あ、
阿部さんに一目ぼれしたこと言っちゃった。しかも一目ぼれして二日だって
こんなの社長って言ってるのバレバレじゃん
なんならもうバレてもいいかもしれない。
でも私の話を聞いている阿部さんの複雑そうな顔を見てあっこれ言わないほうが良かったんじゃないかとか、色々考えちゃう
最悪部署から外されることになるんじゃないかってどんどん考えが悪いほうへと向かっていくところで、料理が来た。
阿部「どう?おいしい?」
「はい!ふわトロで、ものすごくおいしいです!」
阿部さんのおすすめはふわトロオムライスだった。
たしか、オムライスを作ってバズっている人の動画を見てからずっと食べたかったんだよな、なんて思いながらオムライスを食べる。
すると阿部さんが聞いてきた
阿部「もしかしてさ、夏帆ちゃんが好きな人ってさ、新社長?」
今気づいたのか、はたまた気づいていたのかはわからないが、バレてしまったからには
「そうです、」と言った。
すると阿部さんは
阿部「そっかー、俺の勝ち目なんか一つもないじゃん(笑)」なんて悲しそうな顔で笑った
私は全く何を言っているのかわからなかった。深澤さんと何か対決でもしているのかと思って、
「何か深澤さんと対決でもしてるんですか?」って言ったら、
「ううん、こっちの話、、そういえばさ、この前ねすごい本屋さんに行ってね、」って違う話にいった
いつの間にか二つのオムライスは無くなっていた。
「そろそろ時間だし帰りませんか?」
って言って準備をしていると突然腕をつかまれた、
「阿部さん、?」
阿部「好きだよ、、これからもよろしくね!先輩と後輩として」
「はい!よろしくお願いします!」
なんで腕をつかまれているのかは分からなかったが、先輩に認めてもらえた気持ちになって、ものすごく元気な返事をした
阿部「あーあ、本当に終わっちゃった」なんて私の聞こえないところで言っているとは知らず
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