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阿倍side
阿部)あー、緊張する…
時刻はまだ朝の5時。今日は〇〇とのデートの日。
緊張しすぎて昨晩は全然眠れなかった。
阿部)服、これでいいかな…
阿部)〇〇の好みの服とかわかんないし…
髪の毛を丁寧にセットし、たまにつける高い香水を体に振りかけた。
そして〇〇にもらったネックレスと指輪を身につけて車に乗り込んだ。
結局、約束の場所に着いたのは集合の1時間前だった。
〇〇が来るまでの時間がとても長く感じる。
ドキドキしながら待っていると〇〇が歩いてくるのが見えた。
阿部)(え、待って…可愛いんだけど…//)
〇〇はブルーのワンピースにハーフアップ。少し化粧もしている。
誰にも見せたくない。
こんなかわいい〇〇をずっと独り占めしていたい。
〇〇)大丈夫ですか?
ボーッとしていた俺を〇〇が心配そうに覗き込んだ。
阿部)あっ、なんでもないよ。
阿部)〇〇今日雰囲気違うなって思って。
〇〇)へ、変じゃないですか…、?
阿部)ううん、めっちゃかわいい。髪型も似合ってる。
〇〇がわかりやすく真っ赤になる。
〇〇)先生もめちゃくちゃかっこいいです…、//
いや、反則だろ。
やばい。理性抑えられなくなりそう。
助手席のドアを開けて〇〇を座らせる。
すると、〇〇が俺の顔を見てくびをかしげた。
〇〇)あれ?先生今日香水変えました?
阿部)うん。大事な時はいつもこれつけるの。
〇〇)大事なとき…
〇〇は1人で嬉しそうに笑って俺を見た。
〇〇)いつものも好きだけど今日の先生の香水もめっちゃいい匂いですね、
阿部)よかったー、気に入ってもらえて。
阿部)ていうか、〇〇いつになったら俺のこと呼び捨てで呼んでくれるの?
〇〇)え?
〇〇がキョトンとした顔をする。
阿部)いっつも先生じゃん…、たまには亮平って呼んでほしい、
〇〇が恥ずかしそうに目を逸らす。
〇〇)でっ、でも恥ずかしっ…
俺は意地悪したくなって〇〇の唇に人差し指を当てた。
阿部)今日は先生と生徒じゃなくて彼氏と彼女だから。
〇〇)っ…!
阿部)…ね?
〇〇)ん…りょ、亮平…//
〇〇が顔を真っ赤にして目を逸らしながら小さく呟いた。
阿部)よくできました。
〇〇のふわふわした頭を優しく撫でる。
〇〇が猫みたいに気持ち良さそうに目を細めた。かわいい。
阿部)〇〇なんか買いたいものあるの?
〇〇)食べたいものはありますよ!最近おしゃれなカフェがショッピングモールにできたらしくて。
美味しいガレットのお店なんですけど、
阿部)え⁉︎ガレット俺食べたことない!
〇〇)私もなんですよ、先生と食べたくて、
阿部)〇〇…、また先生に戻ってる!
〇〇)あっ…、ごめんなさい、癖で…
阿部)はい、亮平!
〇〇は口をもごもごさせて言いにくそうにしている。
〇〇)…りょ…ちょ、やっぱ恥ずかしいですっ…//
あー、また照れちゃった。
阿部)ふふっ、照れてる〇〇もかわいいー
〇〇)かわいいとかっ、言わないでくださいっ!//
〇〇がますます顔を真っ赤にさせた。
〇〇はすぐ顔を真っ赤にする。男に耐性ないんだろうな。そんな顔してたらすぐ襲っちゃうのに。
ショッピングモールに着き、俺は帽子を深くかぶって外に出た。
阿部)生徒に会ったらやばいから。〇〇も気をつけてね。
〇〇)はい…、
〇〇がしょぼんとする。
わかってる。俺だって〇〇と普通にデートしたい。
ごめんね…こんな彼氏で、
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ショッピングモールに入るとわかりやすく〇〇に視線が集まるのを感じた。
周りの男がチラチラと〇〇を眺めている。
阿部)っ…!
俺は〇〇を取られたくなくてぎゅっと手を握った。
周りの男が彼氏いるのかよ、という顔でそばを離れていく。
〇〇はなにもわかっていなさそうな顔で恥ずかしそうに笑っていた。
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ガレットのお店はとても美味しかった。
食べたことなかったけどサクサクとフォークが進む。
〇〇も可愛らしい笑顔で笑っていた。
〇〇があまりにも美味しそうに食べるから俺も食べたくなって食べていい?、って聞いたらあっさりOKしてくれた。
〇〇の手首ごと引き寄せてガレットを食べると彼女は驚いたように目を見開いた。
阿部)ん〜?どうしたの?〇〇、
俺がニヤニヤしながら〇〇を見ると〇〇は拗ねたようにそっぽを向いた。
お代は俺が払った。〇〇が払う、って言ってたけどそこは絶対に譲らなかった。
ガレットのお店を出て2人で周辺をブラブラしていると〇〇が近くの店に入って行ったので俺もそれを追いかけた。
〇〇)かわいい…
〇〇が手にとっているのはインコの置物だった。
〇〇はそれをキラキラした目で見つめている。
阿部)こっちの色もあるよ?
