🎈「はぁぁぁ…」
🤖「どうしたの?そんなため息ついて、」
🎈「いや、まぁ、」
🤖「どうせ昨日のことでしょ?」
昨日のことがあってから天馬くんとは一切話していない。意図的にとか避けてるとかではなく、話す機会がないのだ。むしろ、向こうが避けてるんでは無いかと疑うくらい。
🤖「良かったじゃん。相手見つかったし。」
🎈「良いかもしれないけど…」
彼は優しすぎる。あの時だって僕が歯向かったのにCareなんてしてくれた。あまりにも驚きすぎてついつい身を任せてしまった。
🎈「僕正直言うと怖くって…」
🤖「…怖いのは分かるけど死ぬよりかはマシなんじゃないの?」
🎈「そ、それはそうだけど会って1週間だよ?不安でしかないよ。それに僕誰よりも…その、欲深いって言うか…」
🤖「それ言ったら司もでしょ。アイツ、相手に馬乗りになってたし。」
🎈「え、なにそれ怖いんだけど」
う、馬乗り!?あんなおっとりしてる姿からは考えられないんだけど。もしかしてそう言うPlayが好きとか??
🎈「うま…のり、か」
🤖「…何が類のトラウマか知らないけど予め伝えといた方がいいんじゃない?こういうのが嫌とか、それこそSafe word決めるとか」
ごもっともだ。彼も何するか分からないなんて言っていたし。
🤖「つべこべ言わないで素直に伝えたらいいじゃない。司が聞き入れないなんてことないし。」
🎈「そう思うかい…?」
🍬「うん!思う、思う♪」
🎈「いつの間に!?」
また気付かぬうちに真後ろにいた。走るの早すぎでは…?
🍬「類くん!頑張ってね!」
🎈「う、うん…」
🤖「ふぁぁ、まぁ大丈夫でしょ。止めに行ったえむは殴られてたけどね」
🎈「ね、ねぇわざとやってる?」
🤖「いや、別に」
殴られるってよっぽどでしょ、。
🍬「んー、でもお互いがお互いの気持ちをわかってた方が良いかも!信頼関係大事!」
🎈「難しくないかい?」
🍬「ううん、そんなことないよ!」
えむくんはくるっと周り寧々に抱きついていく。
🍬「ね!寧々ちゃん!」
🤖「ちょ、ちょっと!人の前ではダメだって…///」
🎈「おやおや(ニヤリ」
🍬「えぇ、人って類くんだよ?」
🤖「それでもダメなの…!///」
寧々の顔が真っ赤だ。そう言えば、この前帰りの時に…
“私にもパートナーができたみたいに”
って言っていた記憶がある。あれってえむくんのことだったのか。
🎈「ふーん(ニヤリ」
🤖「る、類!!」
🍬「あのね!あのね!寧々ちゃん、めちゃくちゃ可愛いんだよ〜!」
🎈「そうだね、そうだね!詳しく聞かせてもらおうか✨️」
🤖「もう!やめてよ…!!///」
結局、昼休みだというのに天馬くんは来なかった。何かあったのだろうか。
授業中だがバレずにスマホを見る。昨日、何かあったら連絡して欲しいと連絡先を交換したばかりだった。見る限り何も来てない。
🎈「振られちゃったかなぁ(小声)」
別に期待してたわけではないし。そもそも、Domに何かされるか分からないし。別に気にしてなんか…、。
「なぁ、神代。少しいいか。」
ぼーっとしていたおかげで授業は終わっていた。もう放課後か。まぁ、嫌でも天馬くんにはフェニランで出会えるし。
🎈「ん?どうかしたのかい?」
「いや、少し分からない問題があってな。今から理科室の隣の教室に来てくれないか?」
🎈「理科室の隣?ここじゃダメなのかい?」
「あ、あぁ他校生もいるから、ここでは少し…な?」
何か怪しく思う。他校生?ここら辺の学校で他校って言ったら宮女ぐらいだろう。彼女か何かかな?
