第5話 こんな僕に友達が出来るの!?
前回までのあらすじ
やっぱり不便だった。以上。
学校生活が始まって一週間が経った。周りの人はもう友達を作って仲良く話している。僕はと言うと…ぼっちである。僕の席は廊下側の右前で左の席には美里さんがいる。美里さんも可愛すぎるから何か近寄り難いオーラがある。何かいい匂いもするし。【だからキモいぞラキ君】
「お、おはよう。美里さん。」
「ラキ君。おはようございます。」
「…」「…」
((気まずいッ!))
「今日は天気がいいよね。」
「はい。日向ぼっこをしたいんですが、窓際の席じゃないんで、本を読むことしかやる事ないです。」
「そういえば美里さんは友達は?」
ムスッ
「ご、ごめんね。」
いないんだ。いなかったら( ー̀ н ー́ )こんな顔しないし。
「ねぇ美里さん。僕達友達にならない?」【何回言ったらわかる。キショいって】
「え?私友達だと思っていたのですが?」
「ですよね〜。僕達もう友達ですよね〜。」
危ねぇ地雷を踏み抜くところだった。ん?僕達はもう友達?友達だった!?【今かよ】今まで美里さんも僕もお昼ご飯1人で食べてたのに友達!?
【あ、補足しとくと、この学校はお弁当を持ってくる学校だよ。それと購買もあるよ。購買にはお弁当、パンとかがあるよ。ラキ君は中学生だからね。高校生じゃないよ。】
書いてる人は?【もちろん!中学生!】勉強しろ。【ラキ君もね】僕は超能力の、テレパシーで分かるし。【俺も欲しい】じゃあ1回角パイプに突き刺さる?【遠慮しとく】なんだよコイツ。
「美里さん。今日一緒にお昼ご飯食べない?」
「分かりました。それじゃあお昼ご飯一緒に食べましょうか。」
やったぜ。【 や っ た ぜ 】黙れ。
~昼~
「それじゃあラキ君。一緒に食べましょうか。」
「そうだね。んじゃ、机くっつけて。いただきまーす」
「いただきます。」
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「あっ美里さんのお弁当も美味しそうだね。ひとつちょうだい。」
「卵焼きですか?分かりました。はい、あーん」
「!!??」
「どうしたのですか?食べないのですか?」
「い、いや。食べるよ」
パクッ
恥ずかしくて味わかんね。
(フフっ。顔を赤くしてるラキ君可愛い。)
まさかの追い討ち。美里さんの方が絶対可愛いのに。
「この卵焼き美味しいね。」
「ありがとうございます。実は卵焼きは得意なんです。」
「はぇ〜そうだったんだ。」
美味しいって言ったけど味わかんないんだよな。まぁいいか。美里さんが喜んでるし。
フゥ〜美味しかった。やっぱり誰かと食べた方が美味しいな。次は、社会か。社会は~ノートと、教科書ー。…。ねぇ、待って!【誰も待たないよ】教科書忘れた!そうだ!こういう時のための超能力だ!ポインターペースト!
ポン
これは筆箱!というか目の前にある!そうだった。ポインターペーストは「指定写し」目の前のものをコピーして指定の場所でペーストする能力。意味無い。トイレに行ってテレポートするか?いや、テレポートしても手に持っている物はテレポートしないから無理だ。こうなったらッ!
「美里さん。教科書忘れちゃったから見せてくれない?」
「大丈夫ですよ。ラキ君が忘れるなんて珍しいですね」
「う、うんそうだね〜アハハ…」
申し訳ねぇ。
「えーここで$%×%÷^:々・」
社会は中の人が苦手だから覚えてないんだよな?【そう。今は歴史をやってるでしょ?歴史の人物とか全く覚えられないよ。ただでさえ現実世界のクラスの人の名前すら覚えてないのに。】お、おう。致命的だな。
やっぱり美里さん何かいい匂いするな。と言うか…。美里さん何か顔近くね?まぁ確かに机を近づけているとはいえ、近すぎだろ。ニューステレビのキャスターの方がもうちょっと離れてるぞ。残り10cmくらいで顔当たるぞ。
ピトッ
当たったわ。美里さんは…。無表情。表情を一切変えていない。流石はプロだ。【なんのだよ】これじゃあ僕が女の人と顔がちょっと当たっただけで喜んでる小学生みたいじゃあないか。【去年まで小学生だっただろ】
あれ?フリーズしてね?美里さん。薄いピンク色の目からハイライトが消えた。心の中も何も考えていない。完全なる「無」早く「有」にしなくては。もう1回顔に触れるか?
ピトッ
目にハイライトが戻ったわ。昔のテレビかよ。
コメント
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ラキ君が羨ましい…、