第48話 話し合い
前回までのあらすじ
全員の過去編が終わった。以上。
「…う、う〜ん」
「よォ。ようやく起きたんだな」
「おはよう。祐」
なんか場所が変わったか?気のせいか?
「わかってるとは思うが、俺たちは眠らされてる間に違う場所に来たらしい」
そうなのか。僕はまだぼやけている目を擦り、周りを見回した。
電気は付いていて、前の場所よりも見やすかった。
中は体育館のような造りになっていた。なんで体育館?
「やぁやぁ、ようやく全員起きたかね?」
「……黒野」
「そんなに警戒しなくてもいいじゃあないか」
そういえば、女子たちが見当たらないな。リスは居るが、何故か何も言わない。
(発言すると文字数が増えるからあんま喋らないようにしよ)
なるほど。
「シイ達をどうしたんだ」
「あぁ。あの子たちか。あの子たちは…いや、説明するより見た方が早いな」
パチンッ! 「あ、あれは!」
上からモニターが降りてきて、何かを映し出していた。
暗くてよく見えないが、確かに人影が見える。
「あれはユメを抜いた女子達だ。彼女らは今牢獄にいる。あと2時間で毒ガスが出る仕組みだ」
「その2時間は何を基準にして?」
「こっちの世界で」
それなら意外と時間ないな。現実世界での2時間だったら歩いてでも大丈夫だけど、こっちの世界だと普通の2時間だからな。
油断はできない。
「は、早く助けに行かないと!」
「まぁ、待ちたまえよ祐くん。この体育館であるミッションをクリアしてから出ないと、時間関係なく毒ガスが出るよ?」
「く、クソ…!」
「それで?そのミッションってのは?」
「よくぞ聞いてくれたリスくん。その内容は…」
(;゚д゚) ゴクリ…
「あの5人の中で好きなのは誰だ!!」
「「「…は?」」」
え?
「あの5人の中で好きな人を正直に言わないと…ミッション失敗だ!」
なんだよその内容!友達に卒業アルバム見せてする質問じゃねえか!
「お、俺は普通に彼女のシイだけど?」
「え?祐付き合ってたの?」
「あれ?言ってなかったっけ?」
マジかよww。あんな可愛いメガネっ娘と付き合ってるとかwww。祝福するわwww。
「僕は美里さんかな?バレると恥ずかしいな…」
「「いや、好きなのは知ってたし」」
「あるぇー?」
バレバレだったのかよ…。
「俺は前作に続き、幼馴染のカナだな。俺にだけ本性を見せてくれるところのギャップが可愛いんだよ…」
「キモイよリスくん!」
「黒野も入ってくるのかよ!」
…。今更思うけど、
な ん だ こ れ(・∀・)
「黒野は?」
「俺も彼女のユメちゃんかな?まぁリンちゃんも可愛いとは思うけど、メスガキっぽいからね」
「わからせろよ」
「まだ小学生だぜ?小学生を[自主規制]していいのは薄い本だけだよ」
「待ってリス、お前読んだことあるの?」
「……あ」
えー、この後リスとの話し合いがあるので、今回はこの辺にします。また次回お会いしましょう。
「おいリスこっち来い 」