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「残り3分ですよ」
ゲームマスター!
そうだ……時間制限があるんだった
「ア、アァ」
ダメだ、なお兄は混乱してる
話を聞けるような状態じゃ……
「俺を撃て…」
「うり?!本気か?」
「本気だよ 正直怖いけどさ…
俺は怪我してるし、どうせいても邪魔になる」
「そんな事ない!」
俺は、誰も失いたくないよ……
「いや…そうだとしても、俺はじゃぱぱには生きてほしい
頼れるみんなのリーダーとして……」
「僕は…うりさんを__撃って…」
「ダメ!早まるな!まだ違う方法があるかも知れない…!」
なお兄はもう……決めてしまったのか?
全てはなお兄が最終的に決めること……だけど__
「……残念ながらないですよ ここから出るにはなおきり様が一人撃たなければならないんです
もちろんわたしを撃っても無駄ですよ きちんとじゃぱぱ様、うり様を撃たなければ」
……ゲームマスターを殺す事は出来ない、か……
「そして残念ながら5分経ちました
……もうなおきり様決めたようですね」
銃口は、うりをとらえている
ダメだ! だけどもう……間に合わない…!
俺は目を閉じた
バンッ!
すると銃声が聞こえた
目を……開けたくない
だけど、前に進むためには……
「……うり!?」
前には血塗れのうりが倒れていた
死んでる……嘘だ
「ア、ア……」
「なお兄!なんて事を…!」
俺はなお兄に食ってかかった
「あぁ、醜い ですがわたしは好きですよ……この展開
だがこのこれは間違った選択 あなたは間違えた」
「間違った…?」
俺はなお兄を掴んでいた手をとると、ゲームマスターを見た
「はい、わたしの言っていた事を思い出してください
わたしは『殺して』ではなく、『撃て』と命令したはずです」
ということは、うりは…!
「御察っしの通り、うり様は死ななくても済んでいましたよ
完全なる“無駄死”にと言うやつです」
嘘……だからか、あの時感じた違和感は……
「嘘……僕は選択を間違った…? ア“ァアァァ”ァッ!」
なお兄は、銃口を自分に向けた
「やめろ!」
「僕はアァアァァァッ!」
バンッ!
くっ、嘘…だろ?
「じゃぱぱ様、目を開けてください」
恐る恐る目を開けると、なお兄は気絶しているように見えた
「なお兄!」
「良かったですね また一人、仲間を失わずに」
「っ!だけど、ありがとう……でもどうやって……」
「なに、銃にロックをかけたまでです
さぁ扉を開け、次のゲームにお進みください」
「まだ、ゲームは続くんだな?」
「そうですね」
次のゲーム……本当に続くんだ
やりたくない、けどここから出るのに
俺達は進まなければならないのだ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「はい、うり様が死亡致しました」
『そうか、選択を間違えたようだな
次の報告も楽しみにしているよ』
「はい、“王様”__」