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身体が重い。
そしてそれは僕だけでは無さそうだ。
川俣先輩が横になっているのはいつも通り。
でも常に動き回っている美洋さんも横になっていて。
ついでに彩香さんも横になっている。
そんな訳でビニールシートは3人に占拠されている訳で。
僕と未亜さんは、その横の草地部分に腰掛けている。
「これは流石に食べ過ぎたのです。参考までに分量はどれ位だったのでしょうか」
「ジャスミンライス1キロ、鶏もも肉1キロ、鶏胸挽肉200グラム、タマネギ3個、ジャガイモ中2個、ヨーグルト大1パック、トマト缶1。あと香辛料たくさんというところだな。スープの方はさっき見たとおり」
タッパー内に入っていたビリヤニ、ヨーグルトで作ったスープ。
どちらも完全に空になっている。
「スープも含めると、1人あたり1キロ近くあったような気がするのですよ」
「これくらい仕込まないと本場の味にならない。厳密にはうちの家庭の味だがな。作る人によって色々レシピが違うから」
「でもこうやって外で御飯を食べるだけもいいですね。今日は天気もいいですし」
「だろ。バーベキューみたいなのも悪くは無いが、ただこうやって飯を持っていって食べるだけなんてのも、たまにはいいもんだ。ただこれを作ると寮の2階廊下がインドの匂いになるらしい。前に冗談めかして言われたな。だから今回は早朝から作って、文句が出る前に撤収した。香りが残っているから、どのみちばれるけれどさ」
確かにこれは香りそうだ。
悪い香りでは無いのだが、デートとか行く人には迷惑かもしれない。
「未亜、うちの里にもこういうお出かけ用料理ってありますでしょうか」
「心当たりはないですねえ。代わりに秋になったら芋煮会でもどうでしょうか」
「それは去年、例の釣り場の近くの砂浜でやったぞ。ただあそこ、きれいなトイレが近場に無いのが欠点なんだよな」
「芋煮会は豚肉派でしたか、牛肉派でしたか」
「豚肉で味噌味だった。出身がどうこうという理由じゃ無い。豚肉の方が安いという先生の意見でそうなった」
なるほど。
でも僕としては、よく食べ物の話をこの状態で出来るなという感じだ。
正直、満腹状態で若干気分が良くない。
なお一度も会話に参加していない彩香さんは熟睡中。
こころもち腹が出ているような気がするのは、気のせいだろうか。
「とりあえず、もう少し休憩ですね。あまり動ける状態じゃ無いです」
「まあここから学校まで40分だ。のんびりして帰ろうぜ」
確かに位置的には学校の裏山という感じの場所なのだけれども。
そんな訳でGW後半の1日は、裏山で飯を食べて、
その後3時間、そこでおしゃべりするという活動に費やされたのだった。