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💙「おいっ!深澤っ!痛えよっ!!」
強引に引っ張られてる腕をなんとか振り解き、俺は深澤を睨みつけた。
💙「なに?俺の女って?」
💜「引き受けただろ、俺の彼女役」
💙「それは、そうだけど…」
握られた手首が赤くなっている。
何もこんなに強く引っ張らなくても、と思いながら手首をさすった。
💜「俺さ、しゃしゃる女嫌いなんだわ」
💙「は?別にしゃしゃってなんか…」
💜「なんなのお前ら、急に転校してきて」
深澤は、吐き捨てるようにそう言うと、黙ってしまった。なんだかわからんけど、機嫌が悪いのだけはわかった。
俺は深澤の目を見て、言った。
💙「ここであたしと喧嘩する?喧嘩したら日曜困るのお前じゃねぇの?」
深澤がはっ、と我に返った。
自分で彼女役やれとか言っといて、それでも気に要らないからしゃしゃるなとか無茶苦茶だなこいつ。深澤は無理に笑顔で取り繕い、猫なで声で言う。
💜「ごめんごめん。今のはちょっとしたアレで…。機嫌直して?」
💙「機嫌直すのはお前だろ」
💜「あははー!そうだね?」
深澤のこめかみがひくついて、怖くなってきた。今どういう情緒してるんだろ。
て、いうか、薄々思ってたけど、こいつ、男尊女卑酷くね?俺でもここまで女の子をコケにしたりしないぞ。
💙「とりあえず、もういいだろ。あたし、部屋戻るからな」
💜「ダメ!」
💙「なんだよ。まだなんかあんのかよ」
💜「彼女役の練習のお時間です」
💙「はぁ?」
俺は深澤に引きずられるようにして、無理やり部屋に連れ込まれた。