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朝日が森を照らし出す。 三人はしばらく無言で歩きながら、時折目を合わせて微笑み合う――
昨日の闘いで、確かに“仲間”としての絆が強まった。
獣人少女(髪をはねさせて元気いっぱい):「ああ、なんか今日も体が軽いわさ!やっぱ勝った後の朝は最高!」
剣士少女(手のひらを見る):「昨日は危なかったけど……レイさん、ちゃんと私達のこと守ってくれましたね」
レイ(素っ気なく):「勝手に自滅すんな。いちいち手間かけさせるなよ」
獣人少女(ニヤッと笑う):「ほーら!素直じゃないヤツ~。内心は助けて良かったとか思ってるくせに~」
レイ(顔をそむけて):「……うるせぇ」
街への帰還と新たな依頼
三人はようやく街へと帰還した。
ギルドでは、冒険者たちが三人に好奇の視線を送る。
受付嬢:「おかえりなさい、みなさん。昨日の件、しっかり伝説になってますよ。報酬はこちらです!」
剣士少女(嬉しそう):「ほ、本当にありがとうございます!」
獣人少女(興奮気味):「うおー!こんな金ピカ、初めて~っ!」
レイ(報酬を受け取ると、淡々と仲間に分ける):「無駄遣いするなよ。次があるんだ」
その時、ギルド内が急にざわつき始めた。
モブ冒険者:「なあ、見たか?また“赤い外套の盗賊団”が出たらしいぞ」
受付嬢(不安げに):「最近、この街の子どもや商人が盗賊団に狙われてるんです……。誰もまともに太刀打ちできなくて……」
剣士少女:「……放っておけません!依頼を受けましょう、レイさん!」
獣人少女:「うちは子どもいじめる奴は絶対許さない!」
レイ(少しだけ眉をひそめ、静かに):「……無駄死にするだけなら断る。けど……狙われてるのが弱者なら話は別だ」
受付嬢(希望を込めて):「どうか、お願いします!」
レイ:「いいだろう。やる。ただし、俺の指示には絶対従え。勝手な行動は認めねぇ」
剣士少女&獣人少女:「はいっ!」
急襲!盗賊団との戦い
調査の結果、盗賊団は夜の市場付近に現れるらしい。
夜――三人は影に身を潜め盗賊団を待ち伏せた。
盗賊団リーダー:「へへっ、今夜もひと儲けすっか……おい小僧、その荷物置いていけ」
子ども:「や、やだ……!」
すかさず、剣士少女が飛び出す。
剣士少女:「やめて!子どもに手を出すな!」
盗賊団リーダー:「なぁにぃ?おい、遊び相手が増えたぞ!」
獣人少女:「ガキ相手しかイキれない連中が!まとめて相手してやるわ!」
盗賊達が一斉に襲いかかる――だがその時、闇から黒煙が広がる。
レイ:「お前らの相手は……俺だ」
剣と魔法が交差し、闇夜の市場が一瞬にして戦場となる。
獣人少女(獣の爪を鳴らす):「ぜってぇ逃がさねえ!」
剣士少女(敵の剣を受けながら):「絶対……守ってみせる!」
レイ(淡々と詠唱):「シャドウ・イグニス――全員、灰になれ」
数分もたたずして盗賊達は次々倒れ、残党は慌てふためきながら逃げ散る。
街の人々の感謝、そして夜
子ども達と商人が三人に感謝を伝える。
子ども達:「ありがとう、お姉ちゃんたち!すごくかっこよかった!!」 商人:「あなた方のおかげで街にまた平和が戻ってきました!」
獣人少女(鼻高々):「へっへー!もっと称賛していいよ~!」
剣士少女(照れながら):「無事で良かった……でも、もっと強くなりたいです」
レイ(小さく微笑み、焚き火の火を見つめながら):「……どうでもいい、って思ってたハズだったのにな。世話焼きも、悪くねぇか」
夜。三人は静かに焚き火を囲む。
獣人少女(寝ながら寝言):「……レイー、うちにも褒めて……」
剣士少女(眼を閉じて静かに):「今日も……みんなで……生きて帰れた」
レイ(夜空を見る):「……仲間、か。本当に面倒だ。……けど、悪くねぇな」
三人の影を、優しい火が照らし続けていた――。