「二人は、どんなところに住もうと思ってるんだい?」
お昼時、煌びやかなお重に隙間なく並べられたおせちを、こたつに入りみんなで囲む。テレビの正月の特番を観ながら、今年も始まったなぁ……とボーッと考えていると、大和さんに箸が止まってると心配されてしまった。
するとお父さんがそんな私達を見て、お茶を一口飲み口を開く。
「……えーー?うーん、とりあえず今より広いところかなぁ……」
「とりあえず、セキュリティがしっかりしたところがいいですね。あと、雫が会社に通いやすいように会社の近くか、駅周辺で」
お父さんの問いに私が曖昧に答えると、大和さんが当たり前のようにサラサラと答える。いつの間にそんなにちゃんと考えていたんだろう。驚いて大和さんの顔を凝視していると、お母さんも私と同じだったようで、驚いた表情をしている。
大和さんはそんな私を見て、一つため息を吐いた。
「全く考えてませんでしたっ**************************
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