◇◇◇◇◇
第一応接室にて。
エマがこっちを見てる。
うーん、案はあるけど……。
「あの〜。もし良ければ、僕たちだけでミラ様のところに行ってきましょうか?
僕たちは、戦闘はそれほどなんですけど、隠密行動に特化した集団でして、移動も通常より早く行くことができます。
エマには行ってもらうことになるけど、大丈夫かな?」
「お頭〜☆ ありがとうございます☆
もちろん行きますよ。
置いていかないでくださいね!」
「ありがとう!
では、実際に見てもらった方がわかると思いますので見ていただきますが、他言無用にお願いします。
カグヤ様起きてますね?
では、みんな、隠密!」
「「「「承知!!♡☆」」」」
「コク!」
カグヤ様だけ喋れないから頷くw
「皆さま、どうでしょうか?」
「たしかにこれは他言無用ですね。
まったく姿を消し去るスキルなんて、聞いたこともないわ。
信頼してくれて感謝します。
協力お願いできるかしら?」
「みんな、隠密解除!」
「「「「承知!!♡☆」」」」
「エマ!すごいじゃない!何があったか気になるわ!」
エメ様が興奮しているのか、ハイテンションになっている。
「へへへ。すごいでしょ!
私も守られるだけじゃなくて、大切なものを守れるようになりたくて、お願いしたの。
細かい話はできないんだけど、お頭が受け入れてくれてね。私も今は冒険者ランクが黒8なんだよ!」
「すごいじゃない!
あのエマがねぇ!
ユメくん、ありがとう!」
これについては、ジャックさんが食いついて来たよ。
「エマ様!そのことなんですが、黒8ということはBPは200以上必要ですよね!
冒険者になってどれくらいなんですか?」
「えーと、4日目ですね。」
「はぁ!?4日目?
うーん、ちょっと信じられないことが起こってるな。近衛兵には足りませんが、軍なら入団できるレベルです。
それを4日間でって。
レベルはどれくらいまで上げたんですか?」
「えーと、レベル2です。」
「は?はぁ!?
あ!ユニークか!再天啓でユニーク!それしかない!
そんなことがあるのか?なんなんだ!」
「ジャック!それくらいにしておけ!
もう、普通じゃないことはスキルを見てもわかる。
それより、そのスキルを使ってミラに会うとしても、そこからどうするかを議論したい。」
「は!失礼しました!」
「で、ユメ。案はあるのか?」
「はい、うまくいくかはわかりませんが、うまく忍び込めれば、エマからミラ様に話してもらって説得してみます。
それでもダメなら、強引にここまで連れてくるとかは大丈夫でしょうか?
とにかく、ミラ様を攻略するのが、被害を抑えるためには必要かと。」
「ユメ!よく言ってくれた。
そんなことが可能なら、ぜひお願いしたい。
あなたたちのスキルがなければ、思いつきもしない案だよ。
正直言うと、出来るなら私はミラも救いたい。皇王でもあるが、親なのでな。失敗しても文句は言わない。
ルーカス、ジャック、ユメたちをサポートして、準備をしなさい。
あと、この話はここにいるもの以外には、口外するな。秘密裏に進めてくれ。反論は許さん。」
「「は!承知いたしました!」」
「エマ!大役ですがお願いね。
ただし、安全第一で決して命を落とすことはないようにな。エマは大事な娘なんだからね。」
「はい!皇王様!頑張ってきます!」
というわけで、皇王様以外が残って作戦会議続行です。そんな大袈裟なものではないです。
「なるべく早く行きたいので、明日の朝には出発しようと思います。
なので、詳細な地図とミラ様がいそうな場所を順位づけして印を付けたものを出発までに準備お願いできますか?
それと、時間短縮のために、王城内から飛び立とうと思いますので、可能な場所を準備してもらいたいです。
万が一、ミラ様を連れてくる際もそこに着陸したいので、帰ってくるまで誰も入れないようにして欲しいです。」
「わかった。地図はこちらで明日の朝までに準備しよう。
ジャックは、飛行できる場所を準備頼む。あと、今日はゆっくり休んでくれ。」
「それじゃ、イザベラに部屋を準備してもらいましょう。」
「あ!それなんだけど、黒の軍団はね、同じ部屋にしてね。
みんなで一緒に寝ないと調子が悪くなるの!ね!あと、お風呂もね!ね!」
「エマ〜!えーー!会わないうちにあなたすごいこと言うようになったわね。そんなにユメさんのことが、その、あれなの?」
「あれって何?」
「あれって、あれよ……。好きなの?」
「うん、そうだよ!もう、離れることはできないの。お頭も、ずっと一緒にいてくれるって言ってくれたしね。いいでしょ!」
「ユメさん!!!
責任とってくれるんでしょうね?」
あちゃー、やっちゃったよ!
エマ〜!間違ってないけど、言い方!
「ふぁい!責任をもって、一緒にいさせていただきます!」
こうしか言いようがないっす。精一杯っす。
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