kyng sibe
「ただいま〜!」
と、言って帰ってきたのは叢雲カゲツだった。
カゲツの方に目を向けると何故か猫を抱えていた。
「猫?」
「猫だ〜!」
「えっ…猫?」
みんなが不思議そうに猫を見ているとカゲツが話し出した。
「なんか任務先で怪我してるの見つけたから連れてきた」
「えっ!怪我してるの⁉︎」
「じゃあすぐに手当てする準備しますね」
その後すぐに星導が猫を手当てして落ち着いてきた頃
「てか、この猫これからどうすんの?」
「怪我が治るまで一旦家に置いとく?」
「見た感じ野良っぽいし大丈夫じゃない?」
「元気そうだしすぐ治りそうですね」
そしてその猫との生活が始まった。
次の日、猫を連れて来たカゲツが飼うための道具やら餌やらを買って来てくれた。
昨日、本部に怪我をしている猫を少しの間拠点に置くと連絡をしたら、懐かれるだろうし愛着湧くかもだしそのまま飼ってもいいよ、と連絡が来た。
本部がこんな事言うのは珍しい、だからこのまま飼う事になったのだ。
「お前は可愛いなあ」
「えっ?なんか伊波にめっちゃ懐いてね?」
「動物に懐かれやすすぎだろお前」
「俺なんか目が合った瞬間そっぽ向かれたんですけど?泣」
「どんまい、タコ」
「るべち悲しい…泣」
今日は午後から俺以外に任務がある、つまり午後からは猫と二人きりと言うわけだ
俺は猫と関わったこともないし、どう接すればいいか分からない どうすればいいだろうか
「じゃあ俺たちは任務なんで猫ちゃんのことよろしくお願いしますね〜」
「ちゃんと面倒見ろよ!」
「じゃ、よろしくね!」
とうとう午後になってしまった、猫と気まずい時間を過ごす事になるだろう、と思いながらソファーに座っていると猫が膝の上に乗って来た、俺はどうすればいいか分からずテンパってしまった。
「とりあえず、撫でとけばいいのか…?」
混乱しつつも猫を撫でていると、猫がいきなり俺の胸に両手を押しつけて膝の上で立った
「えっ…?ちょっ!ど、どうすれば…?」
猫の行動にどうすればいいかまたテンパっていると猫が頬を舐めて来た
「え…?」
こう見ると猫も可愛いと思えて来た、その後も猫と遊んだりして暇を潰した。
気づいたら猫と一緒に寝ていた、猫は俺の腹の上に乗っかって寝ていた
とりあえず時間を確認しようと猫を退けて立ったら、猫も起きたのか俺の足にスリスリしてきた。
猫を踏まないように時間を確認しに行くと、もうみんなが帰ってくる時間だった。
「猫、いいか?みんなが帰って来たら俺にあんまり甘えるなよ?色々言われるの嫌だし」
「んみゃ?」
「言ったって分からないか…」
そんなことをしているとみんなが帰って来た。
「ただいま〜!」
「お帰り」
「死ぬかと思った…泣ブルブル」
「あれ?猫狼に懐いてるやん!」
「えー!俺じゃなくてロウに懐いちゃったー泣」
「仲間だと思ってたのに!」
「別に懐いてくれてねぇよ」
「じゃあなんで足にそんなスリスリされてるんだよ!」
「あっ…」
「「あっ…」じゃないよ!なんで小柳くんにも懐いてるんだよ!」
「俺なんてどんなに懐いてもらおうとしてもそっぽ向かれるのに!泣」
「まあまあ落ち着けタコ」
「そうだぞ、自分が懐かれないからってロウに嫉妬すんなよ」
「だってー…泣」
やっぱりみんなに色々言われた、まあどうでもいいけど。
その日は疲れたからすぐに寝た。
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