いつも通り先生の家に前泊。
朝4時半に先生の家を出発。
途中、朝御飯のお弁当等をコンビニで購入。
そして車は朝7時過ぎ、砂利敷の広場という感じの駐車スペースに到着した。
「本当はもう少しゆっくりでもよかったのですけれどね。道路が中途半端に凍っていると、走るのが怖いんです。どうせなら完全に凍っていた方が楽なので、早出させて貰いました」
こっちは車で連れてきて貰っている立場だし、文句は無い。
寒いので車の中で朝御飯を食べて、車中で靴を履き替え、防寒服を着たまま外へ。
見た目はまんま雪山だ。
駐車場の処だけ車が出入りしているせいか、所々雪が無くなっているけれど。
「こんな近場でも、ちゃんと雪山になるんですね」
「ただ天気次第で、すぐ雪が無くなってしまいますけれどね。今回は木曜日夜まで降ったようですから、いい感じですよ」
「ピッケルは一応持っておくとして、アイゼンはどうしますか」
「最初は無しでいきましょう。途中まで登ってから、必要ならつけるという方針で」
そんな感じで歩き始める。
最初は林道歩き。
でも雪が積もっているから、ただの白い木の生えていない空間だ。
「あまり谷側によると落ちますよ。どこまでちゃんと下があるかわかりませんから」
そんな訳で、意識して山側を歩く。
雪そのものはやっぱり関東の雪。
湿気が多くて重い雪だ。
「確かにアイゼンをつけると、雪がくっつきそうだよね」
「深さもそんなにないし滑らないし、靴で普通に歩くのが正解なのです」
そして木々に積もっている雪も、この前の雪山と性質が違う。
雪山の時は、ぱさっ、きらきらという感じに舞って落ちた。
でもここの雪は、ドスン、という感じに落ちる。
「あのきらきらというのは、やっぱり此処では無理なようなのだ」
「あと、そこそこ雪が深くて疲れるのですよ」
ちなみに今日は先頭が先生、以下、彩香さん、亜里砂さん、美洋さん、未亜さん、僕、先輩の順だ。
先頭は結構疲れるんだろうなと思う。
何せ雪、足首より上までの深さはあるから。
15分位歩いたところで最初の休憩。
「さて、ここから登山道に入ります。もう少し歩いたらアイゼンを付ける予定です。あと暑くなった人は防寒着を抜いて、ザックの中に仕舞って下さい」
そんな訳で、着ていた防寒着を脱いで、上は薄手のフリース姿に。
これでも歩いていると結構暑くなる。
砂糖たっぷりの熱い紅茶を全員で飲んでから出発。
林の中を、よいしょよいしょと登っていく。
木々には氷や雪がついて、結構綺麗だ。
「木が氷漬けになっているのだ」
「これは雨氷と言って、冷たい雨が氷点下まで冷えた木などに落ちて、そのまま凍ったものです。過冷却といって、0度以下でも水が凍らない状態の時があって、そんな状態の雨が降るとこんな感じになります」
さすが本職の理科の先生。
こういう事は詳しい。
大学での専攻は物理らしいけれど。






