TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

放課後🗓️の図書室📙と、ソーダ🍬の約束❗️

一覧ページ

「放課後🗓️の図書室📙と、ソーダ🍬の約束❗️」のメインビジュアル

放課後🗓️の図書室📙と、ソーダ🍬の約束❗️

3 - 第3話進路希望調査❗️と、夕暮れ🌇の嘘😔

♥

1

2025年12月30日

シェアするシェアする
報告する

第3話:『進路希望調査❗️と、夕暮れ🌇の嘘😔』

夏休みが近づいてきたある日の放課後。図書室の窓からは、少し湿り気を帯びた初夏の風が吹き込んでいた。

私の手元にあるのは、真っ白な『進路希望調査票』。

キララ:「(ペンを動かさずに、ため息をついて)……第一希望、県外。……やっぱり、書かなきゃダメだよね」

私は、小さい頃から憧れていたデザインの勉強ができる、遠くの街の大学を志望していた。でも、それを書くことは、この街に、そしてミナトに「さよなら」を言う準備をするとと同じ気がして。

そんな時、ガラッと図書室のドアが開いた。

ミナト:「(スポーツバッグを肩にかけて、顔を出す)よお、キララ。まだやってんのか? 真面目だな」

キララ:「(慌てて紙を隠して)あ、ミナト。練習終わったの?」

ミナト:「(私の隣の席にドカッと座り込んで)ああ、今日は早上がり。……っつーか、何隠したんだよ。見せろよ」

ミナトはニヤニヤしながら、私の手からひょいっと調査票を奪い取った。

ミナト:「(じっと紙を見て)……へぇ。県外の大学、本気なんだな」

キララ:「(下を向いて)……うん。あそこの大学、私のやりたい勉強ができる設備が一番整ってるから。……ミナトは、どうするの?」

ミナト:「(調査票を机に返し、背もたれに寄りかかって)俺? 俺は推薦で、地元のスポーツ大に行くつもり。プロは無理でも、コーチの資格とか取りたいし」

地元の大学。自転車で十五分。……私が行こうとしている場所とは、特急で三時間も離れている。

キララ:「(少し震える声で)……そうなんだ。……じゃあ、来年からは、こうやって放課後に会うこともなくなっちゃうんだね」

ミナト:「(一瞬黙って、窓の外を見ながら)……まあ、そうなるかもな。お前が遠くに行って、向こうで新しい友達とか作っちゃったら、俺のことなんてすぐ忘れるだろ」

キララ:「(顔を上げて、少し怒ったように)そんなわけないじゃん! 私は、忘れるわけないよ!」

ミナト:「(少し低い声で)……分かんねーよ。遠距離なんて、大抵すぐ終わるって、部活の先輩も言ってたし」

ミナトの言葉が、トゲみたいに私の胸に刺さる。彼は不安なだけかもしれない。でも、今の私には、突き放されたみたいに聞こえてしまった。

キララ:「(立ち上がって、本を抱えて)……ミナトのバカ。私のこと、そんなに信用してなかったんだ」

ミナト:「(慌てて)あ、おい、待てよ! そういう意味じゃなくて――」

キララ:「(背中を向けたまま)……もういいよ。今日はもう帰るね」

私は逃げるように図書室を飛び出した。

後ろからミナトが呼ぶ声が聞こえた気がしたけれど、私は一度も振り返らなかった。

夕暮れの廊下を走りながら、私は自分の不器用さが嫌になった。

好きだからこそ離れたくないのに、好きだからこそ、お互いの「将来」が怖くてたまらなくなる。

私たちの距離が、初めて物理的な距離以上に離れてしまったような、そんな気がした放課後だった。


つづく


放課後🗓️の図書室📙と、ソーダ🍬の約束❗️

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