『俺さ、実はサンタクロースなんだよね』
「なに言ってんの?」
昼飯を一緒に食べていて、急に黙って深刻そうな顔を向けられたから、聞いたらこれだ。
『いや、まじで。それでさ、お前にソリになってほしいんだよね。』
「え、魔改造される?」
『正確にはトナカイ』
「俺お前と友達だよね??」
『ははっw、冗談冗談wトナカイにならなくていいよw』
「急になんだよ〜wクリスマスイブだからって浮かれてんじゃねーよ!彼女もいないくせに。」
『それは同類だろ』
「お互いの傷えぐるのやめね?」
『賛成』
『あ、それで相談があるんだけどさー』
「ん?」
『ソリ貸してくんね?』
「まだそのくだり続いてんのかい」
『いや、ガチガチwお前車持ちだろ?』
「お前クリスマスのときだけ車のことソリって呼ぶのやめな?浮かれ方変すぎだから」
そんなこんなでクリスマス。
俺はそいつを自分の車に乗せて児童保護施設に行った。
『メリクリ〜!サンタだよー!』
ガキンチョたちがサンタコス(激安店で買った低予算)を着たそいつに群がってお菓子をもらう。
「お前さぁ、ややこしいって 」
「ボランティアしてるならそう言えw」
『まあ、クリスマスだからさ』
『ちょけるのもありかなって』
「俺の察しが悪かったら頭打った奴みたいになってるからな、お前」
『手伝ってくれありがとな』
「まあ…プレゼントもらったからいいよ 」
『はっwお前ロマンチストか』
「なんだサンタコロースさん」
『不吉すぎだろ』
サンタの心理をしらない子供たちの笑顔は俺とそいつの友情を深くするのでした。
めでたしめでたし。






