午前中、今日は薄暗くてジメジメしてんなーと思いながら皿洗いとかやってたら凄い視線を感じてぱっと振り向いたらデカいおかっぱ頭の生首だけがあって、這うようにズズズ…と近寄って来て「ありゃま!おかっぱ!」しか言わんかったワイを白々しい目で見ながら呆れたようにプーが弾き飛ばしてやした。
ただこれだけじゃなくて直後にふわっと意識持っていかれて、ベッドに倒れ込んだ。気付いたら凄くデカい和風な家の前に立ってた。
(ここからは幽体離脱)
そこに客として1人の男が客間に既に居て、更にカップルらしき男女が訪ねてくる所だった。泊まり予定なのかボストンバッグを持っている。
奇妙だったのが、客間には男の目の前に普通の日本人形が1体だけ居て、椅子に立てかけられていた。ちょっとチャラめの男は日本人形に世間話やら相談話やらしていて、途中で急に「あー馬鹿馬鹿しい!なんでこんなもんに話かけなきゃいけねえんだよクソがよ」みたいな悪態を吐いた。
ちょうどその頃にカップルが到着し客間に入るとその男とカップルの彼氏は友人だったらしくて、親しげに「やってみたけどなんも反応ねえよw」「ある訳ねえじゃんw」とか言っていた。彼女だけは良く状況を分かっていない様子だった。そんな彼女に、彼氏と男が「さっさと探そうぜ」と日本人形以外は無人の家の中を探索し始めた。廃屋にしては生活感があって彼等が空き巣なんだと分かったのは家の畳や箪笥をひっぺがし初めてからだった。
………あ、ワイ?ワイはね、天井に貼り付いてそっと天井を這いながら様子眺めてたよ。
それはさておき、彼氏が和室の畳を剥がし始めてからしばらくして叫んだ。「おい!あったぞ!」と言う声に対して、箪笥や棚を漁っていた男が駆け付ける。「ここだけ手応えが違う!」彼氏が彼女に「反対側の部屋から畳を引っ張ってくれ、何か挟まって引っかかってる」と言い、彼女はおどおどしながらも隣の部屋の壁際に座り込んで、劣化して盛り上がった床から畳を引っ張った。
「あった!箱!」「ほら本当にあったじゃん!!」と男達が盛り上がる声がする。対して「もうやめようよ、誰か来たら困るよ、捕まるよ」と彼女が泣き言を呟くが、彼氏も男も聞く耳を持たない。
「家主は死んだって聞いたじゃんw」と彼氏が不謹慎な笑い声を上げた時、パキンと変な家鳴りみたいな音が響いた。一瞬だけ、全員が息を呑んで静まり返る。
「ねえ、もう本当にやめよ、帰ろう。罰当たるよ、こんなの」と彼女は半泣きになるが男と彼氏は半笑いだった。
ワイは彼女側について天井から見下ろしていたので隣の部屋の様子は微かな天井の隙間からしか見えなかったが、男が畳の下から正方形の木の箱を取り出していた。両手で持てるくらいのやや大きいサイズだった。まあ見た目は普通に綺麗な箱だ。その箱の蓋に、変な御札が貼ってある以外は普通の。
直後にベリっと御札を破ったような音と、蓋を開けたような仕草が見えた。その瞬間、家の何処かでゴォォォンと何度か時計の音が響いた。タイミングが良過ぎて驚いた3人は、また息を呑んで固まる。
「何だこれ」静寂を破ったのは彼氏で、箱の中身を見て呟いたようだった。「うげ、気持ち悪い」「きっしょwやめろよ、俺触っちゃったじゃんw」と他人の家を物色した野郎共が言うには失礼過ぎる反応をした2人に、彼女は「何してるの…やめよ…」と半泣きになる。彼女の位置からは低姿勢になれば多少箱の中身が見えたのか、彼女は小さく悲鳴を上げて飛び退いた。
飛び退いたのと同時に、被るようにズズズ……と廊下を擦るような音が微かに聞こえて、ワイはこっそり廊下を覗いた。
