「ひっさしぶりーい!」
同期の 平賀(ひらが)が、過度なテンションで大手を広げ、私と 総一朗(そういちろう)をまとめてハグした。
「わー、久しぶりだねー!」
正面から出迎えて、大きな背中をぽんぽんと叩く。
すると、彼が私の肩に回された平賀の腕を、さりげなく外した。
「……相変わらず、元気そうだな」
「お前もな、村尾(むらお)」
身体を離した平賀が、にかっと笑った。
「堂本(どうもと)ちゃんも元気そうで安心した。まだ村尾と同じ部署だっけ?」
「うん」
「ほんっと二人とも、謎に縁強いよね。何年連(つ)るんでるの?」
「もう十年くらい。毎日顔見てる」
ふふ、と笑うと、彼が釣られるように笑って頷いた。
「家族より会ってるよな」
「本当だよ」
相槌を打つ首が、中途半端なところで頷きを止めた。
そうだ。
この十年、私は家族よりも、彼と過ごした時**************************
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