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🇬🇧「これでひと段落したはず…」


他会社との連携を断ち、支配下との繋がりを強める通称「ブロック連携」は大成功に進んだ

大打撃を被ったイギリス達だったが、この政策のおかげで倒産だけは回避した


🇬🇧「後はゆっくりと景気が回復するのを待つだけですか…」


連日徹夜で仕事を続けていたため、心も体も限界状態のイギリス


社員1「た、大変ですイギリスさん!」


そこに慌ててやって来た社員の報せが入る


🇬🇧「どうしたんですか?そんなに慌てて」


社員1「日帝さんが…日帝さんが…」


🇬🇧「え?日帝さんがどうしたのですか?」


社員1「中華民国に無断で…子会社を作ったとのことです」

🇬🇧「…は?」



それは前代未聞の出来事であった。

情報によれば日帝は会社が混乱に陥ったまま、

突如として中華民国の前から姿を消した

そして数日後、彼の兄弟である満洲と許可なしに引き抜かれた社員を連れ、「満洲国」という

中華民国の子会社を勝手に作ったのである


🇬🇧「でも…日帝さんは…」


前日、保安連盟で開かれた会議では日帝は

中華民国が兄弟である満洲の権益を奪おうとしているといつ提出書を出した。つまり道理でいけば、彼は満洲を保護するために作ったのではないかという憶測が立てられた

このことは、保安連盟全体をざわつかせた


🇬🇧「…また会議を開いて直接聞いてみましょう!」


数日後、緊急で連盟会議が開かれた

しかし当事者の日帝は出席せず、中華民国が憤りを表しながらきていた

🇹🇼「貴方達はあいつに騙されてる!奴の書類は自作自演だ!」


🇫🇷「なにか証拠はあるのかい?」


中華民国はカメラを彼等に見せた。カメラの映像は防犯カメラで終始口論している日帝と中華民国の様子が見れる

映像を見て数分後、日帝は部屋を出ていった


🇹🇼「これ以降俺は日帝と話してない。その翌日、あいつは満洲を作ったんだ!俺の許可なしに!」


🇬🇧「まずは落ち着いてください。日帝さんに話を聞いてもらいましょう」


🇹🇼「お前は日帝と付き合ってるからいいけどよ!こっちはそれどころじゃないんだ!」


怒りを抑えようとするつもりが、さらに中華民国を怒らせてしまった


ソ「だが…満洲の権益を狙うならばわざわざ子会社まで作る気はあんのか?そこが謎だな」


ソ連の言葉に一同は悩む。ますます日帝の行動の意図がわからなくなった

しかし、イギリスはこの前電話の会話を思い出した



彼は自分達とは違い、支配下にある会社を持っていない。それらがあったからこそ自分達は

この恐慌から脱出することができた

もしや日帝も…


🇬🇧「日帝さんの思惑…わかったかもしれません」



一方その頃、日帝はというと…


満洲「似合ってるアル?」


日帝「おお、清社長の面影があるな」


満洲「僕はどうすれば良いアル?」


日帝「君は黙って俺の言うことに従いなさい。

後悔しないから」


起業祝いとして日帝から清が来ていた服を受け継いだ。これは清の正当な血族であることを意味する服であった


社員「日帝様。保安連盟から会議に出席しろとの要請が…」


日帝「しつこいな…こちらのタイミングで出ると伝えておけ」


社員「承知しました!」


満洲「日帝さん…上にある五族協和って何?」


日帝「これはな…まぁ、アジア系のみんなと共存してこうって意味かな…てかお前はトップなんだからタメ口でいい」


満洲「わ…わかったよ、日帝


日帝「それでいい」



保安連盟に1週間後、満洲会社設立に対する会議を行うとの連絡が入ったのはその日の夜だった



🇫🇷「…いいかい皆、中華民国の気持ちもわかるけど、今ここで日帝が保安連盟を離脱したら

どうなるかわかってるよな?」


ソ「奴は俺と違って設立当初からいた重要な立場。市民に保安連盟の存在意義を問われる危険もある」


🇬🇧「でもまずは満洲設立の撤回を促す報告書を出しましょう…そこで日帝さんがどう来るか」


ユ「今度の会議は小企業も呼ぼう。これは大きな分岐点だからな」