廊下にやたら身長のデカい女らしき人物が居た。やけに真っ白で、黒髪は無造作に垂らしていて、素っ裸に白い羽織りだけを身に着けている。ただ、異様なところとしては、目がなかった。鼻とデカい口だけが顔にあり、目は元からなかったのか面積がおかしい。しかも、胸元にはナイフで刺した後みたいな穴が空いていた。ズズズ……という音は、女の白い羽織が床を擦る音だった。
女が彼女の部屋の前を通り過ぎた時、彼女が振り向き凝視していた。恐怖で慄いた、凄い形相だった。女は彼女の方を少し向いて、ニタァと笑った。彼女は壁に張り付くようにして今にも失神しそうな顔をしている。その間も隣の部屋では男と彼氏がふざけあっている。
女が彼女に向かって、床下を指差して「か、え、せ」とはっきり言った。彼女は真っ青になりながらも、何度も頷いてガクガクしながら床下に手を入れて男達から木箱を奪った。「おい!何すんだよテメェ!!」と男が怒鳴り、立ち上がった気配があった。彼女は中身も見ずに木箱の蓋を直してボストンバッグに詰めた。
振り向けば女の姿は消えていて、彼女は震えながら部屋を飛び出して行った。先行きが心配でワイも天井から床に飛び降りて、後を追った。
間取りなんて分からないが、彼女は一心不乱に走り出し、背後で怒鳴り散らす男と「戻って来い!」と叫ぶ彼氏の声がする。
彼女は時々背後を振り返り、裸足のまま庭先へと飛び出した。家の裏手に回り込むと、よく分からない屋根付きの小さな柱のような物が点々と設置された細道があり、さらにその先には鳥居と廃神社があった。
彼女は小さく「ごめんなさい」を繰り返し、鳥居を潜る。途中から床一面に落ち葉が敷かれており、ふかふかしていた。
彼女は周りを見渡し、共犯の男達が来ていないのを確認して足元の落ち葉を必死に掻き分けた。ずっと「ごめんなさい」を繰り返したまま。悪いことをしている自覚はあるようだ。
ある程度掘った穴に木箱を埋めた頃、庭先に出てきた野郎共の怒声が聞こえた。彼女はビクッと肩を震わせて落ち葉を足で散らし、一見木箱の埋めた位置が分からないようにしてから神社の裏手に隠れた。
その時、隠れもしていないワイとぱっと振り向いた彼女の目が合ってしまった。驚愕の眼差しで数秒凝視した後、我に返った彼女は急いで飛び出し、ワイの腕を掴んで裏手に引きずるようにして再度隠れた。
「何してるのこんな所で!!見つかったら殺されちゃうよ!!」と子供をあやすような口調で囁く。どうやら背が小さいワンピース姿のワイをここらの近所の子供と勘違いしたようだ。ただ、ワイも裸足だと気付いて彼女は少し慄いていた。幽霊を見るような眼差しだったけど、多分彼女も幽霊だとワイは思うんだよね。死んだことに気付いていない系の。
「お姉さんこそ何してるの?空き巣?連れが見つけた木箱をすぐそこに埋めてたの見ちゃった、ごめん」きっとワイより年下のギリギリ10代か20代前半の彼女に向かって、ひとまず何していたのか尋ねると、彼女は頭を抱えた。
「肝試しに行こうって誘われたの!まさか○○様の物を盗むなんて思ってなかった……」
「……?なに?何様って言った?」
「ここは○○様が祀られている神社の、巫女さんの家なんだよ」
肝心の名前がどうも聞き取れない。なんかこう、耳を塞がれているような感覚で……と思ったところで気付いてしまった。
本当に白い手がワイの耳を塞いでいる。慌てて振り向き臨戦態勢に入るワイの目の前に、さっきの女がニタァと笑ってしゃがんでいた。普段なら幽体離脱で飛んだ先での怪異は大体敵対するが、何だか悪意は感じられなかった。
