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もしも金木研が喰種にならなかった世界線のお話
金木研:「」
ヒデ:『』
その他諸々:[]
ピッピッ…規則正しく動いている機械の音
横には涙を流している親友
『なんでッ何で何だろうなぁ
何で頑張ってる奴が損しちまうんだろうなぁ泣』
こんな調子でずっと泣いている
「運が悪かっただけだよ…まあ遅いし帰ったらどう?明日も講義でしょ?」
僕は正直うんざりしていた
ヒデがいくら泣いたって、いくら悔しがったって僕の病気は治らない
それに、ヒデの泣いている姿はもう見たくない
ヒデが泣いている姿を見ると僕も悲しい気持ちになってしまう。だって僕たちは親友なんだから。ずーっとずーっと一緒に過ごしてきた親友だから
「ヒデ…僕は大丈夫だからね。安心して?」
本当は大丈夫なはずないのに。本当は今にも泣き出してしまいたいほど辛いのに
親友の前ではどうしても強がってしまう
『そうする。今日は帰るよ、なんかあったらすぐに連絡してね。駆けつけるから』
そう言ってヒデは病室を出て行った
ヒデがいなくなった病室は自分でも驚くほど静かで、寒かった
下手をしたらこのまま僕は1人で死んでしまうんじゃないだろうか。誰にも見つけてもらえず、悲しく死んでいってしまうのではないだろうか
そんな嫌な考えがたくさん出て来る。怖い。寒い
僕はいつの間にか泣いていた。ひどく冷たい涙だった
初投稿です!
誤字脱字がたくさんあるかも知れません…