん。これ大丈夫なの?本当に」
「あぁ。大丈夫ですよ。とりあえず、ここの人たちを帰さないと行けないですね」
そう言って、僕達はこのフロアの人たちを帰らせた。
にちのう!(男達のリーダー)
「よし。あとはあの人たちの始末だけですね」
「うん。でも、どうやって入るの?その別の時間軸とやらに」
「私の能力で創ったんですよ?入れないわけないじゃあないですか」
それもそうか?やってみる価値アリか。
「わかった。くれぐれも気をつけてね。僕が守るけど」
「フフ…頼もしい限りですね」
そして、僕達は美里さんの造った時間軸に入った。
にちのう〜
この時間軸にはほんとに何も無く、純白な世界だった。周りに何も無い。
「あ、おいテメェら!早く俺らをここから出せ!死にてぇのか!」
「美里さん、下がって、アイツら銃持ってる」
「ラキ君、頑張ってくださいね」
「あぁ」
そして、僕らはアイツらの所に向かった。
「ほう?自ら死を望むとは、いい度胸してんな」
「お前がボスか?」
「そうだ。けひひ…おいお前、俺とタイマンしろよ」
「いいだろう。美里さん、後ろに下がって」
「んー!んー!」
「ッ!美里さん!」
後ろを振り向いたら、美里さんが男達に取り押さえられていた。
「美里さん!今助けるかr…」
美里さんの方に向かおうとした瞬間、ボスとやらに首を掴まれた。
「へっ。このガキが…あんま調子乗んなよ」
「助けて!ラキ君!」
「ほら、大切な恋人さんが助けを求めてるぜ?俺とタイマンで勝ったら、離してやってもいいぞ?」
「チッいいだろう。相手してやるよ」
「おっと、言い忘れてた、お前が負けたら、この女がどんな仕打ちになるかは…想像つくな?」
「あぁ。児童ポ◯ノだけはこの物語の継続のために阻止しなくてはな」
(何言ってんだこいつ)
そして、僕とボスは対面になり、お互い構えた。
……
ポタッ
僕の汗が開始のコングになり、タイマンが始まった。