テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#山中柔太朗
Freesia
279
4
3ヶ月で本気(マジ)になる恋。
🩷佐野勇斗
💛吉田仁人
🤍山中柔太郎
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
第3話 恋人ってこんな感じ?
交際発表から数日後。
二人のSNSには、
毎日のようにたくさんの質問が
届いていた。
『2人はいつから付き合ってたんですか?』
『告白したのはどっちですか?』
『メンバーは知ってるんですか?』
『どっちが甘えるタイプですか?』
『嫉妬しやすいのはどっちですか?』
『メンバーはなんて言ってましたか?』
👤「ということで今日は!」
💛「……はい」
👤「皆さんからいただいた質問に、二人で答えてもらいます!」
💛「やっぱりこれやるんだ……」
🩷「楽しそうじゃん笑」
💛「勇斗はね」
🩷「仁人も楽しもうよ」
💛「……だる」
カメラが回り始める。
👤「それでは、最初の質問です!」
画面に質問が表示される。
『2人はいつから付き合ってたんですか?』
💛「……いつからだっけ?」
🩷「結構前からじゃない?」
💛「え、そんな前?」
🩷「うん」
💛「……じゃあ、結構前です」
👤「かなり曖昧ですね笑」
💛「いや、ちゃんとした日にちを覚えてなくて」
🩷「俺も覚えてない笑」
💛「勇斗もじゃん」
🩷「まあね笑」
次の質問。
『告白したのはどっちですか?』
🩷「俺です」
💛「……うん」
👤「勇斗くんから?」
🩷「はい。俺から告白しました」
👤「ちなみに、告白する前から仁人くんが自分のことを好きだって分かってたんですか?」
🩷「うん。なんとなく」
💛「…………え?」
🩷「なんとなく、仁人も俺のこと好きなんだろうなって」
💛「いや、ちょっと待って?」
🩷「笑」
💛「僕、そんなこと言った?」
🩷「言ってないよ」
💛「じゃあ、なんで分かるの!?」
🩷「なんとなく?」
💛「…………」
💛「いや、“なんとなく”で分かるものじゃないでしょ……」
🩷「でも分かったんだよね笑」
💛「……なんで?」
🩷「仁人、分かりやすいから」
💛「…………」
💛「僕、そんなに分かりやすかった?」
🩷「うん」
💛「…………嘘だ」
🩷「ほんとだって笑」
次の質問が表示される。
『メンバーは知ってるんですか?』
🩷「もちろん知ってます」
💛「最初に伝えました」
👤「皆さんの反応はどうでした?」
💛「太智は、すごく驚いてたよね」
🩷「ずっと『え?』って言ってた笑」
💛「舜太もびっくりしてた」
🩷「でもすぐ『お似合いやん!』って」
💛「言ってたね笑」
👤「では、次の質問です!」
画面に表示されたのは――
『どっちが甘えるタイプですか?』
💛「……勇斗じゃない?」
🩷「いや、仁人の方が甘えてきますよ。裏で」
💛「…………は?」
🩷「笑」
💛「ちょっと待って」
🩷「何?」
💛「なんで僕が裏で甘えてるって設定になってるんだよ。」
🩷「設定じゃないけど?」
💛「いやいやいや!」
💛「僕、そんなことしてないから!」
🩷「そうだっけ?笑」
💛「そうだよ!」
👤「ちなみに、どんなふうに甘えるんですか?」
💛「いや、だから! 聞かなくていいです!」
🩷「秘密です笑」
💛「なんで勇斗が答えるんだよ!」
👤「これは気になりますね笑」
💛「気にしないでください!」
🩷「まあ、いつか分かるかもね」
💛「分からなくていいから!」
次の質問。
『嫉妬しやすいのはどっちですか?』
💛「……勇斗」
🩷「俺かな」
💛「ほら」
👤「仁人くんは?」
💛「僕は……あんまりしないかな」
🩷「うん」
💛「何?」
🩷「別に?」
💛「その顔やめてよ笑」
🩷「はいはい笑」
そして最後の質問。
『メンバーはなんて言ってましたか?』
💛「さっきも少し話したけど……」
🩷「太智は『佐野さん、絶対嬉しいやろ』って言ってた」
💛「あー、言ってたね」
🩷「舜太は『お似合いやん!』って」
💛「舜太はずっとそれだった笑」
🩷「柔太朗は『二人ならいいんじゃない?』って」
💛「……柔太朗らしいよね」
撮影が終わる。
👤「お疲れさまでした!」
💛「……疲れた」
🩷「楽しかったじゃん」
💛「勇斗が変なこと言うからでしょ」
🩷「どれ?」
💛「“仁人の方が甘えてきますよ。裏で”」
🩷「ああ、あれ?」
💛「うん」
🩷「……なんとなく笑」
💛「なんとなくであんなこと言わないでよ」
🩷「ごめんごめん」
💛「……まあ、いいけど。仕事だしね。」
そう言って仁人は、
いつものようにメンバーのいる楽屋へ
戻っていく。
そこには、カメラの前とは違う、
いつもの二人がいた。
恋人ではなく、大切な仲間として。
一方で、
勇斗は少しだけ遅れてその後を追った。
――表では、恋人。
――裏では、いつもの仲間。
それでも勇斗だけは、
その距離では足りないと思っていた。
その夜、
質問コーナーの動画が公開される。
数分もしないうちに、
コメント欄は一気に埋まっていった。
『待って、仁人さん裏で甘えるの!?!?』
『「仁人の方が甘えてきますよ。裏で」←ここ重要』
『仁人、「なんで僕が裏で甘えてるって設定になってるんだよ」www』
『勇斗くん絶対楽しんでるでしょ笑』
『告白前から吉田さんが自分を好きって分かってたのも気になる』
『吉田さん「僕、そんなこと言った?」って顔してて可愛い笑』
『さのじん距離感すごすぎる😭』
『この2人、本当に付き合ってるんだなって実感した』
💙「うわ、コメントめっちゃ来てる!」
❤️「ほんまや!」
楽屋でスマホを覗き込むメンバー。
💙「『仁人くん裏で甘えるの可愛い』だって笑」
💛「だから違うって!」
💙「でも佐野さんが言うてたやん笑」
💛「勇斗が勝手に言っただけだから!」
❤️「でも動画見たら、ほんまにカップルみたいやったで!」
💛「……カメラの前では、ね」
🩷「うん」
その一言に、
仁人は特に何も思わずスマホへ視線を
戻した。
🩷「……カメラの前ではね」
勇斗だけが、小さく呟いた。
※実在の人物・グループを題材にした
フィクションです。
コメント
5件
さのじん続ききたー!これ現実で起きたら一旦尊死するw
続ききた〜!!! 裏ではね!っていう念押しおもろい笑 でも実際もそうであってほしい(←願望 続き楽しみにしてます!
いやもう、めっちゃいいですね…!Q&A動画の空気感がリアルで、特に「なんとなく分かった」発言のあとの仁人くんの戸惑い方がツボでした笑。そして「裏で甘える」設定は絶対勇斗くんの冗談だと思うけど、それでもつい「本当はどうなんだろう…」って気になる。ラストの仁人くんの「カメラの前ではね」と、勇斗くんだけが小さく繰り返す「カメラの前ではね」の温度差にじんわりきました。距離が縮まったようで、まだ届いてない感じが切ないです。続きも楽しみにしてます!