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4件
2人の一ノ瀬四季が優しすぎる、♡ そして平和な感じなセリフも多いけど、ちゃんとみんなを救うって約束して、覚悟を持たせたり、優しさが溢れ出てて本当最高でした✨ そして輝夜さんアイコン変えましたか?間違ってたらすみません!!
ムダ先!空から…俺!?
6話 「生生流転」
#四季愛され
01
目が覚めたとき、目に映ったのは真っ白な天井だった。起きて周りを見渡すとここは保健室らしい。まだ少し頭がぼんやりするが昨日のことは鮮明に覚えている。
「あ、四季くん。おはよう」
「馨さん…おはよ。えっと…彼奴は?」
「隣で寝てるよ。ほら」
そう言って馨さんはカーテンを少し捲ると、自分の顔が見えた。と言っても鏡じゃなくてもう一人の俺なんだけど。
「…昨日あの後なにがあったの?」
「そのことなんだけど…」
「一ノ瀬、お前は彼奴のどこまで知っている」
「あ、真澄隊長おはよ」
「挨拶はいいからさっさと質問に答えろ」
うーん。多分ループのこと言ってるよなぁ。 真澄隊長達も知ってるってことは彼奴はムダ先達に話したってことか?どこまで話したんだ。とりあえずカマかけながら話すしかないか
「んーと直接言われた訳じゃないけど彼奴がループしてるってのは昨日の言い争いでわかったんだけど…詳しくは知らないかな」
「そうか。じゃあお前は…」
「此奴は1周目の四季だぜ。そもそも俺と此奴じゃ世界線が違うから此奴はループしてない…というかすることがなーい」
お、助け舟が来た。どうやら俺の事は秘密にしていてくれたらしい。確かに俺らは別々の世界線であることは真実だ。だが1周目は嘘である。何を隠そう。俺は正真正銘5週目。そうつまり、
俺もループしているのだ。
02
「世界線が別…?」
「そうそう。ここがAの世界線だとしたら俺はBの世界線。つまり本来なら交わることのないはずの世界線同士がループのバグにより交じってしまった…でも世界線は別だから同じ四季と言ってもなんやかんやで違うんだ。」
「なるほど…って一ノ瀬くんいつの間に起きたの!?」
「ついさっき!話し声が聞こえたから起きた!」
「うるせぇのが増えた…」
「あはは真澄隊長辛辣〜でも気にしなーい」
「あ、気にしないんだ」
「まぁね、てか…えっと…ごめんな」
「え、あ、俺に言ってる!?」
急に謝られてきたもんでびっくりしてしまった。
「お前以外に誰がいるんだよ…まぁ昨日ボッコボコにしちゃってごめんなって言ってる」
「なんかボッコボコって言葉に俺が弱すぎるって嫌味を感じるんだけど…まぁ?話を聞かずに?俺を一方的に殺そうとしてきたのは?お前だけどな」
「それはお前がいつまでも親父に縋り付いてるが悪いんだよ。」
「だからそれはお前もわかっている通り誤解で合ってあれはケジメをつけるためだって…そもそも」
「…お前もっかい殺るか?」
「はっこっちが殺してやるよ」
なんだ此奴イラつく。同族嫌悪ってやつなのかもしれねぇけどとにかくイラつく。あれ俺たちって昨日一応和解?したんだよな?あれれ。
「お前ら…一旦黙れ…」
「「はい!」」
真澄隊長の一言により俺らは正座をして反省する羽目になったのだった。
03
「はいはい京夜お兄さんとのお約束!わかった?」
「わかったって…」
なぜこうなったのかは時刻を少し巻き戻すことになる。
あの後俺たちは反省(もどき)をし、教室に移動した。そこにはみんな集まってて昨日の詳細を話してもらった…ところでまた俺らが言い争いを始めた。内容はこう。
「って昨日は終わったんだけど…」
「なるほど…よーし。お前表出ろ」
「なんでだよ」
「まって四季くんほんとになんで?」
「んー…よくわからないけど殴りたくなった。昨日の仕返しも含めて」
「は?お前それ寿命あと二日間の奴に言うかな?馬鹿なの?あ、そっか。馬鹿だな。弱ってる俺じゃないと勝てたいんだろ?」
「お前やっぱ殺す」
「残念後日死にます。お前のこと道連れするぞ」
「あらら心が狭いことでw年寄りだからかな?」
「お前もさっき殺すとか言ってただろガキが。」