〇〇)この色も可愛いかも、でもお小遣いないからやめとこうかな、
阿部)買ってあげるよ?
〇〇)いや、いいよ!さっき払ってもらったし、
〇〇が慌てて置物を手放す。
阿部)(後でこっそり買ってあげよ…)
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〇〇と本屋さんに寄ってお互いに好きな本を買った。〇〇も読書が好きらしい。
本を読んでいる〇〇の横顔に見惚れていると〇〇が不意にこっちを見て笑った。
俺は恥ずかしくなって目を逸らす。
かわいいなぁ…//
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〇〇にトイレに行くと断って俺はこっそりインコの置物を買いに行った。
〇〇喜んでくれるかな、とホクホクして帰ったら〇〇が数人の男に囲まれていた。
制服を着ている。部活帰りだろう。どうやら〇〇と一緒の学校のようだ。
〇〇が真ん中で困った顔をしている。
男1)ねぇ、お前目黒と付き合ってる〇〇って子だろ?
男2)今日も目黒と来たの?
男3)さすが目黒に告白されただけあるな。めっちゃ美人じゃん。
男2)ねぇ、ねぇ。俺らと一緒についてきてくれたらなんでも買ってあげるよ?
男1)ほら、行こ、
男が〇〇の腕を掴んで連れて行こうとする。
〇〇)いた…、ちょっと、やめてください…!
阿部)っ…!
俺は男たちの間に割って入り、〇〇を守るように引き寄せた。
〇〇)先生…!
男1)先生…?
男子たちが顔を覗き込んでくる。
男子3)あれ?阿部先生じゃね?
男子4)あ、ほんとだ。阿部先生だ、
男子2)なんでここにいんの?
阿部)…たまたま通りかかっただけ。〇〇さんが困ってそうだったから。
男子1)は?いらないとこに入ってくんなよ…、先生には関係ねーじゃん。
阿部)…〇〇さん嫌がってるだろ。つまんねぇことはやめろよ…
俺は威嚇するように低い声で睨みつける。
男子1)チッ、もういいよ行こうぜ。
男子たちが俺を睨みつけながら渋々去って行った。
男子たちが見えなくなると〇〇が俺に抱きついてきた。
〇〇)亮平…、怖かったよぉ、グスッ
〇〇が俺の服で涙を拭う。
阿部)よしよし、もう大丈夫だよ?
〇〇の頭を優しく撫でると〇〇が顔をあげて俺を見つめてきた。
〇〇)亮平、がっ、来てくれて良かったっ((泣
〇〇がうるうるした目で俺を見つめてくる。くっ…、かわいい…//
阿部)ほら、涙ふきな?
俺がハンカチを渡すと〇〇は俺のハンカチに顔を埋めた。
しばらくして顔をあげた〇〇は少し落ち着いたようだった。
〇〇)なんか亮平の匂いがして安心した、
阿部)ふふっ、良かった。
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星の丘に連れてくると〇〇はすごく喜んだ。
〇〇が上を見上げて楽しそうに笑っている。
〇〇の瞳にキラキラ輝く星が映る。
思わず〇〇に見惚れてしまった。
阿部)どう?気に入った?
〇〇)綺麗…、こんな景色見たことないです…、
阿部)〇〇のほうが綺麗だけど、
〇〇)? なんか言いました?
阿部)いや何も…?
〇〇)ならいいですけど…
阿部)〇〇、
〇〇)はい?
〇〇が振り向く。
阿部)これ、今日〇〇が欲しいって言ってたやつ。受け取ってほしい。
俺はインコの置物が入っている紙袋を差し出した。
〇〇)えっ?
〇〇が紙袋を覗き込み、パッと笑顔になる。
〇〇)えっ、これもらっていいんですか?
阿部)うん、〇〇の部屋に飾って欲しくて、
〇〇)すいま…あっ、あ、ありがとうございます…!
阿部)うん。どういたしまして。
〇〇が嬉しそうに笑う。
喜んでくれてよかった。
俺は〇〇の隣に腰を下ろした。
〇〇が再び視線を空に向ける。
夜空の隅に弱々しく光る星を見つけて俺はつい口を開いた。
阿部)あの星、〇〇みたい。
阿部)綺麗で…可憐で、でも弱々しくて、可愛くて。
〇〇)照れます…//
阿部)〇〇見てると守ってあげたくなる。
〇〇が照れたように笑う。
〇〇)ふふっ、守ってください。
〇〇の瞳には俺が写っていた。
阿部)これからも〇〇のこと見守ってあげるから。…一生ね…?
〇〇の手を握った。
2人の唇が重なる。
阿部)大好きだよ…、〇〇…、
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おわりっ!急に旅行に行くことになっちゃって出せないっていうのを事前に告知できませんでした。しばらく出せなくてごめんなさい🙇♀️あと、少し前回の話を修正しています。良ければもう一回そっちも見てみてねー。
皆様のおかげでフォロワー40人達成できました。まだテラー始めて1ヶ月ちょっとでまだまだ未熟なのにたくさんの人が作品を見てくれてもう感無量です。
それと、新しくイラスト部屋を作ろうと思うので良ければそちらも見てほしいです!
昨日のそれスノ面白かったー!
ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ ◡̈*