コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
⚠️戦争賛美、政治的な意図は決してございませんのでご了承ください
⚠️史実とは一切関係ありません
⚠️史実ネタでもございません
⚠️すべて、私の妄想です。
⚠ATTENTION⚠
・BL
・ロシアメ
・甘々
・なんでも許せる方向け
露→ロシア
米→アメリカ
では、どうぞ⬇
✂︎——————キリトリ線—————–✂︎
朝の部屋は、まだ静けさの中にあった。
薄い光がカーテンの隙間から入り、ゆっくりと床を照らしている。
最初に目を覚ましたアメリカは、少し身じろぎしてから隣を見た。
ロシアは深く眠っている。
規則正しい呼吸。
その腕は、まるで逃がす気がないかのように、しっかりとアメリカを囲い込んでいた。
米「……相変わらず、がっちりだな」
そう呟きつつ、抜け出そうとは思わない。
この距離が”日常”になっていることを、アメリカ自身が一番よく分かっていた。
わざと少し体を動かすと、すぐに反応があった。
露「……どこへ行くんだ」
目を閉じたままの声。
眠っていても、離れる気配だけは見逃さない。
米「行かねぇよ。起きてるか確認しただけ」
露「……なら、動くな」
腕に、わずかに力がこもる。
アメリカは思わず笑ってしまった。
米「はいはい。おはよう、ロシア」
露「…おはよう」
低く、静かな声。
それだけで、守られている感じがする。
キッチンに立つロシアの背中を、アメリカは椅子に座って眺めていた。
コーヒーの香りが部屋に広がる。
米「なあ、今日誰か来る予定ある?」
露「ない」
米「即答だな」
露「来させない」
米「……ん?」
聞き返す前に、ロシアはマグカップを差し出した。
砂糖もミルクも多め。 完全にアメリカ仕様。
米「甘いな…」
露「外に出ない日は、甘い方がいい」
米「俺基準すぎるだろ」
そう言いながらも、アメリカは嬉しそうに飲む。
ロシアはそれを確認してから、ようやく自分の分に口をつけた。
午前中、ソファ。
アメリカがゲームを始めると、ロシアは自然と隣に座る。
距離は指一本分もない。
米「なあ、ロシア」
露「なんだ」
米「そんな近くにいたら、画面見えねぇぞ」
露「見なくていい」
米「え?」
露「俺を見ていればいい」
あまりに平然と言うものだから、アメリカの方が固まった。
米「……そういうこと、さらっと言うよな」
露「事実だ」
ロシアの腕が、いつの間にか背中に回る。
逃げ道を塞ぐように、でも乱暴ではない。
米「重くないか?」
露「軽い」
米「俺の存在が?」
露「違う。離れられる方が困る」
その言葉に、アメリカはゲームを一時停止した。
昼の支度中。
包丁を持つアメリカの手を、後ろからロシアが覆う。
米「……やっぱ近いって」
露「危ない」
米「そこまで?」
露「お前が怪我するのは嫌だ」
短く、はっきりと。
アメリカはそれ以上何も言えなくなる。
米「……はいはい、保護対象でーす」
露「自覚があるなら、いい…」
ロシアの声は真面目だった。
午後、昼寝。
ベッドに並んで横になると、当然のように距離がなくなる。
アメリカが少し体をずらすと、ロシアの手がすぐに腰に回った。
米「なあ、ロシア」
露「……なんだ」
米「俺、どっか行くと思われてる?」
露「行かせない」
米「即答かよ」
露「必要なら、抱えてでも」
米「重いって!」
笑いながら言うと、ロシアは少しだけ腕の力を緩めた。
露「……冗談だ」
米「本当か?」
露「半分」
米「半分!?」
アメリカは声を殺して笑う。
でも、その腕の中から出ようとはしなかった。
夜、映画を見終えて、部屋の電気を消す。
米「なあ」
露「……なんだ」
米「今日、一日ずっと一緒だったな」
露「…足りない」
米「え?」
露「……明日も休みだ」
米「はは、欲張りだな」
ロシアは何も言わず、腕を回す。
逃がさないように、確かめるように。
露「おやすみ、アメリカ」
米「おやすみ、ロシア」
暗闇の中で、ロシアは小さく付け足した。
露「……俺のだからな」
米「はいはい…」
そう答えながら、アメリカはその腕に身を委ねた。
重くて、優しくて、安心する独占欲だった。
……終
✂︎——————キリトリ線—————–✂︎
おかえりなさい〜
もうちょっと砂糖多めにしたかったんですけど、これもいいな…と思ったので修正なしにしました。
鬱系書いたばかりなので、鬱ロシアメ書いたあとに甘々ロシアメ見ると心が和みますね。
《リクエストについて》
現在リクエストはお断りしています。今いただいてもお答えできませんのでご了承ください
では、閲覧ありがとうございました!