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第49話 出発
前回までのあらすじ
また女子チームと離れた。以上。
「……」
「リス、悪かったって、確かに心無い言葉を言い過ぎたかもだけどさァ…」
「そ、そうだよリス。気にすることないよ」
前回、リスが薄い本を読んでいたことが発覚して、それをしばらく問い詰めたら何も言わなくなった。
「もういいよ…俺は失うものは何も無い…」
「というかそんなことより、黒野。俺らはもうミッションクリアしたよな?だからもう行っていいか?」
「あぁ。もちろんいいさ。少し話しすぎて残り時間が1時間半になったがね」
まじか、30分も話してたのかよ…。
「黒野、美里さん達の場所はどこ?」
「言わないよ?」
……は?
「そこの扉を抜けたら分かれ道がある」
「どっち進めばいいんだよ」
「祐くん、少し落ち着きたまえ」
「…チッ」
「その道の真ん中に問題が書かれた紙がある。その問題をといて進むんだ」
なるほど。ネ◯リーグで見たことあるな。
「よし。そうとなれば早く行くぞ。祐、ラキ。急げ」
「わ、わかったよ!」
「リス治ったじゃねえか」
スタスタ…
「……。いっ…たかな?いやぁ、たどり着けるといいね〜。永遠にたどり着けないけど」
「んー!んー!」
「あ、そうだ。ユメちゃんが居たんだ」
「っぷは!黒野!美里たちをどうした!」
「話は聞こえていただろう?」
「だから聞いているんだ!」
「そうだな〜。ユメちゃんに言ってもラキくん達にばらしそうなんだよな〜。まぁいいや、美里たちはそこにいる」
「…?どこだ?」
「ほら、そこだよ」
「あれはただのパイプ椅子を入れるところじゃないか」
「ここを開けると…」
ガララ…
「っ!空間!?」
「そ。この世界…『時を創る』で創られた世界では願えば何でも叶う…」
「ラキくん達にはたどり着かせないで、美里達を殺してから『固有力』を『合体せる』ってことか」
「頭の回転が早いね。その通り。だけど、一つだけ違うよ」
「?どこがだ?」
「ラキくん達も殺す」