英日帝♀→???
閲覧においての注意
・子供、家族がいる(カンヒュ)
・急展開の連続 ←ここ重要
・地雷を踏み抜くスタイル
・政治的意図なし
英日帝を期待してた方、誠に申し訳ございません。(題名詐欺)
私が本当に書きたいのは
ここからなのかもしれません。
先に話すと子供が成長するにつれ
登場人物も増やしていこうと思います!
ご理解宜しくお願いします。
第十話
イギリスと日帝の間に第二子が生まれた。
猫耳としっぽ生えた可愛らしい女の子だ。
「ふはははは、今度こそ姉上似だ!観念しろブリカス!」
「今回は認めざるを得ないようですね…」
「もうっ、二人共!何を歪みあってるのですか!」
「「可愛い…」」
「もぅー!!」
出産祝いに陸がやってきた。
予想通りだが凄く騒がしい。
「ところで陸さん、貴方には業務が沢山お残りのようですが、大丈夫ですか?」
「はっ…クソ、今日はここまでにしといてやる!」
「また来てくださいよ!」
「言われなくても来るわ!じゃあな!」
奴は乱暴に扉を閉めて去っていった。
最近陸は江戸の会社を継いだばかりなので、
その仕事が多く溜まっているのである。
「すみませんイギリスさん、あの子…社長になったのだから少しは大人になってると思ったのですが…」
「構わない、あやつはああじゃないと調子が狂うからな。それより日帝は休んでおけ、子供達は私が見よう。」
「ありがとうございます…!」
「明日、名前を決めようか。」
「ええ、そうしましょう。」
相変わらず優しいイギリスに久しぶりに少しドキドキした日帝は、思うように眠れなかった。
今回の出産もアメリカの時同様、イギリスは日帝の手を握っていてくれた。
眠れなかったのはそれも相まってのことだろう。
出産の知らせを聞いて幼稚園を早退して駆けつけてくれたアメリカは、疲れ切ったのか日帝に対して気持ちよさそうに爆睡していた。
女の子は「にゃぽん」と名付けた。
アメリカの案である。
初めての兄妹に興味津々のアメリカは
片時もにゃぽんから離れようとしなかった。
と、言うのが3年前の話である。
あの時アメリカがにゃぽんをものすごく可愛がったが故に、
「お兄ちゃんお兄ちゃん!にゃぽを置いてかないでぇ〜!」
「はいはい、にゃぽんは俺のこと大好きだな!」
「えへへ、だってぇ〜!」
お兄ちゃんっ子になってしまった。
「やだ!お兄ちゃんと一緒にようちえんにいくの!」
「いけませんお嬢様、今日アメリカ様にとってとても大切な日なのです。」
「いぃぃぃやぁぁぁ!」
ある日の朝、三歳のにゃぽんはいつも通り
兄のアメリカと幼稚園に行こうとしたのだが、従者達によって一人で行くことになった。
今日はなんといっても小中高一貫の
名門校の受験日。
六歳のアメリカにとって人生が決まるイベントの内の一つである。
アメリカは既に
妹より一足先に幼稚園に挨拶し、
イギリスとその側近と共に受験会場に向かってしまった。
三歳の時から今まで、
幼稚園で受ける模試で五十人余り在籍するクラスメイトの中で上位15名を維持してきたアメリカは、先生方からは合格は安全と言われている。
しかしいざ本番となると緊張で全て忘れそうだった。
カナダとは受験会場は別棟だし、ここにいる人達全員ライバルだと思うと頭が真っ白になりそうだ。
「いいかアメリカ、周りのことなんか気にせずに自分がやってきたことを信じるんだ。」
そんな中、父であるイギリスが励ましの言葉を掛けてくれた。この言葉を聞いたアメリカは少し緊張が解れた。
「わかった、親父。」
「アメリカ、にゃぽん、大丈夫かな…」
その日の午後、二人の母親である日帝は
子供達のことを案じていた。
「ご心配ですか、奥様。」
そんなとき、一人の侍女が日帝に紅茶を入れた。
「アフタヌーンティーは如何ですか?」
「あら、ありがとう東京。」
東京、数いる侍女の中で日帝が最も信頼して話せる侍女だった。
「心中お察し致します、奥様。今日は本当に大変だと思います。」
「そうだね…でも、きっと大丈夫だと信じてるんだ、あの二人、強いから!」
「そうですね。私も存じ上げております。」
この日のアフタヌーンティーはいつにも増して話が盛り上がったそうな。
「あらあら、お腹が空いたみたい。」
「奥様、ここは私が…」
「いいえ、大丈夫。母親は私だから。」
抱き上げられた赤ん坊は
去年、イギリスと日帝の間に生まれた
第三子の男の子だ。
「この子もいつかあの二人のように大きくなるんだろうなぁ。ねー 日本 。」
名を呼ばれたその小さな命は、母の優しい声でいつのまにか泣きやんでいた。
・にゃぽん
イギリスと日帝の長女
兄であるアメリカが大好きで少しワガママ
おしゃれさん
・アメリカ(2)
イギリスと日帝の長男
陽キャで頭がいい
顔立ちも良く幼稚園でモテまくってた
完璧超人
・東京
日帝が最も信頼する侍女
日帝とよくお茶をする仲で
度々イギリスに嫉妬されている
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!