「はいはい2人ともストップ」
「お前らさっき反省したよな?あ”?説教が足りなかったか?」
「あ、その…ほらお前のせいで怒らえたんだけど」
「は?お前が原因だろ…」
どーも此奴とは反りが合わない。お互い胸ぐらを掴みかかったところで…
「「い”っった!」」
ムダ先からチョップを喰らった。
「2人とも〜いい加減落ち着こうか?一ノ瀬くんの方も昨日言ってたよね?2人きりで話し合いがしたいって。それ以上やってたら2人きりにはさせられないな〜」
チャラ先からお叱りを受けました。ニコニコしてるのにどこか圧を感じる。今度こそ正真正銘反省した俺たちだった。
04
ということでしっかり許可を貰い、俺らは改めて2人きりになった。
「…さーてどっから話す?」
「どっからって言ってもな…差がありすぎるだろ俺ら。俺は5週目でお前は…」
「さっき改めて数えたら約2589週目。平均寿命が親父が死んだところから始まるから約2、3年だ。つまり7767歳…もっと早く死んだりしてるから正確にいえばもうちょい下かもしれないけどな」
「よく数えたな…俺は…32…?ぐらいになるかなぁ」
「若いなぁ…俺もう年寄りキャラにした方がいい?語尾にじゃとかつける?」
「やめろ厨二病になるな」
「うん俺も流石に無理。まぁそんな冗談はさておき、とりあえず今の状況を把握しようか。」
「とりあえず俺らって世界線は別々?なんだよな?」
「多分な。俺がループしてきてわかったことなんだけどこの世には世界線が限りなく存在する。まず俺がいた世界線をC、お前がAとしよう。そして俺が体験してきたループのバグは他の世界線…つまり世界線Dとか他の世界線だったということ。んで今回交わることのない俺らが交わったのがお互いにループのバグを起こしたからだ。つまりこの世界線はB。通常のループだと俺らは基本的に同じ世界線を繰り返す。だけど今回ループのバグにより俺らが別の世界線に来てしまった…という訳だ。」
「すっげぇわかりにくいけどわかった。でもよ、元々この世界線にも俺がいたわけだろ?じゃあそいつはどこ行ったんだ?」
「それなんだけど…2つのパターンがあって、1つ目は元々この世界線に一ノ瀬四季は存在してなかった。2つ目は元々居たけど俺らの魂だけがループして元々その世界線の一ノ瀬四季の身体に乗り移ったか…なんだよなぁ」
「そうなのか…でも今回のループはバグはバグでもイレギュラーだろ?」
「そうなんだよなぁ…んで俺は考えた!ここはループのバグ以前の話。つまり俺らの為に新しく作らさった世界線である…」
「んぬぬ…とりあえず…難しい話はもうやめにしね?」
「お前が言い始めたことだろ…まぁたしかにこれに話しても進まないからな。じゃあ本命の話。どうやったらこのループが終わるのか」
05
「どうやって終わるのかって言っても多分あれだろ?桃と鬼の戦争を無くす。誰からも説明はされてないけどなんとなくわかるし」
「そうなんだけど、一見簡単そうに見えて実現はほぼ不可…と言っても過言はないよなぁ」
「お前2000回以上ループしてるんだろ?和平結べたのは何回?」
「結べなかったうちに死んだのが65回。つまり和平を結べることは簡単。ちょちょいと頑張って、ちょちょっと頑張って貰えば和平はほぼ確実に結べる。」
「いや、そのちょちょいがかなり大変だけどな」
「最初は大変だったけどこれも慣れだ」
「慣れ…か…といって和平を結べても戦争は無くならない…そうだろ?」
「いえーす。どんな方法試しても戦争は無くならない。どんだけ説得してもな。もう鬼と桃がこの世から消えるしかないんだよ。と言っても無理だけど…」
「…いやまて、桃と鬼が消えれば戦争は無くなるのか?」
「多分な。お互い能力を持つから悪いんだ。その能力さえなければなぁ…」
「まってくれその、能力を消すこと…できるかもしれねぇ」
「……は?」
06
「こっちこそまてまて。能力を消すことができるかも?そんなこと出来るわけ…2000回繰り返してもそんなことできそうな出来事は1ミリもなかったが」
「いや、この世界線の羅刹にさ、図書室あんだよ」
