テラーノベル
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今回もまぁ暗いのですが…政治的意図、戦争賛美などはありません。キャラクターとしてみてください
空「特攻…かぁ…」
特攻。悪くいえば自殺。
僕もきっと選ばれるだろう。喜ばなきゃいけない。だけど、だけど。喜べる気はしなかった。
嫌だ。生きたい。死にたくない。
そんなこと…言えない。
感情を抑えて、特攻をして…御国のために死ななければいけないのに。
御国の為に。御国の為に。
仕方がないことなんだ。
空「ずっと一緒にいられたらよかったのに。」
海「くっそ…米軍がッ」
米軍が邪魔をしてくる。体には冷や汗が湧き出していた。
海「ッ!」
銃弾が飛ぶ。
安寧が蝕んだ思いを掻き消すように、ただ指示を飛ばした。
海「右へ!!」
月が綺麗な、夜だった。
陸「…」
フィリピン「どうしたんですか?」
陸「いや、考え事をしていただけだ。」
陸「ほら、船に乗れ。」
フィリピン「…分かりました。」
「絶対、生きてくださいね?」
そう念押しされて、少し笑ってしまった。
陸「あぁ。」
フィリピン「…死んだら、私たちは会えなくなってしまうでしょう。きっと。」
フィリピンは、私の体をぎゅっと抱き締めながらそう言った。
どこかへふわふわと飛んでいきそうな心地だった。なのに、なにかに絡めとられているような…。真綿で首を締められているような気分だった。…苦しくもなく、ただ、幸せな気分だった。なんだろう。この気持ちは。
コメント
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続き楽しみです✨
めっちゃ感動しました!いろいろ頑張ってください!
歴史を変えにレッツラゴー((