「お、終わった〜。めっちゃ疲れた。」
私は大きく息を吐き出した。
「皆さんお疲れ様です!いいもの撮れました。」
文が笑いながら近づいてきた。
「文……?」
椛が不機嫌そうな顔で近づいてきた。
「あ…あ〜。も、椛…わ、私はここらで退散させてもらいま〜す。」
文が空へ飛び立つ。
「それでは。」
文が苦笑いしながら帰っていった。
椛も文を追いかけるようにして帰っていった。
こころなしか文の悲鳴が聞こえた気がした。
「そんじゃ、私らも残りの15日間はこの幻想郷観光していいって言ってたし、月の都について調べようぜ。」
私達はウンウンとうなずく。
「え〜と、あった。」
私達は小鈴のいる本屋?に来ている。
私は一冊「平行世界の月の都」という本を取った。
魔理沙が「都合のいい本あるんだな。」らしい。
確かにそれはわかる。
パラッ
「えっと〜。月の都の住人綿月依姫、綿月豊姫、残りは破られてて読めないわね。残りは、戦闘力が…3000兆……?!」
魔理沙たちが顔を曇らせる。
まさかこんなに高いなんて。
「私達の戦闘力はどれくらいなんだ?」
私は首を傾げた。
まず戦闘力ってどうはかるんだろ?
「今度誰かにはかってもーらおう」
とりあえず私達は幻想郷を観光することになった。
月の都を調べるのが面倒くさくなっただけなんだけどね。
「まずは永遠亭から!」
何で?って聞かれたので私は「月の都と言ったら永遠亭でしょ?」といった。
魔理沙たちは博麗神社から行こうと言い出したので、渋々うなずいた。
そして、私達は会場をあとにした。
「ん?あんた達また来たのね。なんの用よ…」
こちらの私が面倒くさそうに出迎えてくれた。
「えーと戦闘力の測り方を教えてもらいたくて。ついでに私達の戦闘力も測ってもらえる?」
こちらの私は渋々うなずいてくれた。
そして私達は戦闘力の測り方を教えてもらうことになった。
「測り方はね…妖力を一点に集中させて……霊砲眼」
こちらの私はとても驚いた顔をしており、目をパチクリさせている。
プルプルと手を震わせながら…わたしを指さした。
「あんたの戦闘力は…30兆…」
「えっ」
自分自身でもとても驚いている。
おどおどしていると……
「すごいな。2ヶ月も訓練したからなぁ…」
「どこにそんな実力を隠していたんですか?」
二人共が目をキラキラと輝かせながら問い詰めてきたので反応に困った。
でも、戦闘力30兆もあれば月の都に勝てるだろう。でも相手は3000兆か…
「で、残りの二人が、赤いほうが60兆黒いほうが100兆で、幽々子が92兆」
「わ、私より…高い…」
私はがっかりして肩を落とした。
魔理沙がニコニコしながら「まあ、ドンマイ!」らしい。ムカつく。
「まさか妖夢が一番戦闘力が高いなんてね。まあ、たしかに剣術は申し分ないけど。」
私は愚痴を漏らしながら博麗神社を後にした。
その後に妖夢、魔理沙、幽々子と続く。
「ん〜。次はどこ行く?行くあてがない……。」
「なら紅魔館にでも行ってみるか?こっちの紅魔館がどんなもんか拝見しようぜ。」
魔理沙が提案してくる。
まあ、私もこちらの紅魔館に興味があるので魔理沙の提案をOKした。
「改めて見ると…ほんとに違うわね。ここ。」
私は空を見上げた。青々としていてとても美しい。太陽がとても眩しい。
魔理沙達も私と同じようにして青空を見上げる。
「ああ。こんなにキレイなんだな、他の幻想郷は一味違うな。」
魔理沙が空を見上げながら言う。
「そうですね。青くてとってもキレイ!」
幽々子がぴょんぴょんと飛び跳ねながら笑顔で言う。
妖夢は沈黙を守り続けている。
そうこうしていると、紅魔館に着いた。やっぱりこちらの紅魔館もキレイだ。
「あなた達は?」
門の前に立っている赤色っぽい髪の毛、美鈴だ。
「あなた達はもしや!最近噂になっているドタバタコンビの皆さん!」
「いやどんな噂よ…」
「まあまあ、どうぞお入り下さーい!私は寝ま……じゃなくて、休憩しますので」
キィッ!
紅魔館の門が大きな音を立てて開く。
魔理沙はこころなしかワクワクしている。図書館に行くのが楽しみなのだろう。
幽々子は大きな紅魔館に見とれている。
妖夢はまだ喋らない。
(どうしたんだろう?)
とりあえず、こちらのレミリアに挨拶をしておこう。
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