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◇◇◇◇◇
エメ様からすごい目で見られてます。
反対にエマはルンルンしてます。
ルーカスさんとジャックさんは、なんとも言えない表情で、どう読み取っていいのかわからない。
黒の軍団は、僕の表情を見てニコニコしてる。また、僕は面白い顔してるんやろな。
針のむしろってこういう感じなんかな?
「まあいいでしょう。
部屋も言われたとおりに準備しましょう。
明日は大事な日ですからね!
この続きは帰ってきてからにしましょうね!」
なぜ、歯を食いしばって言うんですか?
イザベラさんが呼ばれて、僕たちは部屋へ案内された。
王族って感じの部屋で、たぶんいい部屋を準備してくれたんやろうな。
エメ様も一緒に来てます。
「本日はこのお部屋でおくつろぎください。
何かございましたら、部屋の外に侍女が待機していますので、お申し付けください。」
「それじゃ、あとでまた戻ってくるとして、夕食を用意してるので、そちらにいきましょう。
エマが帰ってきたので、皇王様もご一緒されるようです。ユメさん!」
なぜ、歯を食いしばって言うんですか?
場所を変えてお食事をしています。
それにしても、皇王様もエメ様もバインバインやなぁ!って何考えてるんや。
いかん。むっつりすぎるやろ!
お食事の間は、静かにいただいていたんですが、そのあと、お茶をいただいている時間に、エメ様の質問が開始された。
最初は、エマの襲撃から逃走中の話だったので、エマがあったことを話していた。
僕たちも詳しく聞いていなかったので、聞けば聞くほど、壮絶な状況でよく助かったなと思う。
皇王様もエメ様も侍女たちも、同じ感情を持ったみたいで、安堵して涙している。
そして、黒の軍団が出てきてからは、ちょっと言いにくいことが多いので、すっきりしない話に突っ込んでいる。
「言いなさいよ!」
「だから、お願いしたの!」
「誰にお願いしたのよ!」
「うーん、お頭〜☆助けて〜!」
「えーと、そう。そういえば、お願いされたね。」
「ユメさんにお願いすると、黒の軍団になるわけ?じゃあ、私もお願いしたらなれるってことよね?」
「うーん、ちょっと違うかもです。」
「なんなのよ!もう!」
「エメ!それくらいにしておきなさい。
エマが無事に助かっただけで充分でしょ。
それより、ユメとエマの関係の方が気になるわね。」
「そう、それがもうラブラブなんですよ。
ずっと一緒にいることを約束したとかで。」
「そうなの?あのエマがね。ふふふ。
でも、エマは私の娘で王女ですよ。
ユメ!その意味を理解していますか?」
え?理解していませんでした。目が怖いです。
どうしよう?!変な汗出てます。
たぶん、また、面白い顔してるんやろな。
黒の軍団がニコニコしてる。
いや、ニヤニヤしてる。
何か言わないといけないのはわかってるけど、何にも思いつかん。
頭真っ白。
口も金縛りにあってる。
1mmも動かん。
1μmも動かん。
しーーん。
皇王様、目が怖いです。
すいません。
「ダメーーーーーーーーー!!!!
私が王女をやめます!!!」
え?エマさん?
「エマ!何言ってるのよ!」
「だって〜。お頭が固まっちゃったんだもん。
私はお頭と離れないんだもん!
これだけは譲れないの!」
「エマ!ユメ!ごめんなさいね。
エマが異性に興味を持ったのも初めてだし、あまりの変わりようにね、なんだか嬉しくなっちゃって、つい意地悪したくなったのよ。
それにしても、そこまでとはね。よくわかったわ。悪いようにはしないから、その話はまた今度にしましょうね。」
正直ほっとした。情けないけど……。
「ううう。良かった〜☆」
エマは強いな。普段はのんびりしてるのに。
僕は弱いな。普段も弱いけど……。
夕食はお開きになり、皇王様にお礼を言って、準備してもらった部屋に戻って行った。
「それでは、ごゆっくりおくつろぎください。私たちは、外で待機しております。」
「ありがとうございます。イザベラさん。」
ガチャ。
「ほんとにもう、エマったら、ビックリしたわよ。」
「エメ、ごめんね。とっさに言っちゃった。えへへ☆」
「いいわよ。それより、エマ!今日は久しぶりに一緒にお風呂に入りましょうよ。
この部屋は王城の客室で一番素敵な部屋なのよ。お風呂がすごく大きくて、豪華なの!いいでしょ?」
「エメ!いいよ!お風呂☆」
「やった〜!お風呂なんだよ〜!」
「はい、もう我慢の限界です!」
「お風呂♡お風呂♡」
なんか、たぶん噛み合ってない!
まずい雰囲気やぞ〜!
◇◇◇◇◇