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コンコンコン
「失礼します。ナースコールがあったのでまいりました。深澤さん、起きましたか?」
「はい、さっき。」
「では、検査を少し行います。誰かついてきて貰えますか?」
「分かりました。」
「では深澤さん。車椅子に乗りましょうか、」
「あ、わかりました。」
「じゃあ、俺と目黒で行ってくるから、阿部、ラウール、こーじはここで3人の事待ってて」
「わかった。」
「では行きましょうか」
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「ではまず、深澤さんには質問に答えてもらいます。よろしいですか?」
「わかりました。」
「まず、自分の名前、フルネームで言えますか?」
「はい、深澤辰哉です。」
「では次の質問です。自分がなぜ、事故にあったかや、事故前後のことは覚えていますか?」
「いえ、事故のことは何も、気づいたらここにいたので」
「わかりました。では、逆に何か質問はありますか?」
「あ、はい、あります。さっきからずっといる、この人達は誰なんですか?」
「「っ、!」」
「そう…ですか、では少しお待ちください、」
「あ、はい、。?」
「では、説明をするので、一人だけ残って貰えますか?もう1人の方は深澤さんを連れて病室に戻って頂けると。」
「わかりました。目黒、よろしく」
「わかりました。じゃあ説明聞くのは舘さんに任せました。」
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ふたりが廊下に出て、ドアが静かに閉まる。
そして外の音が、また、完全に遮断された。
医者は一度カルテに目を落としてから、ゆっくり口を開く。
「……記憶障害の可能性が高いです」
「っ、どのくらい、ですか…?」
「現在の様子から見て、事故直前の記憶が抜け落ちている可能性があります」
その一言で、頭の中が真っ白になる。
「……それって」
言葉が続かない。
「人や関係性も含めて、部分的に認識できていない可能性があります」
“この人達は誰なんですか?”
さっきの言葉が、頭の中で何度も繰り返される。
「……戻っても、いつも通り接してください」
医者の言葉が、やけに遠く聞こえる。
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ドアを開ける手が、少し震える。
中に入ると、さっきと同じ光景。
でも、もう“同じ”には見えない。
ふっかはベッドの上で、普通に笑っている。
「あ、えっとおかえりなさい、?」
その一言が、逆に刺さる。
目が合う。
でもその目は——
“知らない人を見る目”だった。
「……っ、」
名前を呼ぼうとして、辞める。
呼べない。普段通りなんて無理だ。
ふっかだけど、ふっかじゃない。
ならどうする?今のふっかのこと、本人に説明する?いや、どっちにしろ説明するとして、全員集まってからの方がいい。
「っ、ねぇ、」
「?、なんですか?」
ふっかは微笑みながらこちらを向く。
でも、俺らは瞳に写っていない。
「、ほんとに俺らのことわかんないんだよね?」
「…はい。なんか、すいません」
少し困ったように、微笑んだ。
「いや。謝ることじゃないよ。だから提案。さっき居た3人が戻ってきたら、自己紹介してもいいかな?」
「舘!天才やん!ほら、なんか思い出すかもしれへんし、それに分からんくてもまた、仲良くしてや、な?」
「そうですね!皆さんは俺の事知ってるのに、皆さんのこと知らないままっていうのは失礼なので、」
「じゃあ、みんなが戻ってくるまで待とっか。」
最初からでもいい。絶対にいつものふっかを取り戻さないといけない。
ファンのためにも。
俺たちのためにも。
まだ、9人でSnowManでいたいから。
ふっかの記憶が戻りますように。
俺は心からそう思った。