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あい
ああいうう?(発音)
名前でわかるね?
大学から帰宅途中、店長から電話がかかってきた。
「…はい。」
〘お、○○くんか?今日AちゃんとBくんから電話があったぞ、お前、疲れてるんだって?今日は休んでもいいぞ?〙
「…すみません、そうさせてください。」
〘おう、しっかり休めよ、次のシフトはしっかり働いてもらうからな!〙
ハハハと笑う店長。
いつもなら何だこのおっさん…位で済ませていただろうが今の俺にはそれが酷くありがたかった。
(…てか電話してくれてたのか、2人には感謝しないとな。)
その日はそのまま家へと向かった。
「ただいま…」
…!?
鉄の匂い…いや、血の匂いが濃くなってる。
一気に全身から汗が噴き出す。
鼓動が早くなり、息が切れる。
「…嘘だろ。」
…ただの疲れだという甘い考えがまだあったのかもしれない。だが現実を突きつけられた彼の小さな一言はそのまま溶けていった。
本気でやばいのでは?
それに気づいたのはその日の夜。
今朝の金縛りのことも相まってどうも霊としか思えない。実際、Aには見えていなかった。
…お祓い。
ストレスや疲労で溜まった頭の中ではそれしか出てこなかった。
…今考えても仕方ない。
(…とりあえずご飯。)
昨日の残り物を適当に食べ、お祓いについてネットで調べる。
(やっぱ寺とかしかないよな…。)
調べてもそれしか出てこない。
自分で出来るってのもあったがリスクが高すぎる。あれが悪霊だった時、どうなるか分からない。
(…明日は休日、どんくらいするか知らねぇが、診てもらうくらいなら…。)
俺はスマホをソファーに投げ捨て、風呂に入り、そのままベッドに潜る。
…また金縛りにならなければいいが。
「っは!?」
…6時、まだ外は所々暗い。
結果的に言うと金縛りには合わなかった。
その代わり…俺を襲ったのは
だ。