真横に並ぶ彼女は、一瞬の出来事に叫びかけ、咄嗟に口元を抑えて必死で叫ばないように堪えた。腰は抜けた様子で全身震えている。
その時初めて、女の胸元の穴の奥に目があることに気付いた。女は口に人差し指を当てて、言葉はないが「しーっ」という仕草をした。見た目に寄らず、めちゃくちゃ良い奴かもしれないと思って臨戦態勢を解いた。だが、彼女は限界だったようで、ふらっと揺れたと思うとその場で横倒れした。落ち葉が上手い具合にクッションになり、ガサッと軽めの音だけがした。
女は白い羽織を彼女にふわりと掛けて、全裸になったが構わない様子で表へと出た。ちょうど野郎共の声が近付いて来ていたタイミングで、彼氏の「お、おいあれ!あれ見ろよ!」という情けない声が響いた。
全裸の俯いた女が急に現れて男は一瞬怯んだが、立て直すのも早かった。「なあんだ女じゃんwびびらせやがってw」と大袈裟に手を叩く。「しかも裸ってやべえw」など、ここでは敢えて書かないが卑猥な単語を並べて茶化す。彼氏も男の調子に悪ノリしたように、最初こそびびっていたが、茶化し始めた。
何となく、女の顔から笑みが消えたのを感じた。
何処からか風が吹き、落ち葉が舞う。ガサガサと鳴り響く音と共に、女が物凄い素早い動きで彼氏に飛びかかった。
本当に一瞬だった。どうやって切った分からないが、彼氏の片腕が宙を舞った。短い絶叫と共に、今度は片足が飛んだ。ドサッと地に伏せた彼氏は、何が起きたのか分からない様子でもがいた。女は彼氏のもう片方の腕を掴み、足で胴を抑えて引っ張り始めた。「痛い!やめろ!離して!やめろ!!」と大騒ぎする彼氏を凝視していると、ふっと視界が暗くなった。
「これ以上は見るな、グロいしトラウマになるぞ」
聞き慣れた声がして、振り向くとS兄が居た。S兄はワイと向き合った姿勢のまま、ワイの耳を塞いだ。塞がれても叫び声は筒抜けだが、S兄なりの配慮だ。
背後で断末魔が響き、男の情けない悲鳴と走り去る音が微かに聞こえた。
しばらくして、S兄が手を外した。「来てたんだ。いつから見てたの?」と問えば「最初から」と言う。
「天井に引っ付いていたところもばっちり見てたぞ」
「やめろよ、見るなよ。何処で見てたんだよ」
「お前の隣で」
今回の中で1番のホラーだろ。
「お前本当に厄介な奴に巻き込まれたなぁ」とS兄は言う。「厄介って?」あんなに優しそうな敵意のない怪異だったのに?と首を傾げると、「分かってないなぁ」と溜息を吐いた。
「あの怪異、あれ単体じゃないぞ」
「複数いるってこと?」
「客間に戻るぞ。まだあそこに居るはず」
そう言って、S兄に背を押される。彼女は失神したまま動かない。女は達磨になった彼氏の頭を持ち、ズルズルと引きずって家の方に戻って行く。
ワイはS兄と一緒に、庭先から室内に戻った。先程はしなかった変わった匂いが立ち込めている。お香のような、嗅いだことのない独特の匂いだった。当てずっぽうに走った彼女を追いかけていたから、客間が何処か分からない。「こっちだ」と感覚の鋭いS兄に案内されて、客間へと戻る。逃げた男とは遭遇しなかった。
「ほら、あった」と客間に入るなりS兄が指した方向に、最初に見た日本人形があった。ただし、何故か頭がない。さっきはあったはずだ。頭のない人形は、乱雑に壁際に落ちている。
「お前が彼女を追いかけた後で、男がブチ切れて人形を蹴り飛ばして頭が取れちまった。しかも男が頭を持っている。あれも返さないと、ここから俺ら帰れないぞ。一応俺らもここでは『客人』だ」
「えー!?ワイ今日のは完全にとばっちりじゃない!?キッチンで確かに日本人形を視たけど、あの後引っ張られただけなのに!?」
