TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

25



少し考えて決めたのがAだった。


彼は堀内護ほりうちまもるといい、聞き上手で施術も丁寧なのが良かった。

また性的な部分を意識させないところも良かった。



3人目の施術が終わったところでイケメン店長が登場。



「もうお決まりでしょうか? 3人のうちの誰になさいますか?」


「はい、最初に施術してもらったセラピストさんでお願いします」


「そうですか、やはり……。

最初にお客様にお勧めしたいと思ったのが彼でした」


「でも、3人揃えてくれましたよね」


「まぁ、こちらの目利きだけというより、少しでも大勢の中から選んで

いただいたほうがいいかと思いまして」


「ご配慮いただき、ありがとうございます」


「では残りの15分の施術で今回はひとまず終わりにしましょうか」


「はい……」


それから店長に呼ばれて堀内くんが個室に入ってきて残り15分の施術を

丁寧にしてくれた。



施術終了後、身だしなみを整えたあとの私に


「加納さま、私を指名していただきありがとうございます」

と堀内くんが言ってくれた。




「今日は気持ち良くしていただいてありがとうございます。

ではまた近々来ますね」


「お待ちしております。ではフロントのほうへご案内いたします」



堀内くんは案内が終わると再度私に


『ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております』

の言葉を残し、次のお客の元へと去って行った。




1時間弱で1万円の支払いをした。



勢いで店まで行き、自分の希望の丈を話し、思っていた通りのセラピストと

呼ばれているスタッフもGetでき、今日の出来は上々であった。



けれど、少し落ち着いたところでえっ? と思った。


あれっ? 高過ぎない?

家のパソコンで調べてた時は確か初回価格などもあり、5000円~7000円じゃ

なかったっけ?


そう思いつつ、母と娘の待つ実家へと帰ったあと、母親が準備してくれていた

食事もそこそこにパソコンでチェ~ック。



私はなんという大胆なことをしていたのか。


まっ、まつがえて間違えていたのだ。

ぎゃあ~、恥ずかし過ぎるじゃないの、これって……。


あの時のイケメン店長の苦笑いが蘇る。


下着は自分のを付けて下半身はスパッツで重装備して施術を受けたいと

申し出た私に、きっと彼の頭のなかは❔マークが飛んでいたことだろう。

『ゴールデンゴール』🌱

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

17

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