1週間後、予定通りに満洲設立に対する会議は開かれた。保安連盟本部に集結したのは日帝やイギリス達だけではなく、インドなどの彼等の支配下にあるインド達も参加した

まず、イギリスが今回の日帝の行動に対する報告書を説明した



🇬🇧「日帝は満洲の権益を独占しようとし、子会社である満洲国を設立した。そして清が残した遺言も守らず、会社を独占した

これは法に違反している。日帝、意見をお願いします」


日帝は堂々とステージにやって来る

そして、マイクを外し


「正直に話そう。私は満洲の権益を手に入れて

この大不況から脱却しようとした」


その一言に会場はざわつく


「しかし、清が遺したこの広大な権益を、

中華民国に任せられると私は思わない」


明らかに侮辱された中華民国だが、なんとか怒りを抑えた


「長年中華民国は、本来社長として倣うべきものを習っていない。未だに大不況が続いている中、彼に任せれば会社はたちまちどん底に陥るだろう」


中華民国は何も言えなかった。彼がお坊ちゃんっ子であるのは確かで幼い頃から清に優遇されて育てられて来た


「だから私は満洲の権益を取って大不況から脱却するとともに

中華民国の負担を減らすために満洲やその他社員を取り入れ、設立した」



実際、日帝と今は亡きロシア帝国は満洲の権益をめぐって揉めていたことがあるほどだ

それだけ清の血を大きくひく満洲の存在は大きい


「どうだ、一石二鳥だろう?」


🇬🇧「話しはそれで終わりですか?」


日帝「ああ。私の言いたかったことは十分だ」


🇬🇧「では次に中華民国さん。お願いします」


中華民国は足跡を大きく鳴らしながらステージに歩いて来て


「私が言えることは一つ。私がどうであろうが、満洲という子会社を設立していい理由にはならない。これは立派な侵害行為であり

彼は私の許可なしに設立した。

こんなことがあり得るのだろうか?

当事者なしで重大な議題が進められるはずがあろうか?それだけである」


日帝にも劣らぬ強い口調で話し切った後、堂々と席に戻った


🇬🇧「ではこれより投票を行います。今回の日帝の行動に賛成か非難か紙に書いてください」


日帝と中華民国。他の国々は紙を書いているのにも関わらず彼等は見つめあっている

お互いのプライド、意地を賭けて…

数分後、イギリスのもとに決議の紙が配られた

一枚一枚、イギリスは紙を見る。

結果はーーー



🇬🇧「…全44カ国のうち、42国が日帝の満洲政策を非難しました。これに対して、日帝ー」


ドンッ!!

机を叩く大きな音が響き、会場全体が凍りつく


日帝「こうなることはわかっていた…私は満洲の権益をロシアと争ってた頃から狙っていたし…なんなら清の会社も独占したかった」


衝撃のカミングアウトに参加国は唖然とする


🇹🇼「(まさか本当だったとは…)」


日帝「だが私には不満がある…それは…

英国!仏国!蘭国などの支配下を持っている国々だ!」

「!?!?」


日帝「私がやっている傀儡政策は貴様はが行なっている小企業への行いと全く同等のことであると考えている!

それなのになぜ…何故お前達は私を否定する!」


🇫🇷「なっ…」


イギリス、オランダも何も言い返せなく、ただ黙っているだけであった


日帝「貴様ら列強は私が生まれる前からこの街の全てを牛耳って来た…なら新たに列強として加わった私にもその権利はあるはずだ!!!

貴様らが小企業などを手に入れたように私も中華民国をーー」


🇬🇧「日帝さん静かにしてください!!」

大声に次ぐ大声が会場を鎮まらせた

そしてしばらく沈黙が続いた


日帝「…言いすぎた。だが私は私なりの行動理念に基づき、この勧告を拒否させてもらう」


そう言い終わった後、日帝は会議室の部屋を出ていった

歩いて行く姿には後悔のこの字もなく、全て言い切った雰囲気を出して出ていった

各国はただ静かに彼の堂々とする

退場を見守るしかなかった…


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