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「……ただいま」
「あ、皆さんもおかえりなさい」
「よしっ、じゃあ話そうか」
話す?あぁ、ふっかがいまどういう状況なのかを、か。
「まって、舘さん。阿部ちゃんが居ない。」
「阿部が?」
「あべべなら、さっき部屋の外出て行っとったで」
「え、でもそれなら俺らと擦れ違うはずじゃね?」
早く、ふっかのことが聞きたい。いま、阿部がいないことなんてどうでもいい。だから、だから。
早く、ふっかの現状を……
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「よし、今度こそ全員揃ったね?」
「うん」
「ごめんね、どうしてもトイレに行きたくなっちゃって。」
「大丈夫だよ!阿部ちゃん、トイレ行きたくなることぐらい誰にでもあるから」
「ありがと、ラウール。」
「じゃあ、説明するね。」
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「……記憶障害、。」
「そう、お医者さんが言うには、事故の時、目立った外傷はないけど、何かの拍子に頭を強く打って事故の事やその前のことを忘れてるってことらしい、。」
部屋の空気が重くなる。
誰も、誰も言葉が出せなかった。
「……じゃあさ、」
ラウールが、静かに口を開く。
「僕たちのことも、忘れてるの?」
その問いに、一瞬の間が空く。
「、分からないって言ってた…」
その一言でここにいる全員が、現実を理解する。
「ははっ、なんだよそれ…」
佐久間が笑う。
でも、声が震えてる。
「…笑えないから、それ」
阿部が小さく言う。
「……そっか。」
ラウールはそれ以上何も言わなかった。
誰も次の言葉を発さない。
ちがう、誰も次の言葉を見つけれない。
ただ、1つ。俺らに共通していたのは
という感情だった。