「…ミスターマネー、?」
「…すまんな。 ミスター銀さん。」
ミスターマネーは洗脳が解けたのか、 すま んな とミスター銀さん達に謝罪をした。
「マネー、僕の事がわかる?」
「ハァァァァ!!!!! そんなこと分かるに決まっているだろう。 この俺を誰だと思っているぅ!!」
「俺の友達!!」
「グハッ…」
「…わー、マネーが口から血を出して倒れたー。 ( 棒読み ) 」
「ミッ、ミスターマネー!?」
それから麗麗達はこれからどうするのか、どうやって他の子達も捕まえるのかと色々話し合いをしていた。
「…師匠、僕が行ってみましょうか?」
「え、和君が?」
「…大丈夫です。 何があろうとも知らないと言うので。」
「…じゃあ、此処にすぐ戻って来れるようにボタン渡しとくから、何か情報があったらすぐ戻って来て。 あとは危険な事になったら戻って来て。」
「…分かりました。 …それでは、また後で会いましょう。」
「あ…、気を付けてな!」
「…はい。」
「( …さて、これからどうしましょうか…、…あのお2人は… )」
「ブラック、此処の調査は誰が行ってるの?」
「確か…あの兄弟ですよ」
「なるほどね、、じゃあここら辺に僕が行くからバナナと赤ちゃんを連れて向こうに行ってくれ。」
「わかりました。」
「それと、麗麗君を見つけたらすぐに連絡して。 あの子は僕と同様に強力な力を持っているからね。 あとは銀さんもかな。 」
「承知しました。 ミスター銀さんと麗麗さんを見つけたら連絡、ですね?」
「嗚呼。」
「では皆さんにも伝えときます。」
「…宜しく頼むよ。」
「( …なるほど、良い情報が手に入りましたね。 最初の段階はこの情報で大丈夫そうですし、戻りますか。 )」
天野 和はそう心の中で思うと麗麗から受け取ったボタンを押し、地下シェルターへと戻って行った。
「…ただいまです。 皆さん。」
「その様子だと…良い情報が手に入ったようだね。」
「流石ですね、師匠。 その通りです。 最初でもこの情報は役に立つかと思い、証拠として録音もしておきました。」
「ナイス。 多分話してもらうよりもその方が楽かもね。」
「いえいえ、でもこの録音機、凄いんですよね。 結構な距離を離れていてもちゃんと聞こえるのですよ」
「なるほど、僕だったら近くでやりそうだけど和君は長時間、気配を殺せないからね。 便利な機能が付いた録音機を使って遠くから観察した…で合ってる?」
「はい。 全くその通りです。」
「さて、じゃあ録音した物を聞こうか。」
「ふむふむ、、やっぱり僕と銀さんを狙っているか…」
「何で俺も…?」
「さぁ? それはすまない先生が銀さんの事を好きだからじゃない? 僕はすまない先生と同様に協力な力を持っているからだけど、銀さんは理由が無かったじゃん。」
「うーん、本当にそれだけかぁ…?」
「ハァァァ!! 今日はもう寝た方が良いんじゃなぁいか? 深く考えても頭が痛むだけだからなぁ!! ハァァァァ!!!!」
「マネーのその声の音量の方が頭が痛むよ。 少しは冷静になって…」
「…でも、麗麗を狙っているのには理由があるんじゃないか? すまない先生と同様に強力な力を持っていると言うのもあるが…洗脳したらあとはすまない先生のターンだ。 だから自由自在に操れるとしたら…」
「もう洗脳されてない人まですまない先生の手の平…って事?」
「…あくまで俺の予想だけどな。」
「…ミスターマネーって急に冷静になって話すよな…」
「何だ貴様ら。 冷静に話せと言ったのは誰だ?」
「…正真正銘の僕です…」
「宜しい。」
「…まぁ、俺も眠くなって来たし…もう、寝よう、ぜ…」
ミスター銀さんはそう言うと、すぐに寝てしまった。
「…銀さんって寝るのこんなに早かったっけ? まだ21時だよ…?」
「…zzZ」
「いつの間にかマネーも寝てる…」
「…師匠、明日に害が出たら大変ですのでもう寝ましょう。」
「それもそっか、、、…じゃあおやすみ、…zzZ」
と、麗麗達は深い睡眠へと落ちて行った。
― 皆を救うには。 ―