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???「あいつ雨花じゃない?」???「雨花さんが購買にいるなんて珍しいですね……人混み嫌いなのに」
???「まっだかなぁ〜ふんふんふーん」
ここは、『トウヒガ学園』の購買。「橙」、「桃時」は珍しく買い物をしている「雨花」を発見した。
橙「雨花さん」
桃時「あんた何してんの?」
雨花「おぉ!二人とも!あの期間限定の飲み物を買いに来たのだよ!」
雨花が指さすのは、購買に貼ってあるポスターだった。
桃時「フルーツティー?」
橙「雨花さん。フルーツティー好きなんですか?」
雨花「いや違うよ。あのフルーツティーが好きなの」
橙「あぁなるほど」
桃時「…………ふふっ」
「(これは何かに使えるかも……!)
ふふふっと企み顔をしている桃時を他所に雨花はフルーツティーのため購買に並んでいる。
橙「うちの購買部、何でも売ってますよね。普通売ってないものまで売ってますし」
桃時「前なんて廃盤になった幻のコスメセットなんてものもの売ってたわよ?」
橙「その分お金かかりますけどね……」
桃時「生徒なんだから安くしてくれたって良いのに……ケチくさい」
雨花「二人とも〜!フルーツティー買ってきたよ!」
橙「あぁおかえ……って!こんなに買ったんですか!!ダンボール二つ分も?!」
桃時「あんたお金どうしてるの?」
雨花「紅蓮先生の財布から出した!許可も貰ってるよ!」
橙「教師が生徒にお金を渡すって……」
桃時「なんか賄賂っぽい」
雨花「まぁほとんどわたし使わないから先生もさほど驚かないでしょ」
橙「普段使わないなら尚更びっくりすると想いますけど」
雨花「でも先生が使って良いって言ったんだよ?別に良くない?」
桃時「まぁ良いんじゃない?雨花にはあの先生世話になってるんだし」
橙「それもそうですね」
雨花「ねぇねぇ!二人も飲まない?このフルーツティー!」
桃時「あんたのおすすめって……なんか不穏ね」
橙「私も少し不安です」
橙、桃時は少したじろぐ。
雨花「本当に美味しいよ?」
桃時「まずかったら金払いなさいよ。自腹で」
橙「確かにそれなら飲み物の弁償もできますしね」
雨花「うん。良いよ〜」
「はい」と雨花は、二人にフルーツティーを渡す。
桃時「じゃあ行くわよ」
橙「せーの」
ごくっ
橙・桃時「…………」
雨花「ん?」
橙・桃時「……し」
雨花「どうしたの?二人共」
「「美味しい!!!!」」
橙「爽やかなフルーツティーが鼻を通っていきますー!」
桃時「ジューシーな果肉をそのまま飲み物したって感じ!」
雨花「ふっふっふっ!そうでしょう!」
桃時「ちょっともうちょっと頂戴よ!」
雨花「嫌だよ。自分で買ってよ〜」
橙「こんなにあるんですから良いじゃないですか!」
雨花「橙ちゃんまで〜!?よっぽど美味しいんだね……」
しばらくフルーツティーの奪い合いが続いたが、結局雨花がとんずらこいて逃げ去っていった。
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雨花「よぉし、何とか死守できた!」
ここは、屋上。立ち入り禁止の鍵がかかっているドアをこじ開けて、時々独りで雨花はここに来る。ここは、先生の許可無く入ってはいけないため、生徒会メンバーは簡単には入れない。(前回、屋上で桃時、兎白が来れたのは「紅蓮先生」が許可を出したため、しかし、紅葉先生に怒られたため、紅蓮先生の許可は通じないことになる。雨花は構わず入っているが。)
雨花「もうすぐ五月も終わるなぁ〜六月は祝日がないから嫌だなぁ……でも雨は好き」
雨花は、屋上で大きく横になる。
雨花「このフルーツティー弱みになっちゃったかな。わたしが何かを好きだって言うの珍しいもんね〜!あはは。…………」
雨花はしばらく黙り込むと……
雨花「弱みなんて……」
「「発覚されたら困るって想わなきゃ良い話なんだよ。桃時ちゃん。」」
雨花は空をみる。ところどころ雲があるがとても気持ちの良い風が吹く晴れた天気。
その天気に「何も映っていない目」を向ける。
雨花の独り言は、雨花の気持ちとは裏腹に涼しい風で靡き梳かしながら消えていった。
その光景を雨花は黙ってみていた。
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