TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

私は個人で絵のモデルをやっている。そして今日も、私はバイト先のアトリエにいた。アトリエはビルの一室にあり、中に入るとすぐに広い部屋がある。壁にはいくつものイーゼルが並び、油絵具とニスの匂いが立ち込めている。部屋の中央には、大きなキャンバスが置かれていた。

この部屋にいるのは私だけだ。今日のバイト内容は、全裸になって、背中から腰にかけて、女性の輪郭を描くというものだ。裸になる必要があるため、アトリエに入る前にシャワーを浴びた。そのため、今は一糸まとわぬ姿だ。

「ふぅ」

私は深呼吸をする。今日も一日が始まるのだ。気持ちを切り替えていこう。そう思いながら、床に散らばった絵画用の小道具を集める。鉛筆、消しゴム、筆、パレット、水の入ったバケツ……それらを片付けていく。すると――

「おはようございます。小鳥遊ちゃん」

部屋の扉が開かれ、女性が入ってきた。彼女は、私のバイト先のオーナーである美波さんだ。年齢は二十代後半くらい。シングルマザーで、女の子を一人で育てている。

「悪いんだけどさ、絵画教室が始まるまで、うちの子の面倒見ててくれない? ちょっと急用がはいちゃってさ」

それで今日は開始がいつもより遅いんだ。私は連絡に気づくのが遅れて、そのままいつも通りの時間についていた。

「わかりました。大丈夫ですよ」

断る理由なんてない。だから快く引き受けた。

「ありがとね。助かるよ。じゃあよろしくね」

そういうと、美波さんは急いで出ていった。きっと仕事に戻ったんだろうな。忙しそうだもんね。さて、子どもの面倒みるなら、先に服を着ないと、と思っていたら、

「ねえ、ママはまだ?」

幼稚園児ほどの女の子が話しかけてきた。この子は美波さんの子どもであり、私が今面倒を見ることになっている子でもある。名前は美鈴ちゃん。年は四歳。

「ごめんなさい。もう少ししたら帰ってくると思うから待っていてくれるかな?」

私はしゃがみ込んで目線を合わせながら言う。

「わかった! おとなしくまってる!」

そう言って元気よく返事をしてくれる美鈴ちゃん。とても素直でいい子だ。それにしても、やっぱり美波さんに似てかわいい。

「あの……お姉ちゃん」

そんなことを考えていたら、美鈴ちゃんの方から話しかけられた。なんだろ?

「どうしたの?」

「えっと……」

少し恥ずかしそうな様子を見せる美鈴ちゃん。

「うん?」

「あのね……」

何か言いたいことがあるようだ。でもなかなか言えないみたいだった。なんだろう?

「どうしたの?」

もう一度尋ねてみると――

「えっとね……なんでお姉ちゃんははだかなの?」

ああなるほど。服着ていないから気になったのか。私はすっかり慣れてしまったけど、たしかに変だ。

「これはね、これから絵のお仕事をするんだよ」

「へー」

あまりわかっていなさそうな感じだけど納得してくれたらしい。よかった。これでようやく服を着ることができる。私は着替えを取り出し、それを身に着けようとした時―― (続く)

アルバイトに関する都市伝説

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