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はぁ〜
私がこの世界に産まれて3週間。
命名されて『マーシャ』という名前になった。
変な目で見られるし、おもちゃは別に要らないけど買ってもらえないし、ミルクは熱々過ぎて飲みづらいし…はぁ〜、嫌になっちゃう。
でも唯一の助けは8歳年上のお兄ちゃん
とっても優しくて、頼りがいのある理想な兄。
名前は「ハート」、思わず名前まで憧れちゃう。
良かったー、生きがいというほどでは無いけど安心出来る人が居て…
しかもイケメンだ、ふふ、思わずニヤけちゃう…
そのお兄ちゃんはベージュの色をした髪と珍しいグリーンアイの一重に少し焼けた肌を持っていた。
まだ鏡を見て無いから私の顔はどんななのか分からないけどお兄ちゃんと同じように美人でありますように…
うわ…また違う女ふりんあいてとイチャイチャしてる…赤ん坊に聞こえるような場所でそんな事するな!はぁ〜
そんな私の事を考えてお兄ちゃんが抱っこしてくれた。
もう神様みたい…
まぁこの姿だからだろうけど、前世の私だったら…うん、それ以上は辞めておこう。
お兄ちゃんも8歳にやっとなったくらいなのによくメンタル保つな…前向きバカか…w
駄目駄目お兄ちゃんをからかうのは…
でも見らなわないと、こんなに近くにいるんだし。
2連続毒親…神様は私の事を見捨てたのかな…
そんなの考えてもしょうがないや…
「マーシャ…」
まぁそうなるよね…こんな声が聞こえてて…
本当偉いよ、私のお兄ちゃんは…
前世の未練はこの世界で果たそう、こんなに愛情を注いでくれるお兄ちゃんの事も…
2/1歳(生後半年)になった
ハーフバースデーのお祝いもないのか…そもそもこの世界は何なんだ?
この村は治安が悪く、一人分のお金を稼ぐのにも一苦労するようなヤバイ村らしい。
ついこの前鏡に映る私を見たけどお兄ちゃんと一緒のベージュ髪にグリーンアイの二重それと綺麗な白い肌だった。
少しお兄ちゃんと少し違うけど、とても美人だった。
私の父ドSのくそじじぃは見た目こそ良いものの性格がひねくれ曲がっている…
ベージュ髪はこいつからだ。
私の母心なしのくそばばぁも見た目だけはいいけど気が短くて私の面倒もお兄ちゃんてんしに押し付けて、不倫も何またしているか分からない程の男を連れ込んでいる…
瞳の色はこいつからだと思う。
家出しないお兄ちゃんは凄いと思う。
私だったら速攻に荷物まとめてこんな家族捨てるような未来しか浮かばない。
「マーシャ、ごめんね…」
謝らなくていいのに…
この子はまだ8歳だからドロドロな光景が広がっているこの場所から今すぐに逃げさせたいな。
あくまでも私の欲望だけど。
きっと「家出しても行く当てもないし、ギルドに捜索届出を出されたら大変」とでも考えているのだろう…
日本だったら一発で児童相談所行きな家族…どんだけ不運なの?入学決定して制服も揃えて今頃、死ななければ楽しく学園生活…はぁ〜
大人しく生きて行こう。
私が2歳と3ヶ月になった。
今では一生懸命に幼いふりをしている、泣きはしないけど。
お兄ちゃんも今年で10歳この世界では12歳が成人らしい、いくらなんでも若いとツッコミを心の中で入れたくなった。
ガッツリしたものもやっと食べられて嬉しい
もうそろそろいつ家出しても良いようにお兄ちゃんに指示を出して荷物をまとめさせた。
強めに言っただけだから実行しているかは不明だけど今日作戦を実行しようと思っている所、
あいつらには手紙くらい置いとけば大丈夫だと見積もっている。
「にいに」とズボンをぎゅっと掴んだ
「どうした?」
「家出する」
「え?…何を言ってるの…?」
お兄ちゃんは凄く戸惑ってるけど私は知ったこっちゃないと言わんばかりで話を進める。
「あんなドSくそじじぃと心なしのくそばばぁとはもう一緒に住めない。お兄ちゃんは嫌ならここにいてもいいけど私は出るよ」
「僕だって家出したいけど行く当ては?」
「もちろん野宿だよ」
「出来る自信はあるのか?」
「ここで生きていくよりかは野宿の方が自信はある」
「まじか…」
お兄ちゃんは少ししてからため息をついた。
「ダメなことある?」
「いや…そんな本のように上手くいくのか心配なだけ」
「上手くいかせるの!」
「マーシャってそんな大人だっけ…?」
まぁ2歳児がこんな喋るのは異様な光景だから喋るのは今日まで我慢していた。
もちろん前世の話は誰にも言っていない。
ふふ、作戦どうり…
このまま出て行っちゃえ!
私は机に手紙をペロッと置いといてから荷物を持って冬の外へ繋がる扉を開いて足を動かした。
お兄ちゃんは思惑どうりに付いてきた。
私の行動を止めるでは無く寄り添うようで少し私の口角が上がった。