テラーノベル
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注意
・日本愛され
・政治的意図はありません
・戦争賛美は一切ございません
・旧国あり
・☀は大日本帝国です
地雷の方は引き返すことを推奨します
それでも良い方はどうぞ
――翌日。
🇯🇵「……眠い」
朝。
日本は机に突っ伏していた。
🇩🇪「……同感だ」
その隣ではドイツも死んだ目をしている。
机の上には大量の書類。
🇯🇵「昨日、何時に寝ました?」
🇩🇪「午前二時」
🇯🇵「僕は三時です」
🇩🇪「……勝ったな」
🇯🇵「何の勝負ですか」
🇩🇪「社畜度」
🇯🇵「勝ちたくないです」
二人は同時にため息をついた。
🇺🇸「Good Morning!!世界のアメリカ様だぜっ!!」
🇬🇧「この馬鹿息子、静かにしなさい」
🇺🇸「お前ら!!」
突然、アメリカが扉を開ける。
🇺🇸「また仕事してんのか!?」
🇯🇵「はい」
🇩🇪「当然だ」
🇺🇸「当然じゃねぇよ!!」
🇨🇳「二人とも昨日、早く帰るって言ってたアルよね?」
🇯🇵「……言いました」
🇨🇳「なのに何で朝から仕事してるアル?」
🇯🇵「……」
🇩🇪「……」
二人は顔を見合わせた。
🇯🇵/🇩🇪「「仕事が終わらなかったので」」
🇺🇸「知ってたよ!!」
🇫🇷「もう二人とも強制的に休ませたほうがいいんじゃない?」
🇬🇧「賛成です」
🇮🇹「日本ー!ドイツー!仕事禁止なんね!」
🇩🇪「無理だ」
🇯🇵「無理ですね」
🇮🇹「即答なんね!?」
すると。
――ガチャ。
扉が開いた。
全員が振り返る。
そこに立っていたのは。
見慣れない男だった。
軍服。
鋭い目。
そして――
なぜか日本を見るなり、表情が一気に変わった。
???「…………日本……?」
🇯🇵「?」
???「日本……!!」
🇯🇵「……え?」
男が日本へ歩いてくる。
🇺🇸「おい、誰だ?」
🇨🇳「怪しいアル」
🇩🇪「警戒しろ」
🇫🇷「随分と日本を見ているね」
男はそんな周囲を完全に無視した。
そして。
日本の目の前で立ち止まる。
???「……久しぶりだな」
🇯🇵「……?」
日本が首を傾げる。
???「俺のこと、忘れたか?」
🇯🇵「…………」
数秒。
日本の目が大きくなる。
🇯🇵「……兄さん?」
???「……!!」
男の目が大きく見開かれる。
そして。
???「……覚えていてくれたのか」
🇯🇵「忘れるわけないじゃないですか……」
日本が少しだけ笑う。
🇯🇵「兄さん」
その瞬間。
???「日本……!!」
ぎゅっ!!
🇯🇵「わっ!?」
男――大日本帝国は、日本を勢いよく抱きしめた。
🇯🇵「ちょ、兄さん……!?」
☀「日本……!日本……!」
🇯🇵「苦しいです……!」
☀「すまない!」
慌てて腕を緩める。
しかし。
日本の頭を撫でる。
肩を触る。
頬を見る。
そしてまた頭を撫でる。
🇯🇵「……?」
☀「……痩せたか?」
🇯🇵「え?」
☀「顔色も悪い」
🇯🇵「そうですか?」
☀「ちゃんと食べているのか?」
🇯🇵「食べてますよ」
☀「一日三食?」
🇯🇵「……たぶん」
☀「たぶん?」
🇯🇵「忙しい時は二食になることも……」
☀「…………」
大日本帝国の笑顔が消えた。
☀「睡眠は?」
🇯🇵「…………」
☀「日本?」
🇯🇵「……三時間くらいです」
☀「…………」
沈黙。
🇨🇳「なんか空気が怖くなったアル」
🇫🇷「ああ……」
🇬🇧「これは……」
🇮🇹「怒ってるんね……」
大日本帝国がゆっくり振り返る。
☀「……誰だ」
🇺🇸「え?」
☀「日本をこんな生活にしているのは誰だ」
☀「貴様か?俺の可愛い弟を大変な目に合わせてるのは」
☀「この鬼畜米帝がッッッ!!」
🇺🇸「おおおお落ち着け!!日帝Chan!!俺じゃない俺じゃないっ!」
☀「Chan付をするな」
🇯🇵「……兄さんしれっと刀を抜かないでください」
☀「すまない……ん……?」
視線が。
日本の机へ。
大量の書類。
さらに。
日本のパソコン。
その隣には――
ドイツの机。
こちらも大量の書類。
☀「…………」
大日本帝国が日本を見る。
🇯🇵「……」
