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「さて、そろそろ悠が疲れてきたので。一度、休憩に戻るのだ」
思い切りバレていた。
そして思い出す。
亜里砂さんは、こっちの考えを読める事を。
「えーっ、まだやっと半分なのに」
彩香さん、タフだな。
「ここからは、夕方の方がいい場所が多いのだ。それに、昼間は暑いのだ」
亜里砂さん、ありがとう。
そんな訳で、今度は地上を真っ直ぐマンションへ。
3時間ちょいかかった部分が、5分でマンション到着だ。
「このマンション、いい場所だね。駅からも近いし」
玄関ホールへ入って、彩香さんが言う。
「父が、色々便利だからという事でここにしたのだ。でも、買ってすぐ海外転勤になったのだ」
「勿体ないね」
「だから、こういう機会にフルに使うのだ」
部屋に入って、冷房をかけて、一休み。
◇◇◇
そして、午後6時。
「そろそろ、準備をして出発なのだ」
という事で、今度は外を、駅とは違う方向に歩いて、橋を渡る。
川を渡った側に、観覧車とジェットコースター等が見えた。
「遊園地なの、そこ」
「ちっこい遊園地なのだ。楽しいけれど、もう少し涼しい季節の方がいいのだ」
そんな感じで歩いて、大きい建物の中へ。
亜里砂さんは、何か明らかに目当てがある感じで、フード店主体の建物の中を歩いて。
ハワイっぽい一角の入口にある、沖縄アイス屋さんで立ち止まった。
「ジュニアのトリプルで、塩ちんすこう、ウベ、いちごショートケーキ。カップで」
これも、牛丼屋の時と同じ、慣れた感じで頼む。
「私は、アイスは余り強くなくて、ジュニアでもトリプルだと頭がキーンとなるのだ。今日は3人いるから、安心して食べられるのだ」
「でも、悪いよ。割り勘で出そうか」
「2人には、御飯のおかずを持ち込んで貰っているので、これであいこなのだ」
という感じで、アイスを注文。
その場で食べる訳ではなく、テイクアウト。
そして、エレベーターで屋上へ。
屋上は、庭園風になっている。
その端っこの方へ行って。
「まずは、夕日と夜景なのだ。暑いから、アイスを3人で食べながら見るのだ」
と、3段のウッドデッキの最上段に座って、亜里砂さんを中心に、3人で座って夕景を見る。
確かに、いい場所だ。
駅、遊園地、帆船、ビル群。
それが、シルエットになって夕日に照らされている。
「自然な風景もいいと思うのだが、こういう、ごちゃごちゃした風景も好きなのだ」
「確かに、これも綺麗だね」
彩香さんが頷いた。