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私が天使に諭され、財布を交番に届けようとした時、私を止める声がした。
?「ばかまて」
振り返ると、今度は悪魔のコスプレをした奇妙な人物がそこに居た。
悪魔「本当に届けていいのか?今なら誰も居ないし、とってもバレないんじゃないか?」
「私にバカと言ったか?」
悪魔「そこは気にしなくていい」
確かに悪魔の言う通り、今この道には私とコスプレしたイカれた変態しかいない。財布を盗むまでもいかなくても、中のお金を少しくらいとってもバレやしないだろう。
悪魔「それだけお金があったら、ステーキだってA5ランクと超高級黒毛和牛だって買えるし、付け合せの人参やアスパラだって買えるぞ。ついでにハーゲンダッツだって買える」
「ハーゲンダッツ…!」
私の意思が揺らいでいると、天使が割って入り込んできた。
天使「そんなことをしても、バレてしまいますよ。神はあなたの行いを見ていますよ」
「どこの宗派の人ですか?」
天使「宗派…?神は1人だけです」
「ふん。偏った思想だな。そんなんじゃこの多様性の現代社会ではやっていけないぞ。それに私は無神論者だ!」
神がいるなんてくだらない妄言なので、私は悪魔の囁きに耳を貸し、今日は豪勢に行こうとそのまま財布を持っていこうとした。