旧国あり。
第三作品「前世」
チッ、チッ、チッ、チッ
時計の音が聞こえる。
カタカタカッカッ
ペンが走る音が聞こえる。
カッカッカッカッ
誰かが走って俺の部屋に来る。
ガチャリとドアが開く。
そこにはナチス、ドイツさんがいる。
🇯🇵?「どうなさいましたか?先輩」
そう言って立ち上がる。
彼は聞こえなかったかのようにゆらゆらと俺の方に来る。
そして、俺より高い身長の彼が、ぼふんと俺の所に顔を窄める。
そして消えるかのような声で、
🇩🇪「イタリアが、降伏した」
と言った。
一瞬時間が歪んだように思った。
もう一度聞き返そうと思ったが、彼の顔を見ると言葉がぱっと消えた。
チッ、チッ、チッ、
カタカタカッカッ
カッカッカッカッ
ガチャ
🇯🇵「、、誰だ」
そのように話す。
これがいつも通り。
ドアの方に目を向けると、青ざめた顔のフィンランドがいた。
分厚い服のせいか、または、急な連絡事のせいか汗をたくさんかいていた。
おかしい、
こういう時はドイツさんが来てくれていた。
なのに、なぜ。
🇯🇵「要件は」
🇫🇮「、、ドイツが降伏した」
、、、
彼が狂ったことを言っている。
そんな筈はないからだ。
だって、ドイツさんは最強で、
最強で、、、
フィンランドが困ったような顔をしていたから俺は。
🇯🇵「そうか、」
とだけ伝えてしまった。
ドイツさんが降伏した年の八月。
たくさんの花火が舞って。
沢山の紅い花が咲いた。
俺の周りは火が燃え盛っていて、その中には皮膚が爛れた人たちがうじゃうじゃいた。
苦しそうに助けを求めていたが、俺は無視をして、、、
🇯🇵「まだ、まだ欲しがるな」
そう、掠れた声で放った。
チッチッチッチッ
カタカタカッカッ
チッチッチッチッ
カタカタカッカッ
チッチッチッチッ
カタカタカッカッ
チッチッチッチッ
カタカタ、カタッ
そっとペンを置いた。
誰かの気配がしたからだ。
その気配はだんだんと近づいてくる。
そしてドアを壊され、アイツがやってきた。
🇯🇵「、、米帝」
🇺🇸「お!名前を覚えててくれたのか?」
嬉しいなと言って頰を掻いている。
🇯🇵「、、、」
🇺🇸「それでさ!降伏する気はないか?」
そう言って紙の束を俺に渡す。
🇯🇵「もし、嫌だと言ったら」
🇺🇸「その時は、、、東京に原爆を落とす」
彼は淡々と話した。
🇺🇸「それに、守りたかったものは亡くなっただろ?」
もういいじゃないかと笑っている。
🇺🇸「な?今後俺の犬になってくれれば大切にするぜぇ〜?」
そう言って俺の肩を掴もうとしてくる。
俺は、、
俺は
諦めたかのように笑ってそのことを認めた。
ーーーーーーーーーーーー
その瞬間ガバッと飛び起きる。
昔の懐かしい夢。
先輩達との記憶。
全てが輝いていて美しかった。
でも、彼のせいで壊されちゃったから。
仕返しをするんだ!
いま、アイツは縛られている。
今がチャンス。
🇺🇸「やめてくれ?!日本!」
🇯🇵「、、、なぜ?」
そう言って近づく。
🇺🇸「なんで怒っているんだ?!」
🇯🇵「、、なぜでしょうね」
刀がきらりと光る。
🇺🇸「ごめん、ごめんだから!やめてくれ?!」
そう聞いた瞬間。
ドスッ
おしまい
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日ぉ本!?…日帝様の仇…ないすぅ☆