5話目もよろしくお願いします!
今回はセンシティブな表現があります。
ご注意下さい。
スタートヽ(*^ω^*)ノ
男のキスは、次第に熱を帯びていった。
最初は、
壊れやすいものに触れるような、
大切に、大切に確かめる口づけだったはずなのに。
いつの間にか、その優しさは影を潜め、
唇は強く、深く、離れることを許さない。
「んっ…////はぁ…ちゅっ..んっ…♡」
レトルトの喉から、
声にならない息が漏れる。
逃がすまいとするように、
独占欲を隠そうともしない熱が、
レトルトの唇を覆い尽くす。
息をする隙間さえ与えないほどに、
求める気配が、はっきりと伝わってくる。
『…他のこと、考えなくていい』
低く、囁く声。
胸が苦しいのに、
嫌だとは思えなかった。
大切にされている感覚と、
欲されている実感が、
矛盾なく、そこにあった。
『……今は』
囁きは短く、
けれど確かだった。
『俺だけ、見て』
その言葉と同時に、
独占欲を隠さないキスが落ちてくる。
激しく、独占欲を剥き出しにしたキスに、
レトルトはすっかり翻弄されていった。
唇を塞がれるたび、
息は奪われ、
思考は追いつかなくなる。
「…んっ///..くるしっ…はぁはぁ♡んっ..」
喉の奥から、かすれた声が零れる。
呼吸を整える暇も与えられないまま、
また深く、求めるように口づけられる。
「….もっと…して..」
恋人とキスをしていたときには
決して口にすることのなかった言葉が、
不意に、喉の奥から零れ落ちた。
自分でも驚くほど、 素直で、切実な声だった。
それは、欲望というより、
離れないでほしいという願いに近かった。
その一言に、
男の動きが、ぴたりと止まる。
一瞬だけ、
信じられないものを見るような視線が向けられて、
次の瞬間――
『っ……そんなこと、言われたら』
低く息を吐く音。
唇が、さらに深く重ねられる。
身体の感覚が、少しずつ曖昧になっていく。
足元が地に着いていないような、
ふわふわと宙を浮いているみたいな感覚。
それなのに、
唇が触れるたび、
吐息が絡むたび、
背中の奥を、ぞくりとした刺激が駆け抜ける。
怖さよりも、
戸惑いよりも、
強く押し寄せてくるのは、
抗えないほどの心地よさだった。
レトルトは、
その感覚に身を委ねるしかなかった。
キスは途切れることなく続きながら、
男の手が、ゆっくりとレトルトの身体をなぞっていく。
唇を塞がれたまま、
指先が服の端に触れ、
ひとつ、またひとつと、距離を近づけていくのが分かった。
気づいたときには、
身体を包んでいたものはすべて外され、
ひんやりとした空気が、素肌に触れていた。
男の視線が、 まるで大切なものを確かめるように、 ゆっくりとレトルトを捉える。
男はレトルトの首筋にそっと唇を寄せた。
くすぐったさに、思わず肩が揺れる。
そのまま少しずつ下にさがり、優しく乳首を摘まむ。
「はぁぁあんっ////やだ…あっん♡」
男の口唇が、敏感な乳首を刺激して、強く吸い上げるたびに、じんわりと快感が全身を駆け巡る。
吐息が肌をなぞり、
触れられている場所が、じんわりと熱を帯びていく。
優しく、確かめるような手つき。
ときおり、逃がさないと言わんばかりに力が込められて、
レトルトの喉から小さな息が零れた。
『……逃げないで』
囁く声は低く、甘く、
それだけで身体の奥がざわめく。
レトルトは男の頭を軽く掴み、少しだけ体を引く。
『….?』
「あ、あの。….俺もやってええ?」
レトルトは顔を真っ赤にしながら涙目で懇願した。
薄暗い部屋でレトルトは男の下半身をまさぐるり、 固く主張している男のものを優しく触る。
両手で包み込むように触って、ゆっくり上下に擦ると男は思わず声を上げた。
『…あっ…くっ、んん。…や、ばぁ。』
レトルトは自分の手の中でビクビクと震えるものにそっと口を付けて咥え込んだ。
ちゅっ…くちゅ..くちゅ。
ぐちゃぬちゃっ…ぴちゃ….。
薄明かりの中見える快感を堪える男の顔は
いやらしくて、背筋がゾクゾクする。
根元からねっとりと舐め上げながら先端を舌先で軽く突く。その度に男のモノは口の中でビクビクと震え脈打っていた。
歯をたたない様に包むように舐めてから、先で刺激する。
卑猥な音が部屋中に響き、男の荒い呼吸がレトルトを更に興奮させた。
『もう…ダメ…っ。出る…っ』
「んん…っ♡♡….んぐっ….!」
男はレトルトの口の中で白濁を勢いよく吐き出した。
喉の奥にじわりと広がる男の味にレトルトは思わずむせそうになりながら 綺麗にそっと舐めて口の中から出す。
ごくん。
口唇の端から、精液が垂れた。
『のっ、飲んだの!?』
「….うん////」
レトルトは、普段ならそんなことはしなかった。 今まで一度も。
――なのに。
相手が、この男であるというだけで、
それはまるで、最初から決まっていたことのように。そうする事が当たり前のように。
「そうしたい」という気持ちが、静かに胸を満たしていく。
⸻
『……いつも、飲まなくていいって言ってるのに』
男はそう呟いて、少し困ったように笑った。
それは叱る声でも、責める声でもなくて…。
愛おしい人を想う様な、そんな声音に
レトルトの胸がざわめいた。
男は指先で、レトルトの口元をそっと拭った。
乱れていた呼吸の名残を優しくなぞる その横顔は、恥ずかしそうで、
それでいて、なぜか少しだけ切なそうだった。
――この会話、どこかで。
ふと、胸の奥がざわりと波打った。
初めて会ったはずの男。
名前も、過去も、何ひとつ知らない相手のはずなのに。
まるで、ずっと昔から知っていたみたいだった。
思い出そうとすればするほど、
記憶の奥に霧がかかる。
確かに“何か”があるのに、
輪郭だけが掴めない。
胸の奥がきゅっと締めつけられて、
懐かしさにも似た痛みが広がる。
――どこかで、会っていた。
――ずっと、ずっと昔に。
そんな確信にも似た感覚が、
理由もなく胸を揺らした。
続く