そしてドイツを見る。
🇩🇪「……」
☀「お前もか」
🇩🇪「……何がだ」
☀「顔色が悪い」
🇩🇪「……そうか?」
☀「目の下に隈がある」
🇩🇪「……」
☀「何時間寝ている」
🇩🇪「二時間ほど」
☀「…………」
🇩🇪「……何だ」
☀「お前も社畜か」
🇩🇪「……否定できない」
🇯🇵「ドイツさん、そこで認めないでください」
🇩🇪「事実だ」
🇯🇵「僕もですけど」
☀「…………」
大日本帝国が頭を抱えた。
☀「…………」
☀「……理解した」
🇯🇵「何をですか?」
☀「お前たちは二人とも、働きすぎだ」
🇩🇪「そうでもない」
☀「二時間睡眠が?」
🇩🇪「…………」
☀「三時間睡眠が?」
🇯🇵「…………」
☀「食事を一日二食にすることが?」
🇯🇵「…………」
☀「それを『普通』だと思っていることが?」
🇯🇵/🇩🇪「「…………」」
☀「よし」
大日本帝国が静かに頷く。
🇯🇵「……何か嫌な予感がします」
🇩🇪「同感だ」
☀「今日から休め」
🇯🇵「無理です」
🇩🇪「無理だ」
☀「即答するな」
🇺🇸「ハハッ!二人とも見事に社畜だな!」
🇬🇧「お前が笑うな」
🇺🇸「なんでだよ!?」
☀「アメリカ」
🇺🇸「ん?」
☀「お前もだ」
🇺🇸「えっ」
☀「お前も十分働きすぎだろう」
🇺🇸「俺は世界のアメリカ様だからな!仕事くらい――」
☀「寝ているのか?」
🇺🇸「…………」
☀「何時間だ」
🇺🇸「……四時間」
🇨🇳「アメリカも大概アル」
🇫🇷「全員働きすぎじゃない?」
🇬🇧「こいつらに休日という概念を教えたほうがいいな」
🇮🇹「休日は大事なんね!」
🇩🇪「休日に仕事をすれば問題ない」
🇯🇵「ドイツさん、それは休日ではないです」
🇩🇪「……確かに」
大日本帝国が深くため息をつく。
☀「……お前たちは」
☀「休むことを知らないのか?」
🇯🇵「…………」
🇩🇪「…………」
🇺🇸「…………」
三人が目を逸らした。
🇨🇳「図星アル」
🇫🇷「完全に図星だね」
🇬🇧「救いようがないな」
☀「よし」
大日本帝国が立ち上がる。
🇯🇵「兄さん?」
☀「今日は仕事禁止だ」
🇯🇵「えっ」
☀「ドイツも禁止」
🇩🇪「待て」
☀「アメリカも禁止」
🇺🇸「俺まで!?」
☀「異論は認めない」
🇯🇵「でも書類が――」
☀「俺が預かる」
🇯🇵「それは駄目です!」
🇩🇪「機密書類だぞ」
☀「ならば上司に渡せ」
🇩🇪「…………」
☀「できないのか?」
🇩🇪「……できる」
🇯🇵「ドイツさん!?」
🇩🇪「仕方ない」
🇯🇵「諦めが早い……」
大日本帝国は日本の机に積まれていた書類をまとめ始める。
🇯🇵「兄さん、本当にいいんですか?」
☀「いい」
🇯🇵「でも……」
☀「日本」
🇯🇵「はい」
☀「お前は昔から頑張りすぎる」
🇯🇵「…………」
☀「誰かに頼ることも覚えろ」
🇯🇵「……兄さん」
☀「弟が倒れてからでは遅い」
日本が黙り込む。
その横でドイツも少しだけ目を伏せた。
☀「ドイツ」
🇩🇪「何だ」
☀「お前もだ」
🇩🇪「……分かった」
☀「本当に分かったのか?」
🇩🇪「……善処する」
🇯🇵「それ、分かってない人の返事ですよ」
🇩🇪「日本に言われたくない」
🇯🇵「僕だって休みますよ」
🇩🇪「いつ?」
🇯🇵「…………」
🇩🇪「ほらな」
🇯🇵「……今日」
☀「よし」
大日本帝国が満足そうに頷く。
🇺🇸「なあ」
🇬🇧「何だ」
🇺🇸「あいつ、日本に対して過保護じゃね?」
🇬🇧「見れば分かるだろう」
🇨🇳「完全にブラコンアル」
🇫🇷「兄弟愛だね」
🇮🇹「微笑ましいんね!」
☀「聞こえているぞ」
🇺🇸「げっ」
🇨🇳「怖いアル」
🇫🇷「耳がいいね」
☀「……特にアメリカ」
🇺🇸「俺!?」
☀「日本に何をしている?」
🇺🇸「何もしてないって!」
☀「本当か?」
🇺🇸「本当だ!」
☀「ならば安心した」
🇺🇸「……助かった」
☀「ただし」
🇺🇸「ただし?」
☀「日本に無理をさせたら斬る」
🇺🇸「物騒すぎるだろ!!」
🇬🇧「自業自得だ」
🇺🇸「イギリス、お前味方だろ!?」
🇬🇧「私は日本側だ」
🇨🇳「私も日本側アル」
🇫🇷「僕も」
🇮🇹「僕もなんね!」
