※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
リンダと出会ったのは高校1年のころだった。
〈File85:親愛なる〉
「そうだよ。アタシがカグヤのお父さんの遺骨を盗んだ」
リンダはすべての感情を削げ落としたように平らな声で告げた。
悪びれることのない胸倉を、智世が掴み上げる。
智世は激情を耐え忍ぶように歯を食いしばり、落ち着きを取り戻そうと震える呼吸は獣じみていた。
「なぜ……なぜ、そんなことをしたんですか」
努めて冷静に、けれどそれができずにおかしな抑揚で智世が糾弾する。
リンダは答えず、ただ涼やかな眼差しで智世を見据えていた。
「なぜだ!なぜ、こんな恐ろしいことができる!?よりにもよって、なぜ、あなたが……!」
決死の糾弾もリンダは沈黙を守った。
「答えろよ……ッ!」
対話は望めず、智世は今にも拳を振り上げて*****************
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