「あ、母さんから電話……」
「もしもし?」
「何…?母さん。」
「もう家帰ってこないでくれる?」
「なんで…?」
「別の男見つけてさw子供いるってバレたくないから~w」
「…分かった」
「なんだって?」
「もう家…帰ってこないでだってさ。」
「…そうなんだ。」
「……俺…どうすればいいんでしょうか…」
「泣くなって。」
「じゃあ…オレん家住むか?母さんにも言っとくよ。」
「いいんですか…?」
「もちろん。」
「ありがとうございます…」
先輩ってどこまで優しいんだろう。
明るくて、優しくて、いいところしかないじゃん…
「母さん」
「コウちゃん…と叶太くん……?学校はどうしたの…!?」
「ちょっとトラブルがあってさ…」
今までの事をはなす話す
「そんな事があったのね…」
「家、住んでもいいわよ。つらかったでしょう…?」
「ありがとう…ございます……」
「手当もばっちり!今日からよろしくね!叶太くん!」
「…よろしくお願いします。」
「先輩、本当にいいんですか?」
「オレがいいって言ってるからいいよ~♪」
「…でも今着替えとか持ってませんよ。」
「あ〜……とりあえず、下着以外はオレの服着ればいいよ。」
「じゃあ下着は……」
「叶太くん、下着とかどうする?」
「お、母さんいいところに!今ちょうどその話してたんだ!」
「あら、そうなの?買いに行く?」
「そうですね。そうします。」
「よし、これで困らないわね。しばらく服はコウちゃんのを着てくれる?」
「分かりました。」
夜
「眠……」
「そろそろ寝ますか?」
「そうだね~……」
「あのベッドじゃ二人だと狭いですよ」
「確かに…じゃあオレ床で寝るよ。」
「悪いですよ。俺が床で寝ます」
「え~…じゃあ狭いけど我慢してくれない?」
「分かりました」