※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File86:まなざしでくちづけを〉
「私がリンダに父さんの骨を盗ませたんだ……」
いつも朗らかなリンダの眼差しは揺れ、糾弾されることを望んでいるようだった。
リンダは「カグヤのせいじゃない」って言うんだろう。
きっと今も私に届く言葉を必死に手繰り寄せようとしてるんだと思う。
リンダが保身のために責任を放棄できる人なら、10年前の縁は結ばれることもなく途絶えていたはずだ。
リンダが必死に繋ぎ止めてくれたのに、私がしたのは彼女を追い詰めることだった。
「それは違う」
まるで風でも吹いたように重たい空気が払拭される。
きっぱりと断言し、沈んで行こうとする思考を引き上げてくれたのは智世だった。
「社長は誰かにそそのかされたわけではない。むしろ強要されても断固撥ねつける気概の持**********************
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