「…図書…室?まってくれ。ここって図書室あったか?俺の記憶ではどの世界線でも羅刹に図書室はなかったぞ。」
「俺もだ。でもさっきお前が言った通り、ここが俺とお前が会うためだけに作り出された世界線だとしたら図書室が存在することに意味があるんじゃないか?」
「そういうことか…?図書室ってどこに…」
「この隣の部屋。」
「ちっっっか!でも解決の可能性があるなら今すぐ行った方がいいか」
「わかった。でもムダ先達に言った方がいいか?」
「いや言わなくていい。知られたくないしな。」
「よしじゃあ行くか」
「あ、その前に確かめたいことが。」
「は?今?なんだよ?」
「いや世界線によって俺らには微妙な違いがあるんだけど俺らってどこが違うのかなぁって」
「え?今じゃなきゃダメ?」
「気になって探すのに集中できないから今じゃなきゃだめ。」
「…わぁったよ…」
07
結果的に違いを言うと、虫歯になった回数だった。とんでもなく些細なことだった。とんでもなくくだらなかった。ほんとにこれが違いで合ってるのかってぐらいには。おい世界。これでいいのか。もっと違いがあきらかでも良かっただろ。
わかったあとは、ムダ先達にバレないように図書室に移動し、可能性が詰まった本を探しだした。
「もっとさ…違いあったよなぁ」
「虫歯なんてまたいつかなるもんだしよ…」
「こんな馬鹿げたことでいいのか神よ…もっと他の違いあったんじゃないのか」
「と言っても他見つからないだろ…そもそも…あった」
「え、どこ違う?」
「馬鹿その話じゃねぇよ!!あった!!この世から桃と鬼を無くす方法が書いてある本!!」
「え!?嘘!?ほんとにあったの!?」
「と、ととととりあえずこれ持って戻ろう」
「めっちゃ動揺してんじゃねぇか」
とりあえずガタガタ震えてる一ノ瀬を無視して隣の部屋に戻った。
08
「にしても本当にあるとは…」
「とりあえず読んでみるか」
俺たちは本の1ページ目をめくった。
𓂃𓈒 𓂂𓏸
「…これが、唯一の方法…」
「…俺は次のループでやるよ。お前は?」
「いやもちろんやるけどさ、2000周したお前はもう多分覚悟は決まってるんだろうけど…」
「そりゃ7000年近く生きたんだ。もう覚悟は決まってる。」
「…わかった俺もやる。」
「…そうか。せいぜい頑張れよ。たった5周目のお前がこれを達成するのに何周かかるのかは知らないけど。」
「だよなぁ…まぁそこは頑張るしかないか…」
「てか5周目でこれわかるのずるいな。」
「それだけが唯一の救いかなぁ…あ、そうだ」
「んだよ」
「俺髪伸ばす!!」
「…は?」
「願掛け!俺らが無事に彼奴らを救えますよーにって!!」
「…たしかにいいかもな。俺も次のループで伸ばそうかなぁ」
「いいじゃん!目標は神門ぐらいまでかなぁ 」
「ま、生きてるうちにどこまで伸ばせるかだよなぁ」
「じゃあさ、指切りげんまんしようぜ?」
俺は小指を一ノ瀬の前に差し出した。
「…いやなんの?」
「絶対にみんなを助ける!!」
「…やっぱ初心の心って大切だなぁ…おしやるか。でも針千本のとの俺に言わせて」
「え?あ。うん」
謎のことを発言しながら一ノ瀬は小指を絡めてきた。そして、
「「指切りげんまん、嘘ついたら」」
「ループ+10周追加する」「は?」
「指きった!!!」
思いっきり小指振ってきた。しかも意味わからん!!
「まてまてなんだそのループ10周追加って!なにそれ!!」
「いや…もし途中で諦めそうになったり挫けたら自殺でもなんなりして10周ループしてねってこと」
「…こっっわ!!!絶対挫けれない!!!」
「だろ?それぐらいの覚悟持ってやれってこと」
「まぁ…」
「それでも挫けそうになったら伸ばす髪見て思い出そうぜ?俺との約束。」
ちょっとびっくりした。昨日まであんな怖い笑顔だったのに今じゃ心からの笑顔だ。話して毒でも抜けたかな
「…そうだな」
俺らは二人で笑いあった。
あとがき
本の内容は一体なんなのでしょうね。それはいつかわかるかもですね。
てことで次回最終回!!!多分2000周四季くんは死ぬ!!はい!死ネタが癖なんですよ!!てことでお楽しみに