「頭と体を直してくれって意味で呼ばれただけだろ……」
甚だ遺憾である。
「さっさと男を追い詰めて人形直して帰るぞ。今日の夜飯はパスタだろ?夜飯までには帰らないとな」と言いながら腕を伸ばしてストレッチしている。「米は明後日届くからね…今日はパスタだよ…たらこパスタお供えするわ…ワイ忘れん坊将軍だから、忘れてたら殴ってな。飯まだかって言ってくれ」などと適当に日常会話で流し、人形の胴体を持つ。別にこれといって邪な雰囲気も何もない。
男の行方は……と見渡すワイにS兄が「お前が空き巣ならこの後どうする?」と訊く。仲間1人死んでるもんね、目の前で。ワイなら逃げるかな、ここから。「だろうな。正門の方に行ったら多分いるんじゃないか?」思考を読んだようにS兄が歩き始める。
先程怒り任せにあらゆる部屋の戸を開いたのか、ほぼ全開の部屋を念のため確認しつつ、玄関から外に出る。出たと同時にドンっと衝撃があった。
「痛ってえ!!」と叫んだのは男で、当たり屋のようにブチ切れてきた。「クソガキが何でこんなところにいんだよ!!」などと喚いている。多分ワイの方が年上だなぁ…と思った矢先、手に光る物があるのに気付いた。果物ナイフだ。
とっくに理性がない様子でナイフを振り回す男の背後から、S兄が羽交い締めにする。男は急に現れた第3者に悪態を吐き、大暴れする。小脇に抱えていた人形の頭部が落ちる。「客間に人形を戻して来い。ちゃんと直してやってくれな」とS兄が涼し気に言った。可哀想だが、きっとS兄の方が力も遥かに強い。その証拠にガタイのいいチャラ男が大暴れしてもS兄はビクともしなかった。
ワイは人形の頭を拾って胴体に付け直し、言われた通りに客間の椅子へと戻した。ふと背後に気配を感じて振り向けば、人形そっくりの座敷童子のような子供が立っていた。おかっぱ頭の。なんか既視感があるなぁと思って眺めていると、子供は特に礼を言うこともなく、ワイと数秒見つめ合った後、直したばかりの人形を抱えた。ゴォォォンと、何処かの部屋でまた古そうな時計が鳴る。今度は何度も鳴り響き、外の景色が段々と暗くなってきた。急に不穏な空気が辺りを包む。
ズズズ、と布を擦る音が近付いてくる。さっきの女だろうと予測して、廊下に出る。廊下の奥から曲がって来た女は、体中返り血を浴びて、外側の綺麗な白い羽織を肩にかけていた。引きずっているのは達磨になった彼氏かと思いきや、気絶中の彼女だった。
歩きながら、ガクガクと変な身震いをして女は笑ったり無表情になったりを繰り返している。まるで無理矢理正気を保っているような、ただならぬ雰囲気だ。
あと2部屋で客間に到達するくらいの距離で、急に女が吐くような仕草をした。胸に空いた穴からゴトっと鈍い音を立てて、彼氏らしき頭部が転がり出てきた。流石に予想外で思わず「うおっ!」と声が出てしまった。
その転がった頭部を、人形を抱えたおかっぱ頭の子供が嬉しそうな歓声を上げて拾う。喜び方からして、そのまま遊ぶのかと思いきや、いきなり頭部にかぶりついた。バリバリと変な音が響く。
展開についていけなくて「あー、なんだ肉食かぁ」なんてアホな小言を呟き、そそくさと離れようとするワイの腕を、女が掴んだ。
女は子供に何やら聞き取れない言葉を伝えると、子供は血塗れの口でニタァと笑った。翻訳はできないが、何となくワイも彼女もこちらではご飯の扱いなのでは?と嫌な予感がした。
女がワイに何か言葉をかけた瞬間、ワイの頭上から筋肉質な腕が飛び出し、女がすんでのところで交わして後方に飛んだ。「お前いつまで戯れてんだ」と呆れたように言うS兄。