🎈「すぐ終わるかい?」
「……あぁ、すぐ終わる。」
変な間があった気がしたが、まぁいっか。
🎈「すぐ行くね」
「助かる。」
今思えば怪しさ極まりなかったのになぁ。
理科室の隣の教室って空き教室か。来てまだ1週間すぎだし分からなくて当然。教室を見るなり誰もいない。おかしい。もういるはずじゃ…。ドアをガラッと開けると後ろから手が伸びてきた。
「すまないな…神代。」
🎈「んッッ!?」
口をハンカチで覆われ、意識が…、。
🎈「(まず…い、、。)」
はめられてしまった。
目を開ければ縄で縛られていた。空き教室なのは分かっている。この縄の縛り方知っている、。いや、あるはずが無い。彼は遠くの学校にッッ、。
「よぉー神代、いつぶりだろうな」
🎈「んッッ、んッッ」
「あー、口のやつ取ってあげて」
あぁ…どう…して、。勉強に誘ったやつが口のものを強引にとる。
🎈「げほッッ、げほッッ、」
「いつぶりって言っても1ヶ月前とかか?」
「あの…」
「あぁ、はい。お代ね。」
「ありがとうございます!!」
知っている。金で人を操り、僕を手にかけたこの男を。お金を貰うなりそそくさに出ていった。奴とは2人きり。この絶望感。
「震えてるな」
🎈「ど、どうして…き、君、が…」
完璧に逃げたはずだった。痕跡も残さず。誰にもバレずに転校したはずだった。
「馬鹿だなぁ、俺が玩具を手放すはずがないだろ?」
あぁ、嫌だ。せっかく、僕の居場所を見つけることが出来たのに。誰か悪夢だと言ってくれ。嫌だッッッッ。
「なぁ、お前。パートナー見つけたらしいな。」
🎈「だ、誰から…聞いてッッ、」
「誰だろーな。そんなことどうでもいい。分かってるんだろうな。パートナーなんて作りでもしたら。」
どうして。どうしてっ、どうしてッッ。
「お前がそいつに関わるんだったら良いんだな。ばらまいて。」
🎈「ひッッ、やめッッ、」
携帯に映し出された写真。視界がぼやききって見えないがこれは前に撮られた裸の写真だろう。脅されて水で殺されかけた時のものだった。
「ならこれから関わるな。いいな?」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
嫌だ。天馬くんに関われなくなるなんて。
🎈「いや、だッッ、、」
「はぁ、転校して逃げて舐め腐ったか?」
🎈「い”ッッッッッッ、」
思いっきり髪を引っ張られ、抵抗ができない。痛い、怖い、。
「Look《見ろ》」
🎈「あ”ぁ”ぁ”ぁ”」
「お前は一生俺から逃げられない。一生俺のSubでいるんだな。もし、抵抗でもしたらお前のパートナーの首が無くなると思え。なぁ、神代類くん♡ 」
いや…だ。目が逸らせない。痛い。視線が痛いよ、。頭痛が吐き気がして。薬を飲んでいなかったことに気づく。
🎈「ごめんなさいッッ、ごめんなさいッッ、」
「分かればいいんだよ」
怖い。不安。心が痛いッッ、。チクリチクリとなにか刺されてる気分だ。
「ってことだから、放課後はここの教室集合な。破ったりでもしたら…」
お腹を思いっきり蹴り挙げられて
🎈「う”…う”ぇ”ッッッッ、」
胃酸だの昼食べたものだのが逆流してく。思わず吐いてしまった。
「うわ、きたな」
ぼくがいうこときけなかったから?またおこらせてしまった?
「じゃあーな、また明日♡」
いやだ、こわい、ひとりにしないで。あやまるから。あやまるから。ぼくがわるいから。
寒くて死んでしまいそうだった。
“えらいです”、”よくできました”
てんまくんが…こいしいよ、たすけて、