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#リゼロ
すず
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第9話『白虎将軍』
白虎将軍は地図を睨みつけていた。
兵糧庫を失った。
後方部隊との連絡も途絶えた。
さらに狭い谷へ誘い込まれ、大軍であることが逆に足かせとなっている。
しかし彼は魏国でも名高い猛将。
簡単に崩れる男ではなかった。
「全軍を三隊に分けろ。」
「中央は私が率いる。」
「敵の本陣を叩く。」
将たちは驚いた。
「ですが補給が…。」
「関係ない。」
白虎将軍は立ち上がる。
「敵将を討てば終わる。」
その頃。
虹桃軍団本陣。
もふが地図を見ながら言う。
「来るね。」
「しかも一直線。」
じゃぱぱは頷いた。
「予想通り。」
のあも冷静だった。
「白虎将軍は頭が悪いわけじゃない。」
「でも自分の武勇を信じている。」
「だから最後は自分で決着をつけようとする。」
昼。
魏軍中央隊一万が猛進する。
途中の伏兵を突破しながら前進。
ついに柳国平原へ到達した。
そこには――。
虹桃軍団五千。
そして柳国軍二千。
合わせて七千の兵が並んでいた。
白虎将軍は笑った。
「ようやく出てきたか!」
彼は巨大な槍を掲げる。
「全軍突撃!!」
魏軍が雪崩のように押し寄せた。
柳国兵は震えていた。
目の前には自分たちの数倍の敵。
誰もが恐怖を感じている。
その時。
じゃぱぱが馬を進めた。
「大丈夫。」
「俺たちがいる。」
短い言葉だった。
しかし不思議と兵たちの震えは止まった。
戦いが始まる。
魏軍がぶつかる。
だが虹桃軍団は崩れない。
なおきり隊が左翼を支える。
たっつん隊が右翼を守る。
中央ではうり隊が敵の勢いを受け止めていた。
白虎将軍は驚愕した。
「七千で一万を止めているだと!?」
あり得ない。
普通なら押し潰されているはずだった。
その時。
一頭の馬が前へ出る。
じゃぱぱだった。
「白虎将軍。」
「これ以上続けても意味はない。」
白虎将軍は鼻で笑う。
「黙れ!」
「勝負だ!」
次の瞬間。
白虎将軍が突撃した。
巨大な槍が唸る。
周囲の兵が吹き飛ぶ。
猛将の名に恥じない破壊力だった。
しかし。
ガンッ!!
槍が止まる。
なおきりが割って入ったのだ。
「一対一なら勝てると思った?」
白虎将軍は目を見開く。
なおきりの槍は微動だにしない。
そこへ。
たっつん。
うり。
シヴァ。
次々と十二将が集まる。
白虎将軍は理解した。
目の前の軍は、一人の英雄に頼る軍ではない。
十二人全員が将軍級。
しかも完璧に連携している。
その時だった。
遠くから土煙が上がる。
魏軍の後方から伝令が駆け込んできた。
「将軍!!」
「大変です!!」
「何だ!」
「秦軍が動きました!」
全員が息を呑んだ。
秦軍。
それは本来、合従軍と戦っているはずの存在。
その秦軍の一部が、この地域へ接近しているというのだ。
じゃぱぱの表情が変わる。
李牧も予想していなかった動き。
そして秦軍を率いる将の名を聞いた瞬間、虹桃軍団の誰もが驚くことになる。
伝令は叫んだ。
「率いているのは――」
「秦将•王騎の軍勢です!!」
その場が静まり返った。
だが一つだけ問題があった。
王騎は本来、この時代には既に存在しないはずだった…。
コメント
1件
うわ、第9話で一気に世界観が揺れた…!白虎将軍の武勇と虹桃軍団の連携の描き方が丁寧で、十二将が一人ひとり将軍級ってのが説得力あるなあ。そしてラストの王騎登場、しかも「この時代に存在しないはず」って伏線が効きすぎてる。歴史改変?それとも別の何か?設定の整合性を気にする身としては、この先の展開が気になって仕方ないです。🍙さんの世界構築、本当に巧いですね。