どういう状況?と困惑するワイ。女は味方じゃなかったの?と尋ねると、「何言ってんだ?こいつさっきの女じゃないぞ」と当たり前のように言う。
は?と思って女を凝視すると、輪郭がぼやけて全く別の姿になった。女じゃなく、S兄が羽交い締めにしていたはずの男になっている。なんで!?いつから!?と驚くワイ。
「途中で男が腕の中から消えたから、本体が別のところにあったってことだろ」とS兄が子供を示す。
男の正体が子供だったってこと?じゃあキッチンで視た日本人形みたいなおかっぱの生首もさっきのチャラ男姿の奴ってこと?でもチャラ男も子供も目の前にいるよ?え???と困惑していると、「プーが最初にキッチンでぶっ飛ばしただろ。敵意ない奴にプーは攻撃しないぞ」と言う。さらにハテナを飛ばすワイに、S兄が頭を搔く。
「人形は女の私物!男とガキは同じ存在!!人形は女に返そうな!!」
ああそういうこと……と理解し、子供から人形を奪う。「女は何処!?」と叫ぶと「頑張って探せ!」と返された。子供がブチ切れた顔で地団駄を踏んで、追いかけてくる。
こういう、捕まると死ぬだろうなと感じる追いかけっこは、わりと慣れている。結構冷静に走り、全部屋を見回る。家の中には居ない。まだ神社側にいるのかもしれない。
口元を血塗れにして何かを喚きながら追いかけてくる子供に捕まらないよう、庭先を抜けて廃神社へと向かう。
廃神社の表の戸が僅かに開いていたのが気になって、思い切って開けてみた。
中に女が座っていた。よく見ると、足がなかった。さっきまであったのに…と思っていると、子供の足音が迫ってきた。
ワイが人形を渡そうとしているのを認知したようで、子供が怒りの奇声を上げた。かなり煩かった。子供が鳥居を潜ったのと同時に、ワイは女の腕の中に人形を押し付けた。何となく脳裏に浮かんだ「お返し致します」という言葉を添えて。
次の瞬間、周囲がぱっと明るくなった。明る過ぎて何も見えないくらい、周囲が白い。その直後、意識がふっと遠退いた。気絶する手前で、S兄がワイの腕を引っ掴んだのだけは視界に入った。
はっとして飛び起きると、いつも通りの寝室だった。「間に合った?」と問えば、S兄が「大丈夫だ」と頷いた。
S兄の推測を要約すると、最初に呼んで来たのは悪い奴で、何も知らないワイを利用して人形と箱を持ち出そうとしたが、失敗に終わったようだ。そもそも利用しようとしたというわりに、最初から態度が悪くて協力しようと思わんがな。
たまに、こっちが訳分からん事件に巻き込まれることがある。そういう場合、いきなり引っ張られて現状も分からぬまま、現地でざっくり推理して脱出を試みるので、細かい真相は分からない。
彼女もどうなったのか不明だが、S兄が最後に見た光景では、彼女だけは正門から出してもらえた様子だったとのこと。空間は女の空間で、男は完全にガチな空き巣だったんだろうな。カップルは共犯だったようだけど、彼女は最後まで木箱を隠したり女に不利なことをしなかったから見逃してもらえた、という推測だ。
女は土地の神様的な存在だったのかもしれない。なんで最後足がなかったのかも謎が残る。あの木箱の中身はなんだったのかという問に、どさくさに紛れてチラ見したS兄が言うには『心臓』だったそうだ。
特にその後、女がツリーハウスにやって来ることもなく、今回のは本当に単発で呼ばれただけだった。こういうことが、結構な頻度である。だからワイは体調不良が多いんだと、薄々気付いている。
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