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俺の彼女は可愛い。
今日は彼女とうどん屋さんに行った。
なぜうどん屋さんに来たのかというと、
寝起きの彼女に『うどんが食べたい』と
駄々こねられたからである。
夢の中で食べようとしたけど、
俺に起こされて食べ損ねたのだという。
食いしん坊なヤツめ..。
「着いたけど…何してんの?」
そう俺が冷静を保ちながら聞くが、
やっぱり吹き出しそうになる。
だって彼女がうどん屋さんの扉を
壊しそうになっているから。
明らかに横に引く引き戸なのに、
彼女は一生懸命手前に引っ張っている。
可愛い。
可愛いすぎる。
「ねぇ、見てないで手伝ってよ!!」
「それより、このお店閉まってるんじゃない?!」
「鍵かかってるじゃん!!」
そう大声で言う彼女だが、
周りの人に笑われてますよ。
「笑ってないで手伝ってってば!!」
「ごめん…それ横…」
そう言って俺が横に引くと、
いとも簡単にドアは開く。
店内の人が笑っているのは気のせいだろうか。
そんなことを思いながら彼女を見ると
「横…」
と声を漏らしながら顔が真っ赤になっていた。
「早くうどん食べよ?」
俺がそう言うと
「当たり前でしょ!!」
と威張るように言う。
「そっちも食べたい」
そういう彼女だが、
あいにく俺の方には沢山のわさびが入っている。
辛いのが苦手な彼女だが大丈夫だろうか。
『わさび入ってるよ』そう俺が彼女に言おうとした時点では、
彼女は俺のうどんを食べている真っ最中だった。
案の定、彼女はゴホゴホとむせている。
「辛っ!!わさび..なんで!!」
「先に言ってよ!!」
「言う前に食べたのはそっちでしょ…」
そう俺が言うと
「むぅ…」
と言いながら自分の方のうどんを黙々と
食べ始めた。
『むぅ…』ってなんだよ。
可愛いかよ。
わさびで涙目になっている彼女。
あまり見ないようにしないと、
理性が保てなくなる。
それより俺の彼女、
さっきのわさびの時に間違って俺のコップの
水飲んでるけど…。
内緒にしておこう。
これ以上からかったら嫌われちゃうかもだし。
可愛い可愛い俺の彼女。
どこに行っても可愛すぎます。