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「み〜〜〜〜こと!おはよー!」
「今回は随分ためたな、おはよ」
「心琴さん〜おはようございます!」
「高井もおはよ」
今日は木曜日
昨日の水曜日は疲れたし俺はずっと頭を悩ませている、
「心琴さんは今日バイトですか?」
「いや、木曜はない」
「じゃあ僕の家に来てくださいよ!」
このふたりの絡みを見ると幸せと同時に痛々しいのと混乱が頭を襲う
「津野先輩も来ます〜?」
2人きりにしたら……ダメだそんなこと!
絶対ダメ!
「行くぞぉぉぉぉ!」
「戦じゃあるまいし、」
「今日は体育祭と文化祭のやる種目を決めます〜」
「俺らの学校って体育祭と文化祭同時期にやるもんな〜」
「でもそっちの方が一気にやって楽じゃない?」
「まず文化祭、準備費で2万円程度配布されますので費用に収まる程度の出し物にしてくださ〜い 」
「心琴なにがしたい!」
俺は正直なんでもいい、
「俺はなんでもいいかなぁ、」
「俺は焼きそばがいいなぁー!」
「食い意地はってんな笑」
もうそんな時期か文化祭や体育祭は別に好きでも嫌いでもない、でも面倒臭いなとは思う
「お化け屋敷がいいです!」
1人の男子が手を挙げた
「私は謎解きがいいー!」
「俺カジノーーー!!!」
「はいはい!俺は焼きそばー!」
次々と色んな出し物が出てくる中みんなが注目したのは
「わ、私喫茶店やりたい!」
みんなが思った、喫茶店?
「具体的にどんな喫茶店?」
「えーと、女子は男装男子は女装して性別逆転喫茶店とかやりたいです、!」
みんなが思った
「あと!喫茶店だったら謎解きとかお化け屋敷というテーマも採り入れやすいと思うし!」
「じゃあ投票とりま〜す」
この学校の文化祭は主にクレープ、焼きそば、ワッフル、劇、など食べ物が多かった
だから新しく面白い事が来てみんなの投票する出し物は分かっていた
「てことで喫茶店で決まりで〜す! 」
でも俺は違った、女装?いやまてやりたくない
「津野、お前本当にいいのか?女装だぞ?」
「俺1回してみたかったんだよね〜面白そうじゃね?」
あぁ、津野はこういうヤツだった、
「亘《わたり》お前もいいのかよ! 」
「…………」
あぁ、こいつの顔今「絶対面白そう最高」とか思ってるんだろうなぁ、はぁ
「次は体育祭についてです。体育祭では〜」
「………」
「心琴元気出せってぇ、!」
「俺、体育祭と文化祭行かない、」
「体育祭お前災難だよな、連続グーで全負けで…でも足速いから大丈夫だって!」
リレー ダンス 200メートル走
俺なんでこんなに走らないと行けないんだろ、
「俺もリレー一緒なんだし頑張ろうな!」
「………うん、」
「心琴さ〜ん!心琴さんのクラスも文化祭の出し物決めてましたよね!何やるんですか?」
「俺らは喫茶店!まだあんまし決めてないけどな!」
「そうなんですね!絶対行きますね!」
「いや、来ないでくれ、本当に」
「え?」
「こいつ今病み期なんだよ
高井のクラスは何するの?」
「僕のクラスは写真スポットとクレープです!」
「それは女子ウケ狙いすぎだろ!」
「僕のクラスの文化祭の案は大体女子ので固まってますからね、」
「高井の家涼し〜!」
「冷房効かせてますからね」
「………」
「あれ?心琴さん?」
「おいおい、家に着いてそうそうソファで寝ちまったぞ」
「このままにしておきますかね」
今のうちに聞くしかねぇよな、もしかしたら俺の勘違いかもしれないし、
「高井さ、心琴のこと好き?」
「………え?」
はいーこれ顔が赤くなってるー
こいつら大人しそうな顔しといてちゃんと正直なんだよなー!
「男同士が好きなんて変ですよね、 自分でもわかってるんです、」
…予想外の反応過ぎて怖い
「いや、変じゃないと思うぞ、 でもなんで心琴なんだ?」
「心琴さんは優しくて努力家、兄弟想いで人のことを最優先に考えてくれる人です。
僕は多分そこに惚れたんだと思います」
なんでこんなに高井は悲しそうなんだ?
「知っているんです、心琴さんに好きな人がいるって、多分僕はきっとその人に敵いやしないことも、きっと諦めた方が清々しいことも、友達のままでずっと、」
こいつなりに色々考えてるんだな…
俺はこの関係に首を突っ込んでいいのか?
「安心してください!この気持ちを伝えることはありません!」
「なんでだ?」
「なんでって、」
「付き合いたいとか一緒にいたいとか思わないのか?」
「僕は、」
「んっ…、お腹空いた、」
「!!!み、心琴!お前今起きたか!?」
「えぇ?今起きたけど…ごめん寝てた、」
良かった、
「心琴さんバームクーヘンあるので食べます?
心琴さんが好きな抹茶味もありますよ!」
「食べる!ありがと」
「津野お前何も言ってないよな? 」
「安心しろ」
俺は安心できないけどな
「じゃ!高井また来るわ 〜」
「バームクーヘンありがと美味かった〜」
「は〜い!また明日!」
……俺は、もちろん一緒に居たいし俺だけを見てほしいしずっと心琴さんを見ていたい、!
だけど、だけど…
きっと心琴さんはそれを望んないから、
僕のエゴで今後心琴さんを不幸にしたら?
好きな人が幸せになる、それが僕の幸せ
そう思いたいのに
「……ごめんなさい」
好きになってしまって
「はぁ〜疲れた」
俺は最近周さんと連絡をとっている
(今日文化祭を決めました!)
(そうか
何になったんだい?)
(喫茶店らしいんだけど男子は女装で女子は男装出やるらしい……)
(なんだそれ!面白そうだね
是非私も行きたいよ
保護者じゃないと行けないんだよね? )
(いえ、俺のところは一般公開されてるので誰でもきで大丈夫ですよ!
でも来ないでください!!)
(えぇ、悲しいな)
「ふっ笑」
俺は周さんとメールでやり取りすることに幸せを感じていた
全てのことを忘れることが出来るぐらいには幸福だ
周さんは見た目近寄り難い印象だったけど話してみれば優しくておおらかな方だった。
でも時々仕事の時の周さんや学生の時の周さんなど色々な想像をする。今のような話し方なのだろうか?もっと厳しい方なのだろうか?
想像すればするほど好きが高まっていくのがわかる