🇺🇸「俺だけ孤立してね!?」
🇩🇪「安心しろ」
🇺🇸「ドイツ……!」
🇩🇪「私も日本側だ」
🇺🇸「裏切り者ぉぉぉ!!」
🇯🇵「……皆さん」
日本が少し困ったように笑う。
🇯🇵「僕のために争わないでください」
☀「……」
大日本帝国が日本を見る。
そして、ふっと笑った。
☀「昔と変わらないな」
🇯🇵「え?」
☀「お前はいつもそうだった」
🇯🇵「……そうでしたか?」
☀「自分のことより、周りのことを気にする」
🇯🇵「…………」
☀「だからこそ」
大日本帝国が日本の頭に手を置く。
☀「今くらい、自分を大事にしろ」
🇯🇵「…………はい」
日本は小さく頷いた。
すると。
🇮🇹「じゃあ今日はみんなで遊ぶんね!」
🇨🇳「賛成アル!」
🇫🇷「いいね」
🇬🇧「私は紅茶でも飲むか」
🇺🇸「じゃあ俺はゲーム!」
🇩🇪「私は……」
全員の視線がドイツへ向く。
🇩🇪「……寝る」
🇯🇵「僕も寝ます」
☀「それでいい」
🇺🇸「えー!二人とも寝るのかよ!」
🇨🇳「当然アル」
🇫🇷「むしろ寝て」
🇬🇧「二人とも限界だったんだ」
🇮🇹「おやすみなんね!」
日本とドイツは顔を見合わせる。
🇯🇵「……では」
🇩🇪「……寝るか」
二人が立ち上がる。
その瞬間。
🇯🇵「……あ」
🇩🇪「どうした?」
🇯🇵「机の引き出しに、まだ確認してない書類が――」
☀「日本」
🇯🇵「はい」
☀「寝ろ」
🇯🇵「……はい」
🇩🇪「……私も何も言わない」
☀「ドイツ」
🇩🇪「はい」
☀「寝ろ」
🇩🇪「……はい」
二人は素直に部屋を出ていった。
残された面々は、しばらく沈黙する。
🇺🇸「……すげぇ」
🇨🇳「あの二人が素直になったアル」
🇬🇧「兄の力は偉大だな」
🇫🇷「ところで」
フランスが大日本帝国を見る。
🇫🇷「君はこれからどうするんだい?」
☀「決まっている」
大日本帝国が腕を組む。
☀「弟の健康管理だ」
🇺🇸「嫌な予感しかしねぇ」
🇨🇳「私もアル」
🇬🇧「同感だ」
🇮🇹「楽しそうなんね!」
☀「まずは食事だ」
☀「一日三食、栄養のあるものを食べさせる」
☀「そして睡眠時間を確保する」
☀「仕事は必要最低限」
☀「休憩も取らせる」
🇺🇸「完全にお母さんじゃねぇか」
☀「何か言ったか?」
🇺🇸「何も言ってません」
🇨🇳「兄さん、頑張るアル」
☀「当然だ」
大日本帝国は日本が出ていった扉を見つめる。
☀「……もう二度と」
☀「あんな顔をさせたくないからな」
その表情には。
先ほどまでの怒りとは違う。
深い心配と、弟への愛情が滲んでいた。
そして――
別室。
🇯🇵「……久しぶりに、ちゃんと寝る気がします」
🇩🇪「私もだ」
🇯🇵「兄さん……昔と変わってませんね」
🇩🇪「そうなのか?」
🇯🇵「はい」
日本は少し笑う。
🇯🇵「……なんだか、安心します」
その日。
日本とドイツは――
久しぶりに、仕事をせずに眠った。
しかし。
二人はまだ知らなかった。
翌日から始まる。
大日本帝国による超過保護生活の恐ろしさを――。
ここまで読んでくださりありがとうございました。今回はかなり多かったと思います。
そして、フォロー、♡をしてくださった方本当にありがとう御座います!!皆様のおかげでなんと♡数合計500を突破致しました。それと、#日本のランキングにランクインしていました。本当に感謝しかないです。これからもよろしくお願いします。
コメント
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第3話読み終えた!大日本帝国兄さん、完全にブラコン過保護で笑ったわw 日本の「仕事終わらなくて」にドイツが「勝ったな」って返すとことか、社畜リレーが面白すぎる。そして兄貴が刀抜いて鬼畜米帝って叫ぶ流れ、最高にトンチキで好き。最後の「あんな顔させたくない」から次の超過保護への布陣、続き気になりすぎる!おめでとうございます、500突破&ランクイン、納得の面白さだった👍
#日本
やる気行方不明(仮)
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