テラーノベル
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⚠️過呼吸または呼吸困難表現あり
その時翔太の呼吸が、ふいに乱れた。
「……っ、は……っ、は……っ」
さっきまで泣いていたせいで、胸がうまく動かない。
熱でぼんやりした頭に、怖さと疲れが一気に戻ってくる。
手が小さく震え始めた。
「翔太……?」
亮平がすぐに気づく。
でも翔太は答えられない。
「はっ……っ、けほっ……!」
咳が混ざって、息がさらに浅くなる。
胸を押さえようとするけれど、うまく力が入らない。
「落ち着いて、翔太!」
辰哉の声が飛ぶ。
照がナースコールを押す。
でも翔太の中は、もう「今ここ」にいられなくなっていた。
怖い。
苦しい。
また迷惑をかける。
見られてる。
捨てられる。
その全部が、一気に押し寄せる。
「……っ、や……っ、うまく……できない……」
声にならない声。
亮平は一瞬迷ってから、ベッドのそばに寄る。
「いい、いいから」
「息だけ。ゆっくりでいい」
でも翔太は、うまく吸えない。
吸おうとするほど、余計に苦しくなる。
「っ、は……っ、は……っ……!」
涙と汗で顔が濡れていく。
その時、医師と看護師が駆け込んできた。
「酸素持ってきます!」
手際よく酸素が準備される。
マスクがそっと翔太に当てられる。
「ゆっくりでいいですよ。吸うより、吐くことだけ意識して」
優しい声が飛ぶ。
亮平はただ横で、震える手を握りしめていた。
触れていいのかも分からない距離で。
それでも離れないように、そこにいた。
翔太の呼吸はまだ不安定で、
何度も途切れそうになりながら続いていく。
「……大丈夫……ここにいる」
亮平の声だけが、繰り返し病室に落ちていた。
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kaede🍁
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💚がしっかり💙の側に居